7月25日放送の「SONGS OF TOKYO」(NHK総合)では、シンガーソングライターのmiletさんがゲストとして出演。miletさんが思春期を過ごしたカナダでの思い出について語り話題を集めました。
■miletが「SONGS OF TOKYO」に登場
今回のゲスト、miletさんは、この日の1曲目に「us」を披露。miletさんの歌を生で聴いたホラン千秋さんは「miletさんは日本語の発音をパキッ・パキッと日本語にするじゃなくて、ちょっと丸めてるんですよね。丸めることによって、英語の発音になった時にシームレスに出たり入ったりするから、切れ目のないメッセージの伝わり方をする歌い方だなってすっごく思いました」と率直な感想を伝えます。
すると、miletさんは「まろやかにしてます日本語は」と、ホランさんの指摘を認めます。一方で、関ジャニ∞・村上信五さんは「緑茶みたいよね、凄く喉ごしのいい」と独特の言い回しで、感想を話すとmiletさんは思わず大笑いしていました。
■milet「自分の中で別の人格みたいなのが…」孤独だったカナダ時代の体験を語る!
続けて、中学、高校時代は、日本とカナダを行ったり来たりしていたという思春期の話になると、miletさんは「私自身、全然英語が喋れなくて…。本当に『thank you』と『hungry』ぐらいしか分からなくて、生き延びるためにその2つの言葉を使って生き延びていたんですけど」と言葉に苦労したことを明かします。
村上さんが「友達はできた?」と聞くとmiletさんは「友達はできなかったです、ほとんど。だから近くのチキン屋さんとかで店員さんと頑張って喋るみたいなそれぐらいでした本当に」と当時の記憶を回顧しました。
そんなmiletさんは「ちょうどカナダにいた時ぐらいから自分の中で別の人格みたいなのが…『大丈夫だよ』って言ってくれたり、『今日はさぼろう』って言ってくれたり、悩んでたら一緒に解決してくれたり。多分自分が作ったイマジナリーフレンズみたいなのが多分生み出してしまったんですよ、極限だったからか」と空想の友人を作っていたとのこと。
miletさんの話を聞いた村上さんが「究極の俯瞰の目じゃないですか」と語りかけると、miletさんは「確かにそうですね。『逃げたきゃ逃げればいいじゃん』って言ってくれるんで凄くその時助かってました」とコメント。
そのことを踏まえてmiletさんは「あの時感じた孤独だとか独りぼっちで自分と見つめ合いながら過ごした時間っていうのが凄く私の今の曲には投影できてるなと思います」と語り、辛かった体験が現在の自分の曲にも影響を与えていることを明かしました。
■miletのトークに反響
今回の放送について、ネット上では「milet音楽の根源にあるのはデビュー当時から変わらず『孤独』。自分を俯瞰できるから独りよがりな歌詞にならない。人に寄り添うことができる」「miletさんのトークを見れば見るほど謎が深まっていく ほんと不思議」「ホラン千秋さんのコメントや質問がとても素敵だった。自分がmiletちゃんの曲を好きな理由が、miletちゃんのお話を聞く度にいつも分かる」などのコメントが上がっています。
カナダで孤独な少女時代を過ごしたから今の自分があるというmiletさんの話は素敵でしたね。
(文:かんだがわのぞみ)