『カムカムエヴリバディ』作曲家・金子隆博のメッセージ「ジョーの事を責めないで」に反響

投稿日:2022/02/18 10:54 更新日:

2月18日放送の「あさイチ」(NHK総合)の「プレミアムトーク」では、作曲家の金子隆博さんが出演。NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の劇中で流れる音楽を担当した金子さんがメインテーマへの思いを明かし話題を集めました。

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■「カムカム」作曲家がメインテーマへの思いを明かす

今回の番組では、鈴木奈穂子アナウンサーが「メインテーマへの思いというのもかなり強い思いがあって作らた?」と「カムカムエヴリバディ」の音楽について尋ねる場面が。

金子隆博さんは「朝ドラの話をいただいたのが、ちょうど2年半ぐらい前かな?コロナ前夜という感じでした。そのお話をいただいた時点では、まだもちろんあらすじぐらいしかなかったんですけども、ずっとその事を考えていて」と振り返ります。

「まずメインにする曲どんな曲がいいかなという事をもんもんとずっと考えているうちにコロナ禍に突入して、4月非常事態宣言のさなかにこの曲できたんですけど」と非常事態宣言が出された時に「カムカムエヴリバディ」のメインテーマを完成させていたそうです。

続けて、金子さんは「テレビで色んな方が亡くなっていたりとか、今回の朝ドラは100年の物語という事なので、もちろんヒロインは3代つながってはいますけど…。色んな方が当たり前ですね、これもね、人間のね、亡くなったり色んな気持ちになる。そんな事をちょうど重ね合わせて作ったようなこのメインテーマに奇しくもなりました」と解説。

さらに、金子さんは「『カムカム』のテーマであり、その時の自分の思いというそういうメロディですし。歌詞つきバージョンも実はあります。それは、今回はもちろん披露はしないんですけども」とその時の自分の気持ちを反映するためにメインテーマに歌詞をつけたと明かしました。

■金子隆博、ジストニア発症を振り返る「その病名が分かんなかった」

また、米米CLUBのメンバーでサックス奏者でもある金子さんは42歳の時にジストニアという病気を発症し、サックスを吹けなくなってしまったとのこと。

「カムカムエヴリバディ」の劇中に登場したジャズトランペット奏者のジョーこと大月錠一郎(役者:オダギリジョーさん)も原因不明の病気で突然トランペットの演奏が出来なくなりました。

その事について、金子さんは「突然、楽器を吹けなくなるって事もやっぱりこの世にはあるという。決して架空の話ではないという事で…。それが原因が不明のものもやっぱり当時はあったと、当時はきっとその病名が分かんなかったじゃないでしょうかね」とジョーの話は実際にあり得る話と熱弁を振るいます。

続けて、金子さんは実体験を踏まえて「この当時だと62年ですからもしかしたら…。僕が実際その病気になっちゃったのが42歳の時でその時でもジストニアという言葉にたどり着くまで4年ぐらいかかりました。わからないんです。なんで吹けなくなっちゃったんだろうという感じで」とコメント。

また、ジストニアと診断され気持ちが楽になったという金子さんは「今、何もしていない仕事をしていないジョーの事を責めないでください」とジョーをフォローしました。

■金子隆博のメッセージ「ジョーの事を責めないで」に反響

今回の放送について、ネット上では「金子さん『今何もしてないジョーのことを責めないで下さい』実際ジストニアで何年も苦しんだ方の言葉は重い」「金子さんのお話良かった。心から音楽を愛している人のお話は響く。思わぬ困難を乗り越えたことも沁みた『働いてないジョーを責めないで』というのは大きなメッセージ。(でもドラマ視聴者としてはジョーに早く音楽に戻ってほしい矛盾)」「働かないジョーを責めないで!って経験者なだけに重みがある言葉だな」などのコメントが上がっています。

「働かないジョーを責めないで」と語った金子さん。その言葉に重みを感じて考えさせられたという人もいたのではないでしょうか。

(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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