スピッツのボーカルである草野マサムネさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』(TOKYOFMほか)。7月25日の放送では、以前話題になった甲本ヒロトさんの「歌詞を聴きすぎている」という発言について、草野さんの考えが語られる場面がありました。
■草野マサムネ「僕がこの曲作りたかった」と思った楽曲明かす
21:00~『#SPITZ #草野マサムネ の #ロック大陸漫遊記』
今回は【90年代UKロックで漫遊記】
草野少年がロックと出会った'70s洋楽ロックで漫遊するこの番組📻🎶
今日は少し年代を前倒しして'90sのUKロック大陸を漫遊🇬🇧
草野青年がグッときた👍珠玉のナンバーとは…❓#tokyofm https://t.co/rCgdGVzFDF— TOKYO FM 80.0 (@tokyofm) July 25, 2021
今回は『90代UKロックで漫遊記』と題し、90年代に発売されたイギリスのロックナンバーが紹介されていきました。Ashの楽曲『Goldfinger』の紹介の際には「俺、個人的にこの曲好きすぎて何回聴いたか分からないくらい聴きました」と大好きな曲であることを明かします。
さらに「アレンジもね歌声も凄く良くて、特に間奏のね、高揚感が凄い良なぁと…俺がこの曲作りたかったなぁなんて、当時はマジで思いましたが」と語りました。
Chapterhouseの楽曲『Breather』の紹介では、この頃は「猫がモチーフのアルバムジャケットがちらほらあった」という背景を紹介してから「スピッツのセカンドアルバム『名前をつけてやる』で猫ジャケだったんですが、これね、影響受けたような記憶もないんですけど、たまたまだったのかもしれないし、無意識に影響受けてたのかもしれないですけどもね」と振り返りました。
■草野マサムネ、話題になった甲本ヒロトの発言に持論「ちょっと作り手からすると恥ずかしいかな」
番組後半には、リスナーのメッセージから、甲本ヒロトさんがテレビに出演した際に「最近の若い人は歌詞を聴きすぎている」「もっとぼんやりしてていい」と発言していたことについての話題へ。
「草野さんはどう思われますか?」という質問に対し、草野さんは「色々な聴き方があっていいと思うし、人それぞれだとは思うんですけど、まぁでもヒロトさんが言いたかったことってのも分かるかな」と返答します。
続けて「歌詞っていうのはポエムでは…詩ではなくって、やっぱりメロディとかリズムとセットで成立するものなので、歌詞だけを抜き取ってピックアップされて、あぁだこうだ言われるのは…まぁ自由なんですけども、ちょっと作り手からすると恥ずかしいかなっていう気持ちはあるかな」と作り手としての思いを吐露。
とはいえ「まぁどう聴こうと自由ではあるんですよ。なので歌詞だけ文字で読んだりするのも全然ありで、これはもう聴き方はそれぞれ自由だということは強調したいですけどね」と聴き方は人それぞれであるという考えは軸にあると言います。
また「あとアレか、ネットで今すぐ歌詞とか検索できちゃうじゃないですか」と言うと「ネットで歌詞すぐ検索できるというのも要因の一つかもしれないですね」と、歌詞をすぐに調べられることから、つい歌詞を追ってしまうのではないかと持論を展開しました。
■ファンからは「マサムネさんの考えが知れて嬉しい」の声
今回の放送についてネット上では「マサムネさんのチョイスと解説がいつもながら良くて興味深く聴けて楽しかった」「歌詞はメロディ、リズムとセットで成立。いろんな聴き方があっていい。マサムネさんの考えが知れて嬉しいです」「マサムネさんが常に『自由に』来て欲しい、といてくれるのが嬉しい」といったコメントが上がっていました。
今回は、リスナーから届いた甲本ヒロトさんの「歌詞を聴きすぎている」という発言の話題から、草野さんの考えを聴くことができた貴重な回でしたね。
【番組情報】
SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記
https://radiko.jp/#!/ts/FMT/20210725210000
(文:ジョブリナ)