9月13日、フリーアナウンサーの古舘伊知郎さんのYouTubeチャンネル「古舘Ch」では、俳優の松田優作さんの生前最後のテレビ出演について語る動画を公開。カリスマ俳優が放った一言が「カッコ良すぎる」と話題になっています。
(画像:時事通信フォト)
■「古舘さん、違うんだよあんた」松田優作、松田美由紀との夫婦喧嘩について聞かれカッコ良すぎる回答!最後のテレビ出演裏側
今回古舘さんが語るのは、司会を務めていたバラエティ番組『オシャレ30・30』(日本テレビ系)に、松田さんがゲスト出演した時のエピソード。1989年に亡くなった松田さんの生前最後のテレビ出演となった放送回でした。
当時既にがんに侵されていましたが、病気のことは公表していなかった松田さん。古舘さんは、出演時の松田さんについて「病気だなんて微塵も見せない。ほんっとうに役者さん!」と語気を強めて語ります。
「どこにもなんか、体調悪そうだなとか、元気がないなんて微塵も見せない。それでいて元気満々も見せない、普通の感じ」だったそう。
そして、松田さんとのトークで印象に残っている場面について語り始めます。
"人生は全て役者なんだ"と語る松田さんに、古舘さんは「達観されたことおっしゃてるけれども、俺なんか(夫婦)喧嘩したばっかりで」「松田優作さんのさっきの論で言うとやっぱり、家庭で夫婦喧嘩とかしないもんですか?」と大真面目に聞いたのだとか。
すると、松田さんは「古舘さん、違うんだよあんた」「家帰ってから夫婦とか、家庭内でのほうが俺、映画の撮影の演技以上に演技100%でやってんだよ。そうじゃないと、一番近しくて遠いような難しい家族とはうまくいかないよ」と答えたそうです。
そして「だから、古舘さんあんたさ、ここ(番組)で仕事やってる時の演技が50%なら、家で100%やんないと」と諭してくれたと言います。
その時の松田さんについて「優しく語りかけるんですよ。中学2年生に語るような優しさ」という古舘さん。その優しさがとても印象に残っているようでした。
しかし、その収録から3カ月後、松田さんは帰らぬ人となりました。
■松田一家との不思議な縁を語る古舘伊知郎「なんか節目でね…」
亡くなってからしばらくした後、松田さんのドキュメンタリー映画『SOUL RED 松田優作』が制作されることに。
すると、古舘さんの元に『オシャレ30・30』での松田さんと古舘さんの夫婦喧嘩のくだりを映画に使用していいかどうか、松田さんの妻で女優の松田美由紀さんの手紙付きでオファーが来たそう。
喜んで引き受けたという古舘さん。すると、今から4年ほど前、仕事現場近くの駐車場で松田さんの次男で俳優の松田翔太さんと偶然会い「うちの親父の映画でありがとうございました」と声をかけられたと言います。
さらに、それから2年ほどしてから、今度は空港で妻の美由紀さん遭遇し「その節は映画の件でありがとう」と声をかけられたそうです。
古舘さんは「なんか節目でね、息子さんに会ったり奥さんに会ったり、そんなことがね、いまだにちょっと続くのが僕の思いでなんですね」と、松田さんとその家族との縁について語りました。
■古舘伊知郎が語る生前の松田優作に視聴者「カッコ良すぎる」
松田さんについての古舘さんのトークに対し、ネット上では「この放送は、今でも、はっきりと覚えています。いろんな大きいことを、残してくれた優作さん」「カッコ良すぎる。すごい人だったんだなと、改めて感じさせてもらいました」「とてもいい話をありがとうございました」との声が上がっています。
没後30年を経ても未だにカリスマ的人気を誇る松田優作さん。亡くなる直前の様子について貴重な話を聞くことができ、喜んだ視聴者も多かったのではないでしょうか。
【番組情報】
古舘Ch
https://www.youtube.com/watch?v=6IgMZLiBoPM
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)