「ルパン三世」の原作者として知られる漫画家・モンキー・パンチ(本名:加藤一彦)先生の訃報を伝えた4月17日の「報道ステーション」。この時、三代目・峰不二子の声を務める沢城みゆきさんがナレーションを務め、見た人からは“切ない”といった声があがっています。
「全く僕の予想しなかったルパンが」モンキーパンチ先生の先駆性
4月11日「ルパン三世」原作者 モンキー・パンチ先生がご逝去されました。
生前は多くの魅力的なキャラクターを生み出し、映画「ルパン三世 DEAD OR ALIVE」ではアニメーション監督としてもご活躍くださいました。
謹んで哀悼の意を表すとともに感謝を申し上げます。
ありがとうございました。合掌 pic.twitter.com/h45Mj6c7SQ— アニメ「ルパン三世」公式 (@lupin_anime) 2019年4月16日
漫画「ルパン三世」の原作者とし知られるモンキー・パンチ先生(本名・加藤一彦)が、4月11日に肺炎のため亡くなった事が17日にわかりました。この訃報を受けて「報道ステーション」でもこのニュースを取り上げました。「報ステ」では、モンキー・パンチ先生の故郷、北海道厚岸郡浜中町を訪問。モンキー・パンチ先生が母校の後輩にあてた「僕にとって」浜中町は原点、霧高は出発点だった。いよいよ君の出番だ。羽ばたけ、世界に向かって挑戦せよ霧高生」というメッセージを紹介します。また、自宅のある千葉県佐倉市では、市の親善大使として長年地元に尽力してきた事も紹介。地元でも著名だったモンキー・パンチ先生は、サインも快く引き受けてくれるなど地元民にも愛されていたそうでした。
他にも、「ルパン三世」の生みの親としての功績の他に、デジタルマンガの先駆者としての側面もピックアップ。生前、モンキー・パンチ先生のインタビューで、「これからは色んなメディアが出てくるので、それによりメディアを活かしたルパンが出てくる感じがする。これは僕が作るんじゃなく、全く僕の予想しなかったものがルパンとして登場してくる感じもします」とコメント。今では、当たり前になっているメディアミックスについても言及するなどモンキー・パンチ先生の先駆性がわかる言葉ですね。
峰不二子役・沢城みゆきのナレーションに“切ない”の声
モンキー・パンチ先生の訃報を伝えるニュースの最後に、現在のルパン役・栗田貫一さんと峰不二子役・沢城みゆきさんのメッセージが紹介されます。
この日、番組のナレーションを担当したのは沢城さん。追悼文を自身で、「あのどこまでも穏やかな笑顔にもう一度、ごあいさつすることがかなわないのかと思うと、ただただ残念です」と読み上げました。
この放送を見た人からは、「報ステ見てる沢城みゆきさんがナレーション読むのは先生も本望なんじゃないかな…」「沢城みゆきさんがモンキーパンチさんの訃報のナレーション読むなんて切なすぎじゃないか」「最後のコメントの時だけはナレーターじゃない『沢城みゆき』として読んでたから、余計に悲しくなっちゃったなぁ」などの声があがっていました。
この日の沢城さんのナレーションは「ただただ残念です」のところで間を入れるのと、最後の「心からご冥福をお祈りいたします」の部分の感情のこもりかたが涙を誘います。峰不二子役の沢城さんが、モンキー・パンチ先生訃報のナレーションを務めたのは運命的なものを感じました。(文:かんだがわのぞみ)