6月11日、スタジオジブリプロデューサー・鈴木敏夫さんがパーソナリティを務めるラジオ「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」(TOKYO FM)が放送。日本テレビプロデューサーを招き、スタジオジブリと日本テレビの関係について語りました。
(画像:時事)
■『スタジオジブリ背景画展』企画案で鈴木敏夫Pとひと悶着!?明かされた【知られざる裏話】
23:00~『#鈴木敏夫 の #ジブリ汗まみれ』@renga_ya
「日本テレビとジブリについて」の座談会の模様をお送りします😊#綿谷エリナ23:30~『#もにゅそで SUPER FLYING GIRLS』
ゲストにKEN THE 390さん登場🎤
もにゅそでが大先輩ラッパーに直撃⚡️#TOKYOFM#radiko
📻https://t.co/72tHGiVGPY pic.twitter.com/A9vmsziz6M— TOKYO FM 80.0 (@tokyofm) June 11, 2023
今回は、日本テレビの名物プロデューサーを招き、「日テレとジブリ」というテーマで座談会を実施します。
まずは、一人ひとりがスタジオジブリとの関係について自己紹介。
その中の一人、中村知純さんは、展覧会のプロデューサーとして2006年から鈴木さんと一緒に仕事をしていたと言います。
中村さんは、2007年に開催された「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」も手掛けたプロデューサー。
アニメーション美術監督であり挿絵画家でもある男鹿和雄さんは、スタジオジブリ作品『となりのトトロ』(1988年)などで素晴らしい背景画を作り上げた人物です。
「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」は筆者も見に行き、数々の作品の素晴らしさに感動したことをとてもよく覚えています。
なので、中村さんの口から「男鹿和雄展」という言葉が出てきた時はとても嬉しくなりました。
中村さんは「それこそコピーライトから含めて鈴木さんとやり取りをさせてもらって、めちゃくちゃ勉強になったし、めちゃくちゃ叱られたり褒められたりいろいろありましたけど」と、当時鈴木さんから叱られたことを明かします。
すると「そんなことは…何もないでしょ」と否定する鈴木さん。周囲からは笑いが起こります。
一方、鈴木さんは「タイトルで揉めましたよね」と、「男鹿和雄展」のタイトルでひと悶着あったことを暴露。
最初、中村さんは展覧会のタイトルを「スタジオジブリ背景画展」として鈴木さんに企画書を提出していたそう。
すると、鈴木さんから「このタイトルじゃダメだ」「このタイトルじゃ宮崎(駿)監督が了解できない」と言われてしまったのだとか。
すると、「そんなこと言った?」と再びとぼける鈴木さん。
中村さんは「はい、言いました」と断言し、2人のやり取りに周囲は笑いに包まれました。
■スタジオジブリ、『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』など庵野秀明作品にも影響を与えていた
中村さんによると「しかもあの時、展覧会のタイトルに初めて鈴木さんの筆字をお願いして入れてもらった」とのこと。
「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」をきっかけに、ジブリ関連の展覧会では鈴木さんがタイトルの筆字を入れるようになったそうです。
「あの時はいろいろあって、鈴木さんの目の前で号泣しちゃったりして、なんかすごい熱いやり取りになりましたけど」と当時を振り返る中村さん。
その後、アニメーターで映画監督の庵野秀明さんの展覧会「館長 庵野秀明特撮博物館」も手掛けることに。
中村さんは「館長 庵野秀明特撮博物館」が後の庵野さんの監督作品『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』につながったと言います。
これには鈴木さんも「あれつながってましたか」と驚き。
中村さんは「はい。みんなで特撮のお葬式をやろうって言ってたのに、新しい作品を生み出すきっかけになれたっていう」と、庵野さんとの仕事について振り返りました。
■鈴木Pと日テレPの座談会にリスナー「鈴木敏夫氏へのリスペクトは共通」
他にもさまざまな仕事に携わった日本テレビプロデューサーたちが、スタジオジブリとの知られざる仕事の裏側を語った今週の放送。
ネット上では、「物づくりをする人はコレで最後なんて思わない。完成した途端に、まだ完成じゃない、もっと出来る、もっと作りたいっておもうんだよね」「涙と笑(多め)素晴しい経歴や個性はそれぞれですが 皆様ジブリ作品や鈴木敏夫氏へのリスペクトは共通」などの声が上がっています。
日本テレビプロデューサー陣との座談会の続きは来週も放送予定。どんな裏話が飛び出すか楽しみですね。
【番組情報】
鈴木敏夫のジブリ汗まみれ
https://radiko.jp/share/?sid=FMT&t=20230611230000
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)