11月29日、フリーアナウンサーの古舘伊知郎さんのYouTubeチャンネル「古舘Ch」では、1985~1986年の大みそかに放送された歌番組「世界紅白歌合戦」(フジテレビ系)について語る動画を公開。女優の菊池桃子さんとのエピソードを語り話題になっています。
(画像:時事)
■古舘伊知郎「世界紅白歌合戦」を語る
大みそかの「NHK紅白歌合戦」の真裏で、日本と海外の豪華アーティストが出演する「世界紅白歌合戦」があり、古舘さんは司会を務めていました。
ハワイ、香港、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンと日本を衛星放送でつなぎ、日本の人気歌手はもちろん、スティーヴィー・ワンダー、マドンナ、ジャネット・ジャクソンといったそうそうたるアーティストが出演。
その中で、菊池さんは香港のビクトリアピークからの衛星中継で歌を披露。しかし「世界紅白歌合戦」は生放送をうたっていたものの、菊池さんだけは事前収録だったそう。
しかも、古舘さんとの掛け合い前提のコメントを収録していたのだとか。
■古舘伊知郎、紅白裏番組で"生放送風"に演じていた!?「生もへったくれもない」超絶テクニックを明かす
古舘さんは「それを俺は直前に、コマーシャルの間とか誰かが歌を歌ってる合間でちっちゃいモニターに見せられて」「衛星中継だから『生』と言わなければ嘘じゃないってことで、この1カ所だけだから許してよみたいなことで」菊池さんの事前収録映像とまるで生中継に見えるように掛け合いしたそうです。
古舘さんは「僕は桃子ちゃんのセリフがまず3.5秒空いてるな、次のところで4秒空いてるなっていうのを尺取りしながら本番の生中継」と言い、菊池さんとの実際のやり取りを再現。
「桃ちゃん、今香港のヴィクトリア・ピークにいるってことですけど、夜景どうですか?」「…はい、古舘さん、とってもきれいで初めての経験なんで」「でもやっぱり衛星中継っていうのは緊張するもんですか?」「…はい、古舘さん緊張します」と、このように古舘さんは菊池さんの事前収録映像と掛け合いしたと振り返りました。
「これを間を詰めて、あんまり間が空くと白々しいから」「これを4問4答ぐらいやって『じゃ歌お願いします』っていうところから録画になっていくっていう」と、当時の様子を明かします。
■スタッフから絶賛されるも「俺はむなしい」
「もうね、録画に事前撮りしたものに当て込んでいって、こっちは生でやるってもう至難の業」という古舘さん。
事情を知っているスタッフから「いやー古舘さん抜群にうまいわ、こんなことできないよ」と拍手されたそう。
しかし、古舘さんは「俺はむなしいんですよ。視聴者全く関係ないし。生もへったくれもないし、普通に掛け合ってるだけに見えるし。不自然じゃなかったっつったって、一部スタッフと俺だけの話じゃないですか」と言います。
「だから、それはそれでむなしくもあったけど、そういう仕事もやってましたね」と謙遜する古舘さんでした。
■バブル期ならではのトークに視聴者「この頃の話好き」
他にも「世界紅白歌合戦」の次の日に起きたハプニングについて語ってくれた古舘さん。
今回の動画に対し、ネット上では「この頃の話好き。景気が良いから」「やっぱり古舘さんいいなぁ」「世界紅白!唐突に思い出しました!笑…ほんと凄かったんです!」との声が上がっています。
バブル期ならではのスケールの大きい話を聞かせてくれた古舘さんに、感心した視聴者も多かったのではないでしょうか。
【番組情報】
古舘Ch
https://www.youtube.com/watch?v=qDDwaO1fl7E
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)