TBS系列で毎年行われる「音楽の日」。2019年のテーマは「汗」ということで、放送前から盛り上がっていたようです。KinKi Kidsの出演も話題になりました。
ファンも困惑「KinKiって応援ソングある?」
「応援」や「汗」というキーワードで、それぞれのアーティストのファンたちは何を歌うんだろうとワクワクした気持ちで予想していたと思います。
KinKiファンもその気持ちは同じではあるのですが、実はKinKiは応援歌と言えども、ちょっとテイストが違う曲ばかり。
応援で最初に浮かぶのは「夢を見れば傷つくこともある」なのですが、タイトルからも察せられる通り、元気いっぱいな応援歌とはいかないのです。
ファンもそれは十分承知しており「KinKiって応援ソングある?」「KinKiちゃんの応援歌メドレー...選曲が予想できない...(笑)」「応援歌なら夢傷だけどコレジャナイ感でるよね…?」とざわざわしておりました。
明るい夏の曲もあるのですが、ご本人たちが歌いたくないと公言していたり、ファンの中でも予想を立てにくかったようですね。
中居正広、元KANZAIBOYAを紹介!?
また「音楽の日」の司会は元SMAPの中居正広さん。KinKi Kidsにとっては兄ちゃん的存在の大先輩です。なかなか共演自体は少ないのですが、中居さんとKinKiの絡みを楽しみにしていたファンも多いようです。
そんな期待に膨らんだKinKi Kidsの出番、中居さんが「元KANZAI BOYA」とKinKiになる前のユニット名で紹介。二人とも満面の笑みでつっこみます。
トークでは、光一さんが当時SMAPのバックで踊っていた時にバスケットをパスするという演出があったそうですが、それが難しくて汗をかいた、とのこと。
また剛さんは、この音楽の日の放送中、ほかのアーティストの方が歌っているときの中居さんのノリ方がおかしくて汗がでた、と言います。
それぞれいつものKinKiらしく中居さんをいじりながら、楽曲披露前のトークをとても楽しんでいるようでした。
堂本剛、中居正広のノリをマネながら歌う
放送された楽曲は「永遠のBLOODS」、「フラワー」、「Hey!みんな元気かい?」の3曲。
「永遠のBLOODS」では直前にいじっていた中居さんのノリ方をまねしながら歌う剛さん。そして剛さんと同じようにノッている中居さんを楽しそうに見る光一さん。ハッピーな演出に喜んでいるファンも多かったのでは。
「フラワー」では中居さんが一緒に口ずさんでいるシーンが印象的でした。また「Hey!みんな元気かい?」では二人ともギターを演奏しての歌唱。
剛さんは突発性難聴の影響もあり、一時期は同じことを同時にするのが難しいと発言していたことがあります。現在ではソロでもギターを弾きながら歌唱している剛さんですが、KinKiの二人がそろってギターを弾いて歌っている姿にジーンとしたファンも多かったのではないでしょうか。
ネットでは放送を見た人から「なんか昨日の音楽の日のKinKi Kidsは観ててすっごい安心した、、中居くんもいてめちゃくちゃ楽しそうだったし」「2人が一緒にギター弾いてる姿見るのも大好きだし、中居くんとにこにこ話している2人見てる瞬間がとっても幸せだった」などの声が上がっていました。
口々に語られるジャニーさんとの思い出
ご存知の通り先日ジャニーズ事務所の社長であるジャニー喜多川さんが亡くなりました。
この「音楽の日」放送日の前日には、ジャニーズ所属タレントとジュニアたちを含めた家族葬が執り行われました。後に公表されたその時の写真を拝見すると、ジャニーさんへの愛をこめた笑顔あふれる素敵な式になったようです。
「音楽の日」の放送中もジャニーズタレントの皆さんはそれぞれに「ジャニーさんなら」「ジャニーさんは」と思い出を語るようにお名前を出していて、ファンの方もそうでない方も想うところがあったのではないでしょうか。
堂本光一さんが被っていた「vanson」のキャップ
第一部の最後は出演者たちで中島みゆきさんの「時代」を合唱。光一さんと剛さんは最前列に並んでいました。曲のスタートの際、後ろに並んでいたNEWSの手越祐也さんと隣の西川貴教さんが、剛さんに合図を出しているようなシーンがほんの少しですが映りました。
耳の影響でたくさんの人がいる中でみんなと合わせるのは思うようにいかないのかもしれません。そこをやさしくサポートしてくれたということではないかと、ネットでは話題になっておりました。
すると、今度は光一さんがおもむろに何かを被ります。よく見ると黒いキャップ。そしてそこには「vanson」の文字が。これ、何かというと、公式に出されているジャニーさんのお写真で、ジャニーさんが被っているもののようです。
ジャニーズのタレントにとって、最愛の恩師であり父親でもあるジャニー喜多川さんを失ったことはとても心に大きな悲しみをもたらしたのではないでしょうか。それでも、こうやってジャニーさんの教えや意思を、タレント全員が持ちながらこれからも「Show must go on」の精神でやっていくのだろうなと思う「音楽の日」だったのではないでしょうか。
(文:アイドル担当ライター ドナ)