村上春樹原作の「バーニング」が放送されるも吹き替え&53分カットの演出に疑問の声が続出!

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村上春樹さんの小説を映像化した、特集ドラマ「バーニング」が12月29日にNHK総合で放送されました。作品は3人の男女を主人公にしたミステリー作品で、好意的な意見がある一方で、吹き替え版であった事、オリジナル版からカットされた部分が多いことに対しては疑問の声が上がっています。

村上春樹原作の特集ドラマ「バーニング」

村上春樹さんの短編小説「納屋を焼く」を映像化した、特集ドラマ「バーニング」が29日にオンエアされました。同作を監督を務めるのは、「ペパーミント・キャンディ」などの作品で知られる韓国映画の巨匠・イ・チャンドンさん。メインキャストには、韓国の人気俳優ユ・アイン(イ・ジョンス役)さん、世界的に活躍する俳優スティーブン・ユアン(ベン役)さん、新人のチョン・ジョンソ(ジン・ヘミ役)さんの3人が担当。

作品のストーリーは、小説家を目指す青年のジョンスは、偶然、同じ農村で育った幼なじみのヘミと再会。お互いの近況について語り合う中、2人は惹かれ合うようになります。ヘミが夢だったアフリカに旅行に行き帰国すると、彼女はジョンスにアフリカで出会ったという謎の男・ベンを紹介します。働いていないのに高級車に乗り贅沢な暮らしをするベンは、ある時、ジョンスに「僕は時々ハウスを燃やしています」と告白。それから、しばらくたって、ヘミがジョンスの前から姿を消すことになることに…。「バーニング」は、行方不明になったヘミがどこに消えたのか?、ビニールハウスを燃やすという謎の男・ベンの正体はというミステリアスなストーリーが見どころの作品です。また、日が沈む中、服を脱いでヘミが踊る場面など美しい映像、マイルス・デイヴィスによる「死刑台のエレベーター」のテーマ曲を使った音楽も魅力で、イ・チャンドン監督が力量を発揮しています。

吹き替えと編集カットに疑問の声

実は「バーニング」は、元々、今年のカンヌ国際映画祭に出品され、国際批評家連盟賞を受賞した映画作品。アメリカの前大統領のバラク・オバマさんが今年のオススメ映画の1つとして紹介して、アカデミー賞外国語映画賞部門の候補になるなど国際的に高い評価を獲得しています。日本でも、「バーニング 劇場版」として2019年2月1日からの公開が決定しています。そうした前評判の高さもあり、今回の放送は注目が集まりました。けれども、本来なら148分の作品が、53分も短い95分の短縮版で放送。さらに、オリジナルの韓国語ではなく、柄本時生(ジョンス)さん、萩原聖人(ベン)さん、高梨臨(ヘミ)さんの吹き替えで放送された事も重なり、批判的な意見が飛び出す事になります。

SNS上にも疑問の声が相次ぐ

SNS上にも、オリジナルの「韓国バージョンで見たかった」という意見や、ラストが唐突に終わり「大事な部分がカットされて放送された」事に批判的な意見があります。ただし、「物足りなさもなく深読み出来る空気感や間合いも良かった」など、短縮版だけど違和感なく作品を楽しめたという声もあります。あのラストシーンは、余韻を残すという意味では効果的で、マイルス・デイヴィスの音楽の使い方も意味深で、ドラマ版も作品としては成立したという見方もできます。いずれにしても、劇場版「バーニング」がどのような仕上がりになっているかを見ないと、ドラマ版の評価を下すのが難しい状況。ドラマ版を見て、興味を持った方は劇場に足を運んで完全版で見るのも良いかもしれません。映画の予告編は公開されているので、ご覧ください。(https://www.youtube.com/watch?v=PMSXMCJAVtM)(文:かんだがわのぞみ)

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