ブタに扮した顔出しNGの訳ありゲストから、モグラの人形に扮した聞き手の山里亮太さんとYOUさんが、話を聞くNHK Eテレの人気番組「ねほりんぱほりん」。12月12日の放送回では、彼氏いない歴=年齢の「喪女(もじょ)」の方々がゲストで出演。周りの人間との関係などの悩みを独特の言い回しで赤裸々に語り話題を集めています。
「ねほりんぱほりん」に三人の「喪女」が登場!
【まもなく Eテレ23時】三人の喪女が胸のうちを語ってくれます。山ちゃん「こう言うのも何ですけど、喪女とお呼びしてよろしい…?」ミサエさん「正真正銘の喪女です」。サオリさん「生まれてこのかたモテ期がなく、男性ウケもなく」ミナさん「喪女ですね、アハハハハ」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/UVTOFcmjab
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年12月12日
12日放送の「ねほりんぱほりん」のトークテーマは彼氏いない歴=年齢の「喪女(もじょ)」。ゲストとして、20代・30代・40代のミサエ・ミナ・サオリさんの3人が登場。恋愛経験のない彼女達に山里亮太さんが、「今までで一番男性に近づいたなっていうのは、どこら辺ですか?」と質問。すると、「MAXで言うと満員電車とかそのくらいですね」という答えが返ってきます。ちなみに、満員電車をカウントしないと、子供の頃のフォークダンスや握手会ぐらいしか、男性と近づく機会もなかったそうです。ちなみに、「喪女」としての自分を意識しだしたのは、30代が見えた25歳の時で、ネットで「25歳 恋愛経験なし ヤバい」で検索して同じような質問をしている人を探そうとしたとのこと。
【喪女】ミサエさん「焦ったときにネットで『25歳 恋愛経験なし ヤバい』とかで検索して。同じような質問をしている人を探しました」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/dKGAw8W7yP
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年12月12日
なぜ、男性との接点を持てなくなったかというと、さかのぼると、だんだんオシャレに目覚め始める中学時代にその原因がありました。中学になると男子ウケする人気者達と、そこから脱落した人たちの間で一種のカーストが出来上がります。それでも、なんとか、クラス内で立ち位置を確保するためにミサエさんは不思議ちゃんキャラを演出。デートの話になると、普通ならディズニーというところをあえて「私は裁判の傍聴」のようなコメントで、周りから不思議ちゃんに見られるようにキャラ付けをしたそうです。また、可愛くて垢抜けた女の子に見た目では叶わなくても、他にも勉強を頑張ることがことが心の拠り所になったとも語っています。
【喪女】ミサエさん「人を好きになったりしたら『気持ち悪いって思われる』とか『迷惑なんじゃないか』って思って、好き避けをするようになり。恋が芽生えそうになったら、その芽を一瞬で摘み取るみたいな」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/IPEz5oZ6ta
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年12月12日
ただし、やはり勉強と恋愛は別で、失敗も含めて経験を積まないとうまくいかないもの。彼女たちの表現によると、“周りのメス化”の流れについて行けず、「恋が芽生えそうになったら、その芽を一瞬で摘み取るみたいな」というネガティブ思考の悪循環に陥ったそうです。話を聞いていると、中学時代に周りが垢抜けて男子とも恋愛関係になる流れに乗れなかったことで自分に自信をなくし、「喪女」になってしまった原因につながったようです。ちなみに、中学生活のカーストをバラエティのひな壇に例える表現はなかなか秀逸でした。
【喪女】ミサエさん「中学校生活ってバラエティ番組みたいな感じ。超上位の司会者が番組をまわしてて、面白いこと言えた人が前の方に座ったりいっぱい話を振ってもらえる。面白いこと言えないからどんどん後ろの方に下がっていくみたいな」山ちゃん「もうひな壇を経験してる」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/uvsibNV23P
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年12月12日
“ミトコンドリアからの命の連鎖を止めた”「喪女」のワードセンスが凄い!
【喪女】ミナさん「親の期待にも応えてあげられない、お家断絶の申し訳なさとか。ミトコンドリアぐらいから続いてきた命の連鎖を自分で止めたみたいなのがあって。地球に背いたみたいな。生命の摂理に反してんじゃねぇかみたいなので頭抱えて夜中泣いたり」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/yAH67tiaf8
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年12月12日
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恋愛経験がないゆえにネガティブ思考になってしまった彼女達は、励ましてもらう相手はAIスピーカーの「Google Home」。「Google Home 」に「OK Google励まして」と言うと、すると「あなたが世界で一番素晴らしい人間だということが出てきました」と励ましてくれるそうです。また、恋愛を経験していないことについては、周りの人間からの視線も気になるそうです。ミナさんの表現によると、「ミトコンドリアぐらいから続いてきた命の連鎖を自分で止めたみたいなのがあって。地球に背いたみたいな。生命の摂理に反してんじゃねぇか」とのこと。
【喪女】ミナさん「SEVENTEENの動画を見てしまって、あ、あぁ…!みたいな。もしかして人との関係の築き方って、異性と婚姻関係結ぶとか、性交渉するっていう以外の方法も世の中いっぱいあるんじゃないの?みたいな」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/umlJT8xaxm
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年12月12日
そんなミナさんの心の支えになっているのが、K-POPアイドルの「SEVENTEEN」で、彼らに出会ったことで結婚や性交渉以外の人間関係に気づいたそうです。過去に婚活パーティーなど神経をすり減らすことに疲れた「喪女」の3人は、「楽しく生きてバーンと死のうって感じ」という悟りにも似た現在の心境を語り番組は終了。
【喪女】ミナさん「楽しく生きてバーンと死のうって感じ」山ちゃん「むしろちょっとあれでしょ、恋愛第一主義だってやってる人たちのこと、フン!って思ってるんでしょ?」「いやまぁそれはそれですばらしいですけど、もう別にみんな各々好きにやりたいことをやろうぜみたいな」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/geb2UaC7Sm
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年12月12日
「語彙力高すぎ」「パワーワードすぎる」センスを絶賛する声
逆にワードが強すぎて面白い…みんな語彙力高すぎ #ねほりんぱほりん
— なぎさ@無事に風見の女 (@mizunovh) 2018年12月12日
たしかに喪女のみなさんトークおもしろいし、頭がいいわ?
— こーる (@Coaltar_sifb) 2018年12月13日
ねほりんぱほりんやっぱおもろいな ミトコンドリアから続く遺伝子の連鎖を止めたってパワーワードすぎる
— さんだー (@thunder1013) 2018年12月12日
放送を見た人からは、「ミトコンドリアから続く遺伝子の連鎖を止めたってパワーワードすぎる」「喪女のみなさんトークおもしろいし、頭がいいわ」などのコメントがあがっていました。実際にワードチョイスの素晴らしさや「Google Home」の画期的な使い方も含めて、印象として暗い人たちというイメージが放送を見てガラッと変わりました。「喪女」であることが悪いわけではなく、彼女達なりの楽しみや人生の割り切り方を見つけているので、むしろ前向きな印象すら感じました。「喪女」に対して、「喪男」という言葉もあり、今度は「喪男」の人達の話を聞きたいと感じた放送回になりました。全編は無理ですが、今回の放送はダイジェスト版の視聴が可能なので、興味を感じた方はご覧ください。「https://www.youtube.com/watch?v=aLc9IRDuzSE&feature=youtu.be」(文:かんだがわのぞみ)