朝ドラ『なつぞら』意味深な中川大志の告白が話題「一生かけてもあなたと…」 #なつぞら

投稿日:2019/07/16 13:22 更新日:

NHK連続テレビ小説「なつぞら」の第92回が7月16日に放送されました。この日は坂場一久(中川大志)が奥原なつ(広瀬すず)に自身の空襲体験を語り、そのシーンが話題を集めています。

新作短編をめぐる坂場と仲の対立が激化?

ドラマでは、奥原なつ(広瀬すず)達、若手アニメーターにチャンスを与えるためにグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」を原作にした短編アニメが制作されることに。
この作品に、坂場一久(中川大志)は社会風刺のテーマを加えて、より質の高い作品を作ろうとしていました。

しかし、こうした坂場の考えに対して、「漫画映画はあくまで子どものために作るべきだ」と考える仲努(井浦新)は複雑なテーマを加えることに難色を示します。

直接話し合うことになった2人ですが、坂場は先輩の仲に「その考え方はもう古いんじゃないでしょうか。漫画映画は子どもが見るものだと決めつけた考え方です。これからの漫画映画は大人のためにも作るべきだ」と語りかけます。

子供向けの楽しい作品であるべきだという仲に「僕は漫画映画をほかの映画と比べても遜色ないくらい、いや それ以上に作品としての質を高めていかなければ未来に残らないと思うんです」と、メッセージ性の高い作品を作るべきだと頑なに主張する坂場。

この言葉に対し仲は、「純粋に子どもが楽しめる漫画映画にしてくれるんだろうね?いくら高い理想を掲げたって、つまらない漫画映画だと言われるだけだよ」と言い残してその場を去ります。

坂場と仲の考え方の違いが鮮明になり、アニメの未来を坂場達がどのように切り開くのかという意味でも伏線になるシーンとなりました。

あの空襲体験がいまの僕たちを作っていると語る坂場

坂場が仲と対立したことを知ったなつは彼に話を聞きます。

すると、坂場は、「考え方が古いと言っただけです」と説明しました。

しかし、アニメーターとしての仲の実力は評価した上で、「子どもはかわいいと感じるだけじゃない。面白いと思うだけでもない。もっと、いろんな感情を世界から受け取って生きているんです」となつに語りかけます。

そして、坂場は「僕も子どもの頃空襲に遭いました。焼け跡を一人で家族を捜して歩き回りました。幸い親も生きていましたが、あの孤独と飢え死にしそうな絶望感を忘れることはありません。大人の冷たさを、子どもの卑しさを、嫌というほど見せつけられました。でも反対に見知らぬ人の愛も知ったんじゃないですか?そういう子どもの時の体験が今の僕やあなたを作っているんです…。違いますか?」と自身の空襲体験をなつに伝えます。

この空襲体験は、坂場のモデルにもなっている高畑勲さんも9歳の時に岡山で空襲に遭った経験があるようです。

そうした経験が、後に、平和や命への思い、そして、生々しい空襲の描写や戦時下での人間の冷たさなどドライスティックに作品へ反映されることになります。

意味深な坂場の言葉に反響

ネットでは放送を視聴した人から、「坂場の空襲体験、やはりモデルとされた高畑勲さんも…」などの声があがっていました。また、他には「坂場くん『一生かけてもあなたと作りたいんです…』「これはもう、、、告白ってことでおけ??」「『一生かけても、あなたと作りたいんです』キターキュン台詞~仕事仲間として?それとも?」などの意見もあります。これは、「世界の表も裏も描けるような 現実を超えた現実を見せられる」とアニメーターとしての理想を語った後、坂場がなつに「一生をかけてもあなたと作りたいんです」と告白とも取れる台詞への反響です。

今回の坂場の言葉は、愛の告白にも取れますが、未来のアニメを作る同志という意味にも取れるのではないでしょうか。今後、物語がどのように展開していくのか、益々気になる放送なりましたね。

(文:かんだがわのぞみ)

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