11月15日、実業家の前田裕二さんのYouTubeチャンネル「前田裕二チャンネル」では、ロックバンド・BUMP OF CHICKENの『天体観測』の歌詞を徹底解剖する動画を公開。前田さん流の深い解釈に注目が集まっています。
(画像:時事)
■ホワイトボードで徹底解説
冒頭で「『天体観測』ほど難しい歌はないと思う」「最高難度」と語る前田さん。
しかし、今回は「これだ!」という解釈を見つけたそう。それは「恋愛ソングでは全くないね」ということ。
「全然違う」「話がね、つじつま合わないのよ、ラブソングの場合」という前田さんは「さらに、友情ソングでもない」とも言います。
また「登場人物が1人しかいない」という解釈をし、歌詞に出てくる「僕」も「君」も同一人物であると考えているそうです。
■BUMP OF CHICKEN『天体観測』は恋愛でも友情でもなく、まさかの4字熟語!
そして『天体観測』の歌詞の徹底解剖を始めていきます。まずは、歌詞の時系列を整理することが大事だと言い、ホワイトボードを使って解説していく前田さん。
前田さんいわく「この歌は、恋愛ソングでもなくて、友情ソングでもなくて、時間哲学ソングだと思ってる」とのことです。
歌詞に出てくる「午前二時」や「二分後」という言葉について紐解いていきます。
そして、歌詞に登場する「ほうき星」は、過去から現在まで時間が流動的だということを表していると解釈する前田さん。
「捕まんないじゃん、ほうき星って、パッて。"今"っていうのはすごいファジー(あいまい)なもので、常に動いてて流動的でつかめないっていうのを、ほうき星の(形の)後ろの尾っぽを引いてる感じで表しているんだねって思って」と、独自の解釈を展開。
この「ほうき星」に代表されるように、『天体観測』は「時間の幅が極めて重要」と語ります。
■『天体観測』に隠されたメッセージとは?「未来は怖いかもしれないけれど…」
それから『天体観測』の"時間哲学"について、歌詞の単語を細かく見ながら分析していった前田さん。まとめとして、この曲では"今"という時間の捉え方が大きく3つに分かれていると言います。
その3つとは、①"今"とは過去から現在にかけてである、②"今"は未来を含むかもしれないが怖い、③未来は怖いかもしれないけれど、未来のことを想像しながら生きる今のほうが楽しいという捉え方のこと。
前田さんは「未来が怖いかもしれないけど、明るいかもしれないけど、わかんないんだけれども、未来があると信じて生きる今のほうが絶対楽しいよ」というのが『天体観測』の歌詞の着地点だと語ります。
そして「"未来を楽しみにして生きる今"っていう心のエネルギーの使い方が、一番その人の"今"を輝かせる」ということを歌っていると言い「すごい良い歌じゃない?」と締めくくりました。
■前田の解釈に視聴者「とても素晴らしい」
約25分の動画の中で『天体観測』の歌詞についてアツく語った前田さん。最高難度の歌を解剖し終え「"この歌は自分にとってこんな意味を持つんだ"っていうふうにさ、定義できたら、すごいその歌が自分にとってもっと大事なものになるね」と語りました。
前田さんの解釈に対し、ネット上では「前田さんの時間哲学、学び深いです!」「とても素晴らしい解釈だと思います」「すごい想像力!理解力!」との声が上がっています。
前田さんの解釈を聞いた後にあらためて『天体観測』を聴くと、曲の持つ新たな魅力が見えてくるのではないでしょうか。
【番組情報】
前田裕二チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=4Lqwc2FNiho
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)