8月30日放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)では、"ひふみん"の愛称で親しまれている加藤一二三さん、杉本昌隆八段、竹俣紅さんが出演。加藤さんが自身が考える天才の定義を語り話題を集めました。
(画像:時事)
■杉本昌隆が藤井聡太の天性の才能を感じした瞬間とは?
師匠 #杉本昌隆 八段が語る、#藤井聡太二冠「常に自分で考え、楽をしない性格」✨#ボクらの時代 #加藤一二三 #竹俣紅 #藤井聡太 https://t.co/EPJsQCWyXw
— フジテレビュー!! (@fujitvview) August 28, 2020
今回の番組には、長年将棋界を支えてきた加藤一二三さん、藤井聡太二冠の師匠として知られる杉本昌隆八段、元女流棋士の竹俣紅さんが登場。
3人がトークを進める中で、杉本八段は「いわゆる天才と言われる人は、子供のころから凄く落ち着いてて、受け答えも凄く理知的で隙がない人たちなのかなと思ってたんですね」とコメント。
続けて、杉本八段は「谷川九段と当時2年生かな?聡太少年が谷川先生の二枚落ちのハンディ戦で対局されて」と、谷川浩司九段と小学2年生だった藤井二冠の対局を振り返ります。この時、時間がなくて谷川九段が引き分けにしようと伝えると藤井二冠は大泣きしたとのこと。
杉本八段は「負けて泣くならまだ分かるんですけど、引き分けを提案されて泣く子ってあんまり聞いたことないので…。負けず嫌い、あれだけ負けん気が強いというのも天才の条件なのかなとも思いましたね。この子の将棋って特殊だな。これはいわゆる選ばれた人の将棋だなってのは、かなり早い段階から思いました」と引き分けで悔しがる藤井二冠の姿に天性の素質を感じたことを明かします。
■「加藤一二三を見ろと言ってあげたい」未来の藤井聡太にエール!
ここで、杉本八段が「天才の定義」を尋ねると、加藤さんは「僕の経験で、私はね30歳を過ぎてから強くなったの。30歳過ぎてからの将棋は自信があります。僕の天才の定義は30を過ぎてからも充実した将棋を指す人が天才だと思ってて」と自身の人生経験を踏まえてコメント。
続けて、加藤さんは「例えば藤井さんね、仮にそうだな、30歳ぐらいの時に、何となく少しなんかシャキッとしないなと思った時は加藤一二三を見ろと言ってあげたい」と藤井二冠にエールを送ります。
また、引退してから藤井二冠の将棋の解説などの仕事が増えたという加藤さんは、藤井二冠の恋愛に関する質問もたまに訊かれるとのこと。
そんな時に加藤さんは「それはね、好きな女性が出てきたら張りができるからね。ますます強くなりますよね」と答えているそうで、竹俣さんは「加藤先生もじゃあ奥さまとご結婚された時は精神的に張りが出たんですか?」と質問します。
すると、加藤さんが「そういうことはね、言外にそう言ってる」と話すと、竹俣さんは「素敵ですね」と夫婦愛に感心していました。
■藤井聡太二冠にまつわるトークに反響!
今回の放送について、ネット上では「ひふみん先生『藤井聡太くんにもし気になる女性が出来たら張りが出来て将棋が強くなるんじゃないですかね』恋愛は悪くない!」「ひふみん、肌がつやつやだった!あと藤井君の師匠の藤井君への愛が伝わってきた!」「杉本八段とひふみんが語る藤井二冠の話が面白い朝」などのコメントがあがっています。
藤井二冠が引き分けで悔しがったエピソードは、負けず嫌いだという天性の素質を感じられるものでしたね。また、加藤さんが「加藤一二三を見ろと言ってあげたい」と藤井二冠にエールを送るシーンは、加藤さんらしい言葉でさらに興味をそそられた人もいたのではないでしょうか。
(文:かんだがわのぞみ)