8月19日、お笑いコンビ・ロザンのYouTubeチャンネル「ロザンの楽屋」では、宇治原史規さんと菅広文さんがメンタリストDaiGoさんの差別発言問題について語る動画を公開。分かりやすい解説が「勉強になる」と話題を集めています。
(画像:時事)
■DaiGo炎上騒動に、ロザンが考える"本当の問題点"
世間を騒がせたDaiGoさんのホームレスや生活保護受給者に対する差別発言について「次起こらないようにするにはどうしたらいいかを考えるべきやと思う」と切り出す菅さん。まずは「自由とは何か、ルールとは何か」について考える必要があると言います。
菅さんは、今の若者がDaiGoさんのような人を"自由に何にも縛られず個人で何でもできる人"ととらえ、憧れるケースがあることに言及。そして「(DaiGoさんのような人の状況を)正確にそれをとらえているのか」と問題提起します。
「個人ってね、何かに属してると思ってて」「個人でやることっていうのは、ほぼ、ほぼゼロ。不可能」と持論を展開する菅さん。「で、むちゃむちゃおっきな目で見た時に、俺らは社会に属してんねん」と言い、自分たちが吉本興業に属していることを例に挙げ、企業に属していると「自分がどう見られるか」など社会とのつながりを感じると言います。
しかし、DaiGoさんのような人の場合「社会とのつながりが、希薄に感じたのかな」「そこのことをおろそかにしたのが、今回の結果やったんかな」と分析。
菅さんは、ホームレスや生活保護といった問題は「社会の問題やねん。社会で考えなければいけない問題やから、えっと『個人の感想です』では済まされへんねん」「今回のことで言ったら、たとえば生活保護の側面があった時に、やっぱり生活保護が受けにくくなるような社会なったらあかんやん」と熱弁をふるいます。
そして、生活保護の不正受給はいけないことだとした上で「でも生活保護を受けられている方、ホームレスになられた方が悪いわけではない」と言うと、宇治原さんも「まったくね」とうなずきます。
■DaiGoにも"セカンドチャンス"の必要性訴える!宇治原「誹謗中傷してはいけません」
また、菅さんは「今回ほんとに良くなかったよ、DaiGoさんがされたことってね」と断りを入れたうえで「排除するっていう、いわゆるセカンドチャンスを与えない、これも社会的にあかんねん」と言います。
「その(DaiGoさんのような)発言をした人を排除しようとするのは、同じことしてる」「セカンドチャンス、ある程度動ける隙間は必要なのかなぁって」とコメント。
宇治原さんも「もちろんそうです」と同意し「批判はいくらでもしてもいいと思いますし」「かと言って、誹謗中傷してはいけませんよ」とコメントしました。
■「批判するのと排除するのは別」ロザンの見解に視聴者「考えさせられました」
DaiGoさんに再チャレンジの機会を認め「そっからまた応援できる姿勢は、俺は大事かな」と菅さん。
宇治原さんも「批判するのと排除するのは別ですからね」とまとめました。
菅さんと宇治原さんの見解に対し、ネット上では「自分の境遇と合わせていろいろと考えさせられました。今日も菅さんキレキレですね」「おもしろかったです。かなり同意する部分が多く勉強になりました」「批判はしてもいいけど、セカンドチャンスを望める社会であってほしいです」との声が上がっています。
デリケートな問題について、分かりやすく話したロザンの2人。共感を覚えた視聴者も多かったのではないでしょうか。
【番組情報】
ロザンの楽屋
https://www.youtube.com/watch?v=1qKek78NLtE
(文:二木もなか)