1月13日放送の「さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢かなえたろかSP2020」(TBS系)に、世界的ピアニストのフジコ・ヘミングさんが出演。そんなプロの前で59歳の漁師・徳永義昭さんが独学で学んだピアノを披露し、ゲストの広瀬すずさんも涙ぐむ一幕が。ネットでも「感動した」などの声があり大きな反響がありました。
(画像:時事)
■徳永義昭がピアノを始めたきっかけとは?
TBS「さんま・玉緒のお年玉あんたの夢をかなえたろかSP」に、なんと!羽田甚商店がお世話になっている、「徳永水産」の徳永義昭さんが"奇跡の漁師"ピアニストとして紹介されました‼️7年前にピアノを始めて、超難曲の「ラ・カンパネラ」を独学でマスターした徳永さん。素晴らしい演奏でした😭 pic.twitter.com/lIWcWc0y5b
— 羽田甚商店 (@lespros_hadajin) January 13, 2020
今回は、番組に佐賀県の56歳の女性からメッセージが。その内容は、女性の兄・徳永義昭さんが「ラ・カンパネラ」を弾くところを世界的ピアニストのフジコ・ヘミングさんに見せたいというものでした。
徳永さんは59歳の海苔漁師で、ピアノ未経験ながら独学でプロでも難しいというリストの「ラ・カンパネラ」を弾けるようになったとのこと。
52歳だった2012年の夏、海苔漁が忙しくない季節だったこともあり趣味のパチンコで遊ぶ毎日を送っていた徳永さん。
しかし、徳永さんはギャンブルにお金をつぎ込む人生を反省してパチンコを辞めることを決意。その時、徳永さんの人生を一変させたのがフジコ・ヘミングさんが「ラ・カンパネラ」を演奏する姿でした。
その演奏に衝撃を受けた徳永さんは自分でも「ラ・カンパネラ」を弾いてみたいという思いに駆られたそう。ピアノ未経験で楽譜も読めない状態から毎日8時間の猛特訓を7年間続けた徳永さんはやっとの思いで「ラ・カンパネ」をマスター。
ついに、憧れのフジコ・ヘミングさんの前で「ラ・カンパネ」を演奏する機会に恵まれたのです。
■広瀬すずも泣いた?『夢は追いかければつかまる』フジコ・ヘミング絶賛の59歳漁師の音色とは
サプライズでフジコ・ヘミングさんと対面して「本当に頑張ってきて良かった」と感動を語る徳永さん。そして、「夢は追いかければつかまる」という想いをのせて、「ラ・カンパネラ」を見事に演奏し終えた徳永さん。フジコ・ヘミングさんも拍手をしながら「ブラボー!」と絶賛。
また、フジコ・ヘミングさんは「すごい良いですよ、あなたの人間性が音に伝わってくるので、自然に良い音が出る」と、徳永さんの魂の演奏を聴いた感動を率直な言葉で語りました。
憧れのフジコ・ヘミングさんの前で演奏できたことについて徳永さんは「お会いするのも本当に奇跡だと思う。そして、自分の演奏を聴いてもらえるとは奇跡の遥か先の方の奇跡」と夢が叶ったことの喜びを語ります。
すると、フジコ・ヘミングさんはピアノを弾き始めると、徳永さんにこの部分はもっとこうした方が良いと実演を交えてレクチャー。
VTRがあけると、MCの明石家さんまさんが「すずちゃんなんてずっと泣いて…」とゲストの広瀬すずさんに感想を求めると「カッコ良かったですね。お父さんの想いが(込み上げて)フワーってなってしまって」と涙ぐみながら語りました。
感動的なVTRにはネット上で、「漁師の人がカンパネラ弾いたやつ聞いたんだけど感動した」「昨日のカンパネラ弾く漁師の話感動したなぁ」「ゼロからのスタートで、7年間練習を続け、リストのカンパネラを弾けるようになった漁師さんが言っていた。『夢は追いかければつかまる』昨日観たテレビ。感動した」などのコメントが上がっています。
楽譜が読めない状態からピアノを始めて、憧れのフジコ・ヘミングさんの前で「ラ・カンパネ」を演奏するという流れがドラマチックで感動した人も多いのではないでしょうか。
(文:かんだがわのぞみ)