このタイミングで紅白出場はさすがに「なんで?」なぜか選ばれてきた女・篠原涼子

投稿日:2022/11/17 18:08 更新日:

11月16日、NHKの大みそか恒例音楽番組「第73回NHK紅白歌合戦」に正式に出場することが発表された篠原涼子さん。ネット上では一部で驚きの声などが上がっています。

篠原涼子

(画像:時事)

■篠原涼子、2回目の紅白出場も「なんで?」の声

16日、NHKから「第73回NHK紅白歌合戦」が発表されると、Twitterでは篠原さんの名前がトレンド入り。

ネットでは、一部の人から「なんで篠原涼子?」「今年の紅白に篠原涼子が出場することに一番びっくりした」「篠原涼子って何歌うの」などの声が。

理由はざっくりと『ストリートファイター6』の楽曲に起用されたからなのですが、篠原さんはずっと「なんで?」と戦ってきたようです。

篠原さんは昨年俳優の市村正親さんとの離婚を発表し、親権を市村さんが持つということも議論を呼びました。いくつかCMが終了となったことはそれまでの良き母のイメージに変化が訪れたのではないかという憶測も飛んでいました。

以前に比べテレビで見る機会が減った篠原さんがこのタイミングで歌手として大舞台に出るとは誰が予想できたでしょうか。

しかし、振り返ってみると若い頃から「なぜ?」の連続。強運か努力家か、篠原さんは常に「なぜ?」の逆風のなか「選ばれてきた女」なのかもしれません。

■小室哲哉、井上陽水、忌野清志郎らから「選ばれてきた」強運の持ち主

篠原さんは中学時代から歌手を目指し、オーディションを受け続け16歳の時に上京。1990年に東京パフォーマンスドールとしてデビューした元アイドルですが、当時はアイドル市場がパッとせず東京パフォーマンスドールでは抜群の人気を誇ってはいるものの社会的インパクトはあまりなかった時代でした。

そんななか、篠原さんの運命を変えたのは小室哲哉さん。小室さんに「選ばれ」、リリースした『恋しさと せつなさと 心強さと』が大ヒット。

「元・東京パフォーマンスドール」という肩書を「with t.komuro」が大きく捲ったのでした。

このときすでに当時破竹の勢いだったダウンタウンの冠番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』にレギュラー出演していた篠原さん。

当時アイドル級の人気者だったダウンタウンの番組に「選ばれた」女性でもありました。

その後、井上陽水や忌野清志郎など名アーティストから楽曲を提供されるなど次々と“大物”から「選ばれて」いきます。

大物ミュージシャンが彼女に夢中になっていく様子は提供された歌詞からも読み取ることができます。

広瀬香美さんが提供した楽曲「平凡なハッピーじゃ物足りない」はそんな篠原さんの特異な強運さを描いているかのようでした。

■脇役出演も高視聴率女優と呼ばれる

その後女優として脇役の出演が続きましたが、これが大成功。

「ギフト」(主演:木村拓哉)や「きらきらひかる」など、篠原さんが出演しているドラマのほとんどが大当たりしたため、篠原さんが出ているドラマは高視聴率になりやすいとテレビ業界内で囁かれていたといいます。

ドラマ内での重要なポジションを演じることが多く、この役をなぜ篠原涼子が?と初めは違和感を感じるものの、彼女が演じることで味のあるキーパーソンが完成していく妙がありました。

■あの蜷川幸雄を負かした?大物に愛される手腕がすごい

篠原さんが女優として転機となったのは、蜷川幸雄さんが演出を務めた舞台「ハムレット」(2001)のオフィーリア役だと言います。同じく2月に放送された「人生最高レストラン」(TBS系)でこのことについて語っていた篠原さん。

これが初舞台だったそうで、楽屋に届いた観客からのメッセージには「こんなオフィーリア観た事がない。こんなの明日からやらないで欲しい」や「最低のオフィーリア」というクレームが書かれていたとのこと。

これらの厳しい言葉に、篠原さんは「すっごい傷ついたんですけど何か悔しくなっちゃって、女性の字だったんですけどそれをずっと自分の鏡のところに貼っときました。そんで絶対にこの人に良いって思われるようにやってみせる」と悔しさをバネに女優魂に火が付いたのだとか。

また、2005年の蜷川さん演出の舞台『天保十二年のシェイクスピア』では、蜷川さんから割り箸を投げられたこともあるそう。

すると、蜷川さんの楽屋に行き、抗議したという篠原さん。「あれで私やる気がなくなっちゃったんで、ああいう態度でやってくるんだったら稽古来ません」と稽古をボイコットするとまで宣言したのです。

これにお手上げだった蜷川さんは「考え直してちゃんと来てくれ」と篠原さんを説得。彼女は無事に稽古を続行し、舞台に立つことができたのでした。

恐れられている蜷川さんを負かしてしまうとは流石です。彼女が大物から「選ばれる」理由が分かる気がしますね。

そして、極め付けは舞台界隈でナンバーワンといっても過言ではない大物俳優・市村正親さんとの結婚。

ここでも大物に「選ばれた」篠原さんに「なぜ?」と思った人は多かったのではないかと思います。しかし、市村さんが子煩悩な面をテレビで見せたり、篠原さんの良き母としての姿が垣間見えたりするうちに当初の「なぜ?」は消えて、いつしかしっくりさせてしまう不思議な力が篠原さんにはありました。

そして、ネットでは「篠原涼子は苦労人だから」という声があるのも事実。

過去に出演した「A-Studio+」(TBS系)では、オーディションに13回落ちていたことを告白した篠原さん。『ごっつ』では笑福亭鶴瓶さんから見てもダウンタウンから「しばき倒されてた」そう。

篠原さんがダウンタウンから受けていた悲惨な洗礼はいまもネットで語り継がれているほど。

大物との相性が良い篠原さん、どんな舞台にあがっても彼女らしくやってのける度胸に我々は魅了されるのかもしれません。

今回の紅白出場も期待したいですね。

(文:霧島みつき/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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