毎週土曜日の22時から放送されているラジオ番組「福山雅治と荘口彰久の『地底人ラジオ』」(渋谷のラジオほか)。
4月29日の放送では、日曜劇場『ラストマン―全盲の捜査官―』(TBS系)の撮影の合間に急遽行われたというインタビュー・カルチャー・マガジン『SWITCH』の福山雅治さんへのインタビューの様子が一部公開され、話題となっています。
(画像:EPA=時事)
■福山雅治、“全盲の捜査官”という役柄を引き受けた理由を明かす
📻今週の #地底人ラジオ は…
今回も荘口さんによる、日曜劇場『#ラストマン-全盲の捜査官-』のドラマ撮影現場潜入ラジオセルフィー第7弾🎙⚡️
そして、現在発売中のカルチャーマガジン📕 #SWITCH でのインタビュー音声の一部を独占O.A.‼️
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— 福山雅治 (@BROS_1991) April 29, 2023
まずインタビューは、今回の皆実広見役を受けようと思った理由について、福山さんが自身の考えを述べていきます。
全盲の捜査官という非常に難しい役柄について、福山さんは「全盲の方、というか皆実広見さんですよね。皆実広見の人生を描く、何ですかね、『目が見えないってどういうことなんだろう。何を感じるんだろう』というのを描くドラマだったら、それはちょっと難しいなと思っていました」と切り出します。
「もちろんそういう部分も描くんですけど、このドラマで言うと、社会そのものを描くと。大きく言えば。その社会というものには様々な人が生きていて、様々なジェンダー、特徴、個性を持った人が生きていて。その社会が今どんな社会で、そしてこれからどうなっていくと『より良い社会』とみんなが、みんながみんな思うのは未来永劫なかなか難しいとは思いますが、『今より良い社会』っていうのはどういう社会なんだろうね。そう言うのってどうやったら目指せるんだろうねっていうことを問いかける、投げかける作品だなと思ったので」と、自らの視点で作品の持つ意味を説明した福山さん。
「そのための表現方法として皆実広見という全盲のFBI捜査官というキャラクター設定がある。この皆実広見というのは手段であって目的ではないということが、この作品を一緒に作らせていただきたい、一緒に作ろうと思ったポイントですね」と話しました。
■皆実広見を演じる上での“共通イメージ”はアル・パチーノ!?その理由は「彼のようにごく当たり前の人間といいますか…」
一方で全盲の役柄を演じることの難しさ、皆実広見という人物の表現方法は福山さんなりに考える部分があったらしく、情報収集や自らの行動で準備できる部分はしてきたんだとか。
その上で、そのキャラクターの性格や考え方を表現するにあたり、福山さんは「具体例として『どういうキャラクターがいいですかね?』と監督と話した時に、共通言語として出てきたのが、セント・オブ・ウーマンのアル・パチーノさんが演じたフランク(・スレード)だったかな?」と、イメージがあったことを明かします。
即座に「彼みたいにお酒も好きだし、美味しい料理も好きだし、特別扱いされるのも好きだし、何より無類の女好きであるという。彼のようにごく当たり前の人間といいますか、(目が)見える見えないはあまり関係ないというか」と、その普通さを説明。
その上で自らが演じると言う部分については、「だから、ドラマの第1話の後半ラストのところでもセリフとして出てきますけど、『どこにでもいるありふれた人間なんです。特別ではありません。成熟しているわけでもなんでもありません』と。そこが演出する側と演じる側と表現を送り出す側で整いができていれば、あとはまあ、それをどう表現するかだけなので」と語りました。
■プライベートで全盲の人から「福山さんですよね?」福山雅治「なんでわかったんですか?」衝撃の展開
また、福山さんは実際に日常の中でも全盲の方に会う機会があったそうです。
「僕がまだデビューまもない時、初めてライブハウスツアーをやった年に、福岡で体が疲れていたので、鍼灸院といいいますか、あん摩に行ったんですよね」と振り返った福山さん。
「で、男性の全盲の方が僕をマッサージしてくれたんですけど、『福山さんですよね?』って言ってきたんですよ。『え?』と思って、全然僕有名じゃなかったのに」と、当時にやり取りを説明していきます。
「なんでわかったんですか?」と聞くと、その鍼灸師は「いつもラジオ聴いてます。面白いですよね」と話したそうで、今回の役柄を演じるにあたって福山さんはそのことを鮮烈に思い出したんだとか。
「彼にとって僕の姿形は関係なくて。自分で言うのもなんですけど、イケメンだった私が言うのもなんですけど、姿形は全く関係なく、単純にラジオだけのコミュニケーションで僕のことを認識していて、リスナーとして聴いてくださっていて、たまたま僕がそこでマッサージを受けにきたと。でも彼はすぐにわかったんですよね。聞こえてくるものが全てで、聴力がその方の世界を作っているので、その世界の中では僕は面白いことを言うラジオの人なんですよね」と話しました。
ネット上では、「インタビュー音源を聞けて嬉しいな」という声が続出したほか、「本当に時間ない中で色んなお仕事されてるよなぁ。空き時間できた!出版の方いらしてるから急遽インタビュー!」と福山さんの多忙さに言及する声、さらには「自分でイケメン言うたなwww」と、福山さんらしさ溢れる発言に注目する声も見られました。
皆実広見を演じるにあたって福山さんが考えてきたこと、その想い、さらには全盲の方との思い出など、今後のドラマを見る際により一層楽しみ方が広がるような内容に仕上がっていましたね。
【番組情報】
福山雅治と荘口彰久の「地底人ラジオ」
https://audee.jp/program/show/100000165
(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)