10月19日放送の「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日系)に暴走族から落語家になった経歴を持つ、瀧川鯉斗師匠が出演。暴走族から落語家になる過程が「リアル昭和元禄落語心中」と話題を集めました。
瀧川鯉斗師匠が「激レアさん」に登場
明日夜10:10〜の #激レアさん は
落語の知識ゼロのまま落語界に入っちゃった元暴走族総長 #瀧川鯉斗‼️
いいかー、総長が落語家になったら一体何が起きるのか…元暴走族が故の苦悩と苦労の物語✨
さらにスタジオ騒然 #中山美穂 の激レア話
も🤣観てくれよなー‼️#若林正恭 #八嶋智人 #弘中綾香 pic.twitter.com/7oU2JW7tK9— 激レアさんを連れてきた。 (@geki_rare) October 18, 2019
地元名古屋で伝説の総長だった鯉斗師匠が最初の伝説を残したのが高校の入学式。中学時代から有名だった鯉斗師匠は先輩たちから生意気だと目をつけられ入学式の時、50人対1人の大乱闘が起こることに。
鯉斗師匠の話を聞いたオードリーの若林正恭さんは「小栗旬がやるやつ!」と、「クローズ」の世界みたいな大乱闘が実際に起きたことに驚愕。しかし、大人数には勝てず、ボコボコにされた鯉斗師匠はその後、タバコで一服しているところを見られ退学処分となります。
高校は退学したものの、対立する暴走族が同士の抗争が勃発すると、鯉斗師匠は名古屋中の暴走族を代表し、ライバルの総長とタイマンを行うと必殺技「百烈鯉コイトアッパー」で見事に勝利して、自他共に認める伝説の総長となります。
瀧川鯉斗師匠が落語家を目指した理由とは?
伝説の総長になった鯉斗師匠ですが、ある日、仲間を端から見て自分の荒んだ生活を反省。18歳で上京した鯉斗師匠はレストランで皿洗いのアルバイトを行なっていたある日、店内で落語会が開かれることになります。
スポットライトが照らされる舞台で、初めての落語の演目「芝浜」を聴いて感動を覚えた鯉斗師匠はすぐに「弟子にしてください」と懇願。まずは寄席を見に行くように勧められた鯉斗師匠は、噺家によって印象が変わる落語の奥深さに気づきます。
そして、鯉斗師匠は、半年間の寄席通い後も決意は変わらなかったこともあり、瀧川鯉昇師匠から弟子入りを認められることに。ちなみに、当時、先輩の師匠方が全員同じ顔に見えたそうで、顔を覚えるためメモに「ハゲ・ハゲ・ヒゲ・ハゲ・ハゲ」とバレないように書いていたのこと。
努力の末に真打に昇進
修行を始めた鯉斗師匠を苦しめたのが落語特有の言い回し。これを覚えるために、鯉昇師匠にICレコーダーの導入を打診したところ、鯉昇師匠「まぁ、鯉斗なら仕方ない」と容認され、録音した音声を何度も聞いて努力を重ねます。
また、二ツ目に昇進して高座に上がるようになった鯉斗師匠は、三枚目の役がまったくウケないことを悩むことなります。
ここで、「落語は三枚目が二枚目ぶるから面白い。二枚目の鯉斗師匠が三枚目ぶると客はつまらない」とアドバイスをもらった鯉斗師匠は、人情噺の世界に注力することを決意。
女性の仕草の研究を重ねるなど芸を磨き、今年の5月に真打昇進することになります。暴走族から落語の真打にまで上り詰めた自分の人生について、鯉斗師匠は「暴走族以外に、落語にのめり込んだのはよかったなと思います」と目を輝かせながら話して締めくくります。
瀧川鯉斗師匠に「リアル昭和元禄落語心中」の声
放送を見た人からは、「コイト(鯉斗)さん魅力的だったな。リアル昭和元禄落語心中だ」「瀧川鯉斗さんがまさに昭和元禄落語心中で感動してる」。「瀧川鯉斗師匠、こんな過去がおありとは。昭和元禄落語心中の与太郎と同じだね」などのコメントが上がっています。
人気漫画「昭和元禄落語心中」では、すさんだ生活を送っていた与太郎が、服役中に聴いた八雲の「死神」に感動して、出所後、八雲に弟子入りを志願する場面が登場。
こうした漫画の劇中のシーンと同じように、落語によって人生を救われた鯉斗師匠の姿を重ね合わせることもできますね。
番組は見逃し配信もあるので、見ていない人はぜひ見てみてくださいね。
https://tver.jp/episode/63986041
(文:かんだがわのぞみ)