2月1日放送の「SONGS」(NHK総合)に鬼束ちひろさんが出演。鬼束さんが名曲「月光」でイメージした色や、歌詞の誕生秘話を語り話題となりました。
■NHK『SONGS』出演で名曲誕生秘話語り話題
【ついにSONGS初登場】
2月1日(土)23時~ の #SONGS に
デビュー20周年を迎える #鬼束ちひろ が登場!20年分の思いを胸に、
テレビ初披露の楽曲を含む3曲をお届けします。#月光#流星群#書きかけの手紙https://t.co/wJWPCr1ayt #NHK— NHK SONGS (@nhk_songs) January 31, 2020
番組では、ファッションについて鬼束ちひろさんが「元々が色が好きで、色フェチなんですよ」と色彩に対してこだわりがあることを明かしました。
続いて、鬼束さんは1曲それぞれに自分なりの色があるとした上で「曲作る前はメイクもネイルも全部変えるんです」と、1曲作るごとに自分をリセットするとコメント。
色の話が出たタイミングで、スタッフが代表曲「『月光』は何色の歌ですか?」と質問すると、鬼束さんは「紫」と即答。
この「月光」について、鬼束さんは「私の名を世の中に知らせてくれたすごい曲。子どもだと思ってるんですよ、曲を。いっぱい出来た成人した子どもの1人」と、自分を有名にしてくれたことの意義、そして、自分が世におくり出した曲は我が子だと例え、曲への愛着を語ります。
また、鬼束さんは発売から20年経ち、この曲について「凄い歌詞だと思う。『腐敗』っていう言葉が出てくるんですけど、それを当時のプロデューサーとどうするのか悩んでいた。でも、当時の私は『腐敗』をどうしてもやめたがらなかった、若さあるある。その当時なりの意地があったんでしょうね。あと、美的感覚というか自分の世界観。それ以外の言葉が思い浮かばなかった。でも、それはどの曲も一緒で…」と、名曲誕生の舞台裏を明かしました。
■鬼束ちひろ「人生でくじけたことの方が多い」歌があるからこその人生
22、3歳くらいの時にパニック障害になり「その時は、お客さんが悪魔に見えた」と苦労を語る鬼束さん。
それでも、鬼束さんは「歌を諦めたことはない。人生でくじけたことの方が多い。でも、音楽は諦めない。諦めないというよりも、音楽はずっと根づいている気がする自分に」とコメント。人生で躓いても歌い続けることをやめたいと思ったことはなかったそう。
すると、スタッフが「そういう意味で後悔とかはなかったんですか?」と聞くと、鬼束さんは「辛い時はいっぱいあった。でも、したことないです後悔、楽しいです。(歌が)なかったらとっくにダウンしてた人生」と、歌があったからこそ、自分の人生があると強調。
鬼束さんが出演した番組にはネット上で、「SONGS、鬼束ちひろ回鑑賞。月光聴いて号泣」「全く衰えてないねぇ。歌声はずっと安定してる」「鬼束ちひろさん「『月光』すごい詞だなって」『腐敗』って言葉を外さなかったことを若さあるあるって言ってたけど、個人的にはあれがあるから『月光』が生きてる気がするので残してくれてありがとうって感じ」などのコメントが上がっています。
鬼束さんは「腐敗」という歌詞について譲らなかったのは"若さあるある"と語っていましたが、彼女の衰えない歌声の素晴らしさや彼女が醸し出す色が合わさって、あの歌詞は今聴いても心に刺さるものがあるのではないでしょうか。
(文:かんだがわのぞみ)