3年A組最終話「演技であって演技でない」 菅田将暉の魂の演技が視聴者の心に響きまくる

投稿日:2019/03/11 16:00 更新日:

「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」の最終回が3月10日に放送されました。最終回では、視聴者に訴えかける主人公・柊一颯の言葉が感動を呼び、話題になっています。

「3年A組」最終話あらすじ

柊一颯(菅田将暉)が人質の刑事・郡司真人(椎名桔平)を連れて、校舎の屋上の上に現れると、一発の銃声が鳴り柊は撃たれたかに思われました。けれども、こんなこともあろうかと防弾チョッキを着ていた柊は無事で、翌朝8時に「マインドボイス」のライブ中継を使ってこの事件を起こした真相を全て話すと伝えます。その頃、「3A」の生徒の1人・茅野さくら(永野芽郁)が、自分が「景山澪奈(上白石萌歌)を殺した」とつぶやき、クラスに動揺が走ります。澪奈が自殺したあの日、彼女と会っていたと明かしたさくらは、あの日、何が起こったのかクラスメイトに話すことに…。

柊一颯が本当に伝えたかったことが明らかに

ドラマ最終回では自殺した澪奈が自殺した日に何が起こったのが描かれます。その上で、主人公・柊はライブ中継を使って劇中で登場するSNS「マインドボイス」の誹謗中傷が澪奈を追い詰めたことを訴えます。「マインドボイス=Twitter」という投稿がSNSに寄せられるなど、柊の最後のメッセージは視聴者にも訴えかけるものになりました。最初に「景山を殺した本当の犯人はSNS」「SNSによる暴力を世に知らしめること」と語りかける柊。ドラマの中で、ころころと攻撃対象を変えるSNSの悪意を白日のもとにさらした柊は、「お前らが浴びせた言葉の暴力が彼女の心を壊したんだよ!お前たちが景山の命を奪ったんだ。お前も!お前も!今まで散々正義感を振りかざしてきたくせに、分が悪くなった途端に子どものように責任転嫁を始める。自分を正当化するのに必死だな、つまんねえ生き方するなよ、見苦しいんだよ、ふざけてるのはお前だよ、お前ら一度だって真剣になったことあるのか?逃げてんじゃねえぞ!」と語ります。

「Let’s think」の本当の意味は?

フェイク動画が拡散されたことが澪奈を追い詰めたのは事実ですが、ことの真意を確かめもせず、彼女に誹謗中傷を浴びせる言葉の暴力が人をどれだけ傷つけるのか、それを柊は訴えかけたかったようです。こうした言葉からも、彼の決め台詞「Let’s think」は、自分の言動が人にどのような影響を与えるのか、一度立ち止まって考えてみようという視聴者へのメッセージだということもわかります。さらに、柊は他人をけなすよりも自分を磨くことの重要性を訴えた上で、「もっと人に優しくなろうぜ!もっと自分を大事にしようぜ!」と伝えます。約7分ほど続く柊の独白のシーンで、涙ながらに訴える菅田さんの魂の演技が感動を呼ぶことになりました。

視聴者へのメッセージ?「演技であって演技でない」絶賛の声

放送を見た人からは、「最終話、菅田くんの台詞は台詞であって台詞でない。演技であって演技でない。魂のこもったシーン」「これは今の時代を生きる俺らへの、SNSを使っている全ての人へのメッセージじゃん」「3年A組は視聴者参加風なのが凄いと思う」などの絶賛の声があがっていました。最終話でこれまでの伏線を回収しつつ、SNSでの心ない誹謗中傷に警鐘を鳴らす演出は、ドラマの構成としても優れていたのではないでしょうか。他にも、1話と比べると、菅田さんの頬がこけて行く様子も実は役作りで、ドラマが進むごとに減量していたようです。見所がたくさんあり、多くの人に見て欲しい作品ですね。ドラマは見逃し配信もあるので、ぜひ見てみてくださいね。
見逃し放送:GAO!
(文:かんだがわのぞみ)

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