広瀬すずさんが主演を務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」の第75回が6月26日に放送されました。この日の放送では、広瀬さんと中川大志さんとの階段での恋の予感を連想されるシーンが話題になりました。
馬の表現法に悩むなつ
物語の舞台である東洋動画スタジオでは、新作アニメ「わんぱく牛若丸」の制作が進行中。アニメーターとして働く奥原なつ(広瀬すず)は主人公の牛若丸が急斜面を馬に乗って下る動きをアニメーションにするため奮闘しています。
出来上がった絵を先輩の大沢麻子(貫地谷しほり)と下山克己(川島明)に見てもらいますが、2人の返事は「表情はいい。馬の動きがな…おかしいっていうか、足りない」とダメ出しが。
すると、麻子はなつのモチベーションを上げるため、あえて「私がやる!」と挑発的な言葉を発します。負けず嫌いのなつは「いえ、最後までやらせてください!」と言い返しますが、強気なことを言ったものの、なつは馬の動きの具体的なイメージがわかず悩むことに。
なつと坂場の階段シーンに"恋のカチンコ"がなったの声
馬のアニメーション表現についてアイデアを絞るなつの前に現れたのが、東洋動画で監督見習いとして働く青年・坂場一久(中川大志)。
なつが馬の絵を描いているのを見た坂場は「もしお役に立つなら、私が馬になって駆け降りましょうか?」と突然、四つん這いになって馬の真似を始めます。
生真面目な坂場なりに、よく考えた上でなつに協力してあげようという優しさではありますが、可笑しくなったなつは思わず笑みを浮かべます。そして、「1人でなんとか頑張ります」と坂場と別れようとなつが立ち上がった瞬間、バランスを崩したなつは階段から落ちそうに。
間一髪、ギュッと彼女の腕を掴み引き寄せ「大丈夫?」と優しく声をかけるる坂場。一方で、なつは何かを発見したように大きく目を開き、坂場の方を一心に見つめます。
この場面では、坂場が持ち歩くカチンコが落ちるシーンが挿入され、ネットでは、「なに??落としたカチンコの合図が2人の恋のスタート的な?(少女漫画脳)」「恋のカチンコ鳴りましたってか」「少女漫画的展開」「少女漫画風だね」などの声があがりました。
博多華丸・大吉は「転校生」を連想?
「なつぞら」放送直後に始まる「あさイチ」の"朝ドラ受け"でも、なつと坂場との意味深なシーンについて「ちょっと穏やかじゃないね」と語り合う博多華丸・大吉さん。
続けて、「いずれ2人が入れ替わったりとか新しい展開が…」と、石段から転げ落ちた男女の性が入れ替わる大林宣彦監督の名作「転校生」を連想する華丸さん大吉さん。
ちなみに、放送を見た人からも「『入れ替わる』とか、『転校生』か(笑)」「大吉さんとは同世代なので、共感することが多い」などの声があがり、あのシーンは「転校生」を想起させると感じる人もちらほら。坂場が落としたカチンコが鳴るシーンは恋の始まりとも、あるいは、悩んでいた馬の表現でアイデアが閃いた時の音とも捉えることができ、今後の展開に期待したいですね。(文:かんだがわのぞみ)