立川志らく「息の根止められました」夏井先生の添削手腕に驚きの声 #プレバト が話題

投稿日:2019/09/06 15:59 更新日:

9月5日にバラエティ番組「プレバト!!」(MBS系)で「俳句の才能 査定ランキング」が放送。落語家・立川志らくさんの俳句を添削した夏井いつき先生の手腕に、驚きの声が上がりました。

夏井いつき先生「近年稀に見るデキの悪さ」と怒り

5日に放送された「俳句の才能 査定ランキング」のお題は「回転寿司の秋刀魚」で、森昌子さん、石野真子さん、相田翔子さん、宮尾俊太郎さん、ゆきぽよさんの5人が、俳句の才能を点数で勝負。また、立川さん、千原ジュニアさんが、名人昇格を目指して、夏井先生の査定を受けました。

MCの浜田雅功さんが、夏井先生に、「今回の皆さんのデキはいかがだったでしょう?」と聞くと、夏井先生は「私、静かな怒りが沸々と。近年稀に見るデキの悪さだと」と怒りをあらわにします。

「才能あるなしの分布」を見てみると、「才能ナシ」が、5人中3人いることが発表され、浜田さんが「才能ナシ3人もおる。そら先生、あんな顔するわ!」と先生に同情します。

「才能ナシ」査定の第3位から発表され、35点でゆきぽよさん。次に、「凡人」査定に当たる第2位は、55点で石野さんで、いつもより、水準が低いことが分かります。

夏井先生は、石野さんが、前回の才能ナシだった俳句から、成長していることを認め、「ちゃんと勉強して下さってる。私は、努力する人が好きです!」と褒めます。次に「才能ナシ」査定の第4位が発表され、森さんの顔がモニターに映ります。

そして、1位と最下位の発表を残すのみとなります。「才能アリ」を過去2回取り、特待生候補の相田さんと、宮尾さんの戦いです。

相田さんは、「前回シンプル過ぎて、(今回)すごいひねって。私、今回、後悔ないです。もしこれで最下位になっても、これぞ、というのができあがった瞬間、涙が出たんで」と自信をのぞかせます。

相田翔子の俳句に夏井先生「こうすれば…」

しかし、「才能アリ」第1位になったのは、宮尾さん。先に、「才能ナシ」第5位に沈んだ相田さんの作品を夏井先生が添削します。

相田さんの作品は、「取りそこね 流るる秋刀魚や 箸むなし」。回転寿司でさんまを取り損ねた情景を詠んだそうですが、志らくさんは、「捻りすぎて元に戻っちゃったんでしょうね」と分析すると、会場に笑いが起こります。

続けて、「極々あたり前の事じゃないですか?取り損ねてって」と言うと、ギャラリーは「あー!」と納得。

夏井先生は、「写真を見てるから、ある程度、作者の言いたい事は想像できるんです。ただ、この字面だけ出されたとして」と、作者の言いたいことと、読み手が想像することとの乖離を指摘。そして、「箸むなし 秋刀魚の皿を 取りそこね」と、添削します。

夏井先生は、「こうすれば、あなたの言いたいことは、誰にでも通じるんです」と言い、「捻って捻って、元のフツーの所に着地した」と志らくさんの言葉をなぞると、笑いが起こりました。

1位の宮尾さんの作品は「回転寿司 根室さんまの ボレロかな」。浜田さんは、ジュニアさんに、この俳句の出来を尋ねると、ジュニアさんは「残念ながら、良いですね」とコメントします。

夏井先生は、「素直に書けばいいんだよという見本ですね」と、下手な比喩などをせず、場所、状況が一発でわかる言葉のチョイスを褒めました。

立川志らく「秋刀魚寿司 廻りて外の 雨斜め」

そして、「特待生昇格試験」に志らくさん、ジュニアさんが挑みます。志らくさんの俳句は、「秋刀魚寿司 廻りて外の 雨斜め」。

浜田さんが「これどういう句ですか?」と聞くと、「秋刀魚の回転寿司がぐるぐる回っている。何気なく外を見たら、雨が降り出している。実際、斜めに雨が降ることはないんだけども、浮世絵っていうのは雨は斜めに降るってことは有名なことなんで、粋な感じがした。外が浮世絵の風景で」と、特待生らしい目線で語ります。

夏井先生は「この句の評価のポイントは、ずばり、『秋刀魚』の是非です」と言います。みんなが口々に「『秋刀魚』の是非?」と繰り返すと、浜田さんが、「特待生1級、立川志らくは、昇格か、現状維持か?それとも降格か?夏井先生の査定は?」とがなります。

志らくさんの顔がアップになり、浜田さんが「現状維持!」と発表します。志らくさんの残念そうな顔が映り、浜田さんが「先生から、『秋刀魚である必要があるのか?(という疑問)』」と書かれた手カンペを画面に向けると、なるほど、という声が漏れました。

立川志らく「息の根止められました」夏井先生が魅せた添削手腕

夏井先生は、「とはいえ、発想と言うか、映像の展開のさせかたというのは、やっぱり違いますね。さすがだなぁと、これは思います」と、志らくさんを褒めます。

そして、「この句の一番大事なポイントは、目の前で回転寿司が回っているんだけど、外の雨に視線がいって、特に、ここ『斜め』という風に描写できている所。ここら辺りが上手いんですよね。」と、俳句の「斜め」の文字を指して言います。

続けて、「となったら、秋刀魚が主人公になっているかどうかといったら、ここは何寿司でもいいような。ようは回っていればいい、そんな展開になります。ここ(中七)で『廻りて』と書かないで、こっち(上五)で『回転寿司』って書いちゃって、こっち(中七、下五で)でもう一押しやると、これすごい良い句になるんです。」と解説します。

夏井先生は、「秋刀魚」を訂正し「回転」に直します。そして上五を「回転寿司」にすると、「ここで季語がなくなります」と説明。「廻りて」は「回転」で補足されるので消すと、「外の雨斜め」を訂正し、「秋の雨斜め」とします。

俳句は、「回転寿司 ◯◯◯◯秋の 雨斜め」という状態に直されます。夏井先生は、「回転寿司は回っている。そしてふと見ると、外の、秋の雨は斜めに降っていると。そうしたらここで後、(◯◯◯◯の部分に)回転寿司の描写を入れるだけなんです」。

夏井先生は、「回転寿司待ってるんだけど、お皿がとぎれることありますね?『回転寿司 とぎれて秋の 雨斜め』」と添削します。

続けて、「そうすると、とぎれた瞬間にすっと外に目がいく。こう来たらもう文句なし、今日は名人になって頂きたかった」と本領を発揮しました。

志らくさんは「先生に『とぎれて』って言われたときに、息の根止められました」と、先生の手腕に感嘆していました。

夏井先生の添削に「お見事」の声!次回の出演者は…

ネット上では番組を見た人から「夏井先生の添削がお見事で」「プレバトの俳句コーナーが好きなんですけど」など、夏先生の手腕に感嘆する声が上がりました。

次回のお題は「夕方の帰り道」。NEWS・加藤シゲアキさんが俳句に挑むということで、喜びの声を上げるファンも多く見られました。来週の放送が待ち遠しいですね。

(文:ミントフレーバー)

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