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5月11日放送の「NHK MUSIC SPECIAL YOASOBI ~小説を音楽にする魔法~」(NHK総合)では、音楽ユニット・YOASOBIのAyaseさん・ikuraさんが出演。
直木賞作家の宮部みゆきさんはYOASOBIの「セブンティーン」を聴いて感じたことを明かし話題を集めました。
■YOASOBI、初めての「紅白」で感極まり…
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📢今夜 22:00~放送✨
🎗#NHKMUSICSPECIAL『#YOASOBI』🎗
\"小説を音楽にするユニット"
YOASOBIの音楽の秘密に迫る💨「#はじめての」プロジェクトに参加した直木賞作家#島本理生 #辻村深月 #宮部みゆき #森絵都 との
貴重な対談も✨📺5/11(木) 22:00~NHK総合https://t.co/AAZetPDmEa
— NHK MUSIC (@nhk_musicjp) May 11, 2023
小説を音楽にするユニット・ YOASOBIは2019年に「夜に駆ける」でデビュー。
その翌年には「紅白歌合戦」にも初出場し「夜に駆ける」を披露しました。
今回、Ayaseさんとikuraさんは初めての「紅白歌合戦」でパフォーマンスした場所「角川武蔵野ミュージアム」を訪問。
思い出の場所を再訪したikuraさんは「鳥肌立っちゃう。ここか…。一生忘れないわ、あの日は」と感極まります。
Ayaseさんは「俺、終わってここを歩きながら、そこぐらいで号泣した。あの曲がる所ぐらいで。2人ともボロボロ泣き出して」と感極まって号泣したことを明かしました。
■直木賞作家・宮部みゆきが「セブンティーン」を聴いて気づいたこととは?
YOASOBIは10日に『はじめての - EP』をリリース。
このアルバムは、4名の直木賞作家(島本理生さん・辻村深月さん・宮部さん・森絵都さん)が『はじめて〇〇したときに読む物語』をテーマに書き下ろした小説をYOASOBIが音楽にした作品。
YOASOBIは「セブンティーン (宮部さん『色違いのトランプ』原作)」、「海のまにまに (辻村さん『ユーレイ』原作)、「好きだ (森さん『ヒカリノタネ』原作)」、「ミスター (島本さん『私だけの所有者』原作)」の4曲を制作しました。
宮部さんは原作の「色違いのトランプ」は、17歳の少女・夏穂を主人公にした小説。
Ayaseさんは読者としては小説を読んですごく感動したとしつつも、「正直、曲にする上では悩んだんです」と曲作りが難航したことを告白。
小説の結末についてAyaseさんはショッキングだったと胸の内を明かします。
■YOASOBI Ayase「本当のハッピーエンドになって欲しい」直木賞作家とのコラボで才能爆発
しかし、Ayaseさんは「これってまた角度を変えてみると非常に喜劇というか、自分達の世界で置き換えた時に自分の中での内面性であったりとか、二面性みたいなところであったりとか、10代の時に起こる感情の起伏みたいな。喜ぶことでもあるので、そちらを引っ張ってきた方が僕的には気持ちがいいと思ってサビではちょっと明るめに…無理して明るくしてるような音源に行き着きましたね」と作品を解釈したことを宮部さんに伝えます。
一方で、宮部さんは「ものすごいポップなリズムのある元気の良い歌なんだけど、中身は非常にシビアなことを歌ってるんだけど、『これはバッドエンドなんかじゃない』っていうところに『あっそうなんだ!』って私がそう教えてもらった。そうだよねバッドエンドじゃないよね」と、互いの作品を通して解釈を通い合わせていたようです。
さらに、宮部さんは「私は多分、この『バッドエンドなんかじゃない』っていうところを書きたかったんだなっていう風に思いました」と、熱い言葉で締めると、この上ない褒め言葉にYOASOBIの2人は感無量な表情を浮かべます。
Ayaseさんは「僕がバッドエンドじゃないと思いたかったっていうのも(自分のなかで)すごくあると思います。その先でハッピーエンド、本当のハッピーエンドになって欲しいみたいな思いもあって」と歌詞に込めた思いを明かすと、宮部さんも「私もそうなって欲しい」とその意見に共感したのでした。
今回の放送にはネット上で「セブンティーンのインタビュー、ほんと泣けたな。バッドエンドじゃない、作り手がそう思いたかった想いが重なるのを見てもう」「宮部みゆきさん好きだからYOASOBIさんとのコラボ胸熱、セブンティーン好き歌詞いいですよね。バッドエンドなんかじゃないハッピーエンドになって欲しいライブで聞きたいな~」「あぁ セブンティーン 色違いのトランプの曲を生み出すまでの話…深い『バッドエンドなんかじゃない』うんうん」などのコメントが上がっています。
宮部さんがYOASOBIの楽曲を通して自身が伝えたかった真のメッセージを受け取ることになった感動的なコラボ。
それをYOASOBIの2人に伝える場面に心が震えた人が多かったようです。
(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)