2月12日に放送された「高見沢俊彦のロックばん」(TBSラジオほか)では、THE ALFEEの高見沢俊彦さんがコミュニケーションについて熱く語る場面が。50周年を迎えるTHE ALFEEにも通ずる考え方などを明かし、話題になりました。
(画像:時事)
■高見沢俊彦、お酒の場で学ぶべき大切なこととは?
今回の番組では、お酒にまつわる話題に。今年からお酒を飲めるようになった人に、先輩として何をアドバイスするべきか、リスナーから相談が届いていました。
まず、高見沢俊彦さんは「仲間とお酒を飲む楽しさを覚えること」が大切だと言います。お酒の場では「意外な面を発見したりするんですよね、相手のこと。お酒の力によって、こう心が開く」と心の距離が縮まることがあると感じることがあるそう。
仕事に影響するほどの飲みすぎは良くないと前置きしつつ、高見沢さんは「(お酒は)話のね、潤滑油になる」「コミュニケーションの潤滑油になる。だからそういう部分では先輩のあなたがですね、そういったことを(後輩に)教えて」と、お酒の“良い効能”を教えるべきだとアドバイスしました。
■KinKi Kidsとの共演で新境地拓いたTHE ALFEE高見沢俊彦 50年を振り返り「刺激を受けると変われる」
そして、話はコミュニケーションについて。高見沢さんは「個人個人でそれぞれの世界を創れる時代」になり、コミュニケーションを取るのが難しくなっていると言います。
スマートフォンが普及し、会わなくても連絡が取れたり、ゲームもオンラインでできるようになり会わなくても対戦できたりする時代のため「対面」する機会が減ったことに触れる高見沢さん。
ライブを例に出し「僕らの音楽を聴きに来るという非常にアナログ的な感覚じゃないですか」と語り、家から出て電車に乗って会場まで来る観客の状況を説明します。「全ての世の中の仕組みってそうなってるんじゃないか」と、対面でコミュニケーションを取ることが人間の営みとして一般的だったと語りました。
しかし、コロナ禍でより対面する機会が減り、高見沢さんは「本来僕らが持っていたヒューマンビーイングの何かがね、欠けてくるような気がするんだよね」と危機感を抱いているとのこと。人とコミュニケーションを図る方法の難しさを感じているようでした。
そして、コロナ禍が落ち着いてきたことに「夜明けは近い」と前向きな高見沢さん。「人間ってね、なにか刺激を受けると変われる」と、今後に期待します。
お酒を飲んだり、ライブに行ったりすることも刺激になると言い「新しい体験でそれが非常にいい体験をすると違う自分を探せるというか、違う自分を見つけられるというか、それが明日になっていく」「今日出会ったものが明日に活かせる」と自身の考えを明かしました。
高見沢さんは“人との繋がり”が新しい自分の発見に繋がったり、前向きな考えを得られたりする良い機会だと考えているようです。
■THE ALFEE高見沢俊彦、50年を振り返り「コミュニケーションの賜物なんです」
また、THE ALFEEは今年で結成50周年、来年デビュー50周年を迎えます。
「50年は結構すごいな」としみじみする高見沢さん。全員が68歳になったことについて「Z世代とかさ、どう思います?そんなにバンドが好きなのって思われちゃうかな」と笑いつつ、50年という月日について「コミュニケーションの賜物なんですよ」とコメント。
続けて「バンドもある意味コミュニケーションが成立していないと50年も続かないからね。もちろん紆余曲折ありますよ。良い時もあれば悪い時もあるけど、全部がよかったわけじゃない」と振り返ります。
「ただ、やり続けていくことによって最終的に良いと、悪いことは吹き飛んじゃう」と続ける大切さを力説。
悪いことも覚えているとしつつも「そこがまぁコミュニケーションを通して培ってきたバンドのパワー」と、コミュニケーションでカバーしてきたと語る高見沢さん。
「誰かに言われたんじゃなくて、自分でね見つけた、自分で探したそういったものって意外と一生ものになる気がしますね。だからこれ好きだと思ったものはそのまま好きでいていいんじゃないの」と、自身の経験を踏まえてリスナーにアドバイスしました。
高見沢さんの話に、ネット上では「高見沢さんめちゃくちゃ良いお話してくださる」「今回は深い話だ」「めちゃくちゃ深いお話ありがとうございます」と感激する声が。
さらに「『68歳のバンドってどうなの?』とってもいいですよ」「68歳のバンド最高」という反応も上がっていました。
経験談からコミュニケーションの大切さを語る高見沢さんの言葉に感銘を受けた人は多かったようです。
いまでは天然キャラで親しみやすいイメージのある高見沢さんですが、ミステリアスな存在だった高見沢さんが2001年にスタートしたテレビ番組「堂本兄弟」でKinKi Kidsと共演したことをきっかけに、バラエティ的にも注目されるようになったことを覚えている人もいるのではないでしょうか。
体験からくる言葉の重みを感じさせますね。
【番組情報】
高見沢俊彦のロックばん
https://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20230213003000
(文:霧島みつき/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)