4月から6月にかけて発売された写真集が軒並みベストセラーになるなど、シーズン終了後も、変わらぬ人気のフィギュアスケーター羽生結弦選手。現在発売中の「Oggi9月号」では、その羽生選手を追いかけたスポーツカメラマンによる貴重な写真を掲載、写真と文章で氷上の王子様の魅力に迫っています。
1年密着したカメラマンによる貴重な写真
写真は、今年6月に発売された写真集『羽生結弦 2019-2020』(報知新聞社)からの未公開カット。写真集は、スポーツ報知写真部の矢口亨さんが2019-2020シーズンに撮影したもので、リンクの内と外で見せる羽生選手の素顔を生き生きと活写した写真が話題になり、発売後BOOKランキング1位(オリコン「写真集」「スポーツ関連」)、即重版になる人気になっています。
「羽生選手の内面をしっかりと表現したかった」
その矢口さんが撮影でこだわったのは、「記録ではなく記憶」。写真は競技中の華やかな場面だけではなく、その前後にある集中している様子や迷い、悔しさ、喜びといった感情の揺れを中心に撮影。写真集のつくりも、大会表記や成績などのテキストは極力控え、その場の空気を感じられるよう余白を多くとり、装丁も美術書のようです。矢口さんは、「競技者であると同時に表現者でもある羽生選手の内面をしっかりと表現したかった」と言います。
そしてそこに写るのは圧倒的に美しい被写体です。「演技中はもちろん、練習場に向かう時、集中する時間、リンクインの瞬間とか、張りつめた美しさがあってすべてが絵になる」。「理想にまっすぐに向き合っているからこそ、彼の氷の上の一つ一つの所作が透き通っているのだと思います」。
もっともフィギュアスケートに貢献した選手
“すべてが絵になる”表現者は最近、世界でこんな評価も。
7月11日、今季から新たなに創設された国際スケート連盟(ISU)スケーティング・アワードで初代最優秀選手賞を受賞。その受賞理由にはこうあります。「ファンを増やし、メディアの注目度を上げ、スポンサーから高い評価をされた、もっともフィギュアスケートに貢献した選手」。オリンピック2大会連続金メダルという偉業だけではなく、世界に与えた影響力もあらためて評価されたのです。
Oggiに掲載された未公開カットは、世界に影響を与えた表現者の素顔を余すことなく伝える貴重な15枚。どれも“記憶”に残る写真ばかりです。
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