デビュー25周年を迎えた4人組ロックバンド・GLAYが、10月5日放送の「SONGS」(NHK総合)に出演。多忙から解散危機に陥り、それを乗り切ったGLAYについて語るリーダー・TAKUROさんの言葉が話題を集めました。
(画像:時事通信フォト)
GLAY・TAKURO『解散は死を意味するわけだから』超多忙な当時とは…
【明日の #SONGS は…】
10年ぶりに #GLAY が登場!
大泉洋との「プチ北海道会」の中身を少しだけ先出し!
「上京後、東京で彼女にふられた時、
函館に帰ると言い出したのは・・・誰?」
デビュー25周年、今だから語れることだらけの30分!
詳しくは番組HPをチェック↓https://t.co/zJqgItl91r #NHK pic.twitter.com/kSLai8aS8x— NHK SONGS (@nhk_songs) October 4, 2019
GLAYは1994年にメジャーデビューして以降、97年に「NHK 紅白歌合戦」に初出場、99年には野外ライブで前代未聞の20万人ライブを開催するなど、一気にスターダムを駆け上がりました。
しかし、90年代後半になると地方での公演の合間に東京での歌番組の収録をするなどと多忙になった当時を振り返り、リーダー・TAKUROさんは「20万人ライブもやったし、100万枚も売れたし、お金なんかもらったって使う時間もないし。で、それこそ彼女にも会えないし。もう何のためにやってるのか分からなくなってきてバンドも疲れてこれ以上無理だってなったのが1999年」と話します。
解散を覚悟したTAKUROさんはメンバーと新年会がてら家で思い出話を語りあったそうですが、この時、本音をぶつけ合った結果、逆にバンドは結束したそう。
この時の心境についてTAKUROさんは「あの時メンバーは吹っ切れたよね。だからバンドにおいて解散は死を意味するわけだから、そこを1回覚悟したバンドは強いよ。それは周り見ててすごく思う」とコメント。
TAKUROが語る「Winter,again」誕生秘話とは?
バンドが解散を意識した時に99年に生まれたのが、GLAYの故郷・函館を歌った名曲「Winter,again」。
TAKUROさんは「Winter,again」について「この曲はGLAYがGLAYであることの証明みたいな曲で最初にレコーディングしている時はイメージ通りになかなかいかなかったの。それで色々試行錯誤するんだけど上手くいかなくて、うわぁーってなって。違う。イントロのイメージは初雪が降って、雪虫がチラチラして、あんな感じって。って言ったらそういうことかって。イントロの寒い感とかが…。バンドってじゃあ何をもってしてバンドかっていうのは譜面に起こせないことを演奏できるのがバンド。と思った最初の曲だよね」と名曲誕生秘話を明かします。
TAKUROがTERUが作詞を手掛けた「COLORS」に感動その理由とは?
「25年で一番うれしかったことは?」という質問で、メンバーがあげたのは、メットライフドームで行われた25周年ライブでした。
JIROさんは「子供を旦那さんに預けて来てくれるファンからの手紙がここ最近すごい多いんですよ」と語り、今でも自分たちを応援してくれるファンとの絆に感激したエピソードを紹介します。
そして、25周年を迎えGLAYの音楽制作の変化について、TAKUROさんはこれまではセールスを意識した曲も作ってきたが、新アルバム制作にあたっては「みんなの心の底にある声を曲にしてほしい」というオーダーを出したとのこと。
その結果、TERUさんが作詞をしたのが「COLORS」で、TAKUROさんは「詩が素晴らしくて」と、TERUさんが父親との関係を歌にしたこの曲のメッセージ性を絶賛。
最後、TAKUROさんは「25年やるってことは『COLORS』のような歌ができることなんだと。それを自然に歌っていけるバンドでありたい、それを許す、許される環境でありたいなって。これじゃあマーケットの中心である20代に刺さらないよっていうのではなく、でも必ずどの人たちでも当たり前だけど歳をとるわけだから、いつか俺たちの気持ちを分かってくれるだろうって。それくらいの余裕は持ったかな」と、これからのバンドの方向性について力強い言葉で語り締めくくります。
TAKUROの名言に反響
ネットでは「何をもってしてバンドかって、譜面に起こせないことを演奏できるのがバンド…TAKUROまた名言」「TAKUROさんの『1回覚悟したバンドは強いよ』この言葉は一生言い続けて欲しい」「『1回覚悟したバンドは強いよ。』なるほどなー。説得力ありすぎる」などのコメントが上がっています。
番組では、解散の話になった時、TERUさんが「俺はシンガーとして頑張るわ」と伝えると、「つきましては、TAKURO曲書いてくれる?HISASHIいいリフ(リフレイン)つけて。JIRO分かってるよねって。じゃあそれGLAYじゃねえかなって」と語る場面が印象的だと感じた人も多いのではないでしょうか。
この4人は、運命共同体だと感じるエピソードで、今回語ったようなことが自然に話せるバンドを今後も応援していきたいですね。
(文:かんだがわのぞみ)