5月15日放送の「クレイジージャーニー」は、87歳の前衛美術家・篠原有司男&乃り子さん夫妻に密着。2人の芸術にかける熱量が話題になりました。
NYを拠点に活動する前衛美術家夫婦に密着
#クレイジージャーニー
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両手につけたボクシンググローブに絵の具を塗り、キャンバスを拳で殴るように作品を描く「ボクシング・ペインティング」で著名な前衛美術家・篠原有司男(シノハラウシオ)さんとその妻乃り子さん。2人が暮らすNYブルックリンに向かったスタッフが自宅を訪問すると、87才とは思えない若々しさで自宅兼アトリエを案内する有司男さんが。
このご自宅には芸術家の奈良美智さんも遊びに来たことがあるそうで、ドアの扉に記念に絵を描いてくれたとのこと。それを25万円で売ってくれと相談を持ちかけられたことがあるそうで、芸術家ならではのエピソードを披露しました。
松本人志も明石家さんまも「全然知らない」
アトリエには、制作中の作品やこれまで創作した個性的な作品が並べられています。50年もNYで暮らす2人に日本の芸能人について質問すると、番組MCのダウンタウン松本人志さんも明石家さんまさんも「全然知らない」とコメント。
ただし、芸術家つながりで作家の司馬遼太郎さんや、俳優の勝新太郎さん、漫画家の赤塚不二夫さんという有名人は自宅に訪問したことがあるそう。赤塚さんに宴会芸の「ヨカチン」を教えたのは自分だと語る有司男さん。
今の芸能人には疎くても、芸術家ならではのつながりやエピソードが興味を引きつけます。他にも、石原慎太郎さんは有司男さんの作品を購入したこともあるそうで、家族ぐるみの付き合いがあるのだとか。
妻・乃り子が語る創作活動の極意とは?
有司男さんは「ボクシング・ペインティング」で著名ですが、一方で、妻・乃り子さんはというと、「アート漫画」と名付けた1つのキャンバスの中でストーリーが展開する作品を作る芸術家。
「Cutie&B―――」シリーズと名付けられた作品は、乃り子さんの分身であるキューティーを主人公に1枚の絵の中で物語を語るもので、夫・有司男さんとの生活からこの作品ができているとのこと。
そんな、乃り子さんに創作活動で「大事にしているものは?」と質問すると、「人が何て思うのかそういうことを考えてたら新しいものは作れない」と芸術家らしい言葉で語ります。
また、「どこに行くのか分からない所にいくんだから、自分の勘と情熱で持ってそこにいくしかない」と、信念を独特な言い回しで表現しました。
松本人志「誰もやってない間違い探し」芸術とお笑いの共通項語る
有司男さんの個展が始まったとの連絡を受けたスタッフが個展会場を訪問。アクセントとして発表の場が重要と語る有司男さんは、「1回個展をやるとイメージがいっぱいになり、それをまた次のエネルギーに変えて『バーン』とぶつけていく」と未だ衰えぬ芸術への情熱を吐露。
また、「毎日スランプで今もスランプ、スランプが無ければアーティストになれない」と語り、生まれ変わっても絵を描きたいかどうか聞かれると「死んですぐに生き返って『もう1回やろうぜ』」と、あくなき芸術への思いを言葉にしました。ちなみに、有司男さんにとって「芸術」=「ウシオ・シノハラ」で、自分そのものと最後は「情熱大陸」のようなコメントで締めくくりました。
このVTRを見た松本さんも感銘を受けたようで、「ギュウ(有司男さん)ちゃんの言っている事はいちいち正しい」とコメント。続けて、お笑いにも通じるものがあるとした上で「誰もやってない間違い探し」、それをやって「ウケた時にそれが正解になる」と松本さんらしい言い回しで芸術とお笑いの共通項を表現。
松本さんは今の自分は有司男&乃り子さん夫妻のようなハングリーさを失っていると語りました。
「絶対見た方がいい」視聴者から熱いコメント続々
ネットでは、放送を見た人から、「今日のクレイジージャーニーは絶対に見ておいた方が良い。絶対。学ぶ事が多い」。「『誰もやってない間違い探し』が、みんなに受け入れられれば正解になる」って言える松本人志さんって、凄いね」「『スランプが無ければアーティストになれないよ』めっちゃ有難い言葉。泣けた」「苦しんだ人にしか見れない景色が絶対あるはず。凄くエネルギーを頂きました!!篠原夫妻、番組スタッフの皆さんありがとうございます!!」などの声があがり、熱い気持ちになった人が多かったようです。
今回の放送は自分の人生を悔いなくどうやっていけば良いのかという1つの解答としても感慨深い話しとなっており、篠原有司男&乃り子さん夫妻の芸術への情熱に圧倒された人は多かったのではないでしょうか。(文:かんだがわのぞみ)