スガシカオ SMAP『夜空ノムコウ』の後にスランプの過去「自分の武器が全部出ちゃって…すごい大変だった」

投稿日:2023/02/02 19:39 更新日:

2月1日放送の「ニュースLIVE!ゆう5時」(NHK総合)に、シンガーソングライターのスガシカオさんがVTR出演。スランプに陥った過去を明かしました。

スガシカオ

(画像:時事通信フォト)

■スガシカオ SMAP『夜空ノムコウ』の後にスランプの過去

山田朋生アナウンサーはニューアルバム「イノセント」をリリースしたスガシカオさんにインタビュー。

スガシカオさんは1997年にメジャーデビュー。その翌年にはSMAPの「夜空ノムコウ」の作詞提供をします。そして、この楽曲はSMAP初のミリオンセラーシングルとなる大ヒットを記録しました。

これについてスガシカオさんは「良くも悪くも『夜空ノムコウ』がすごい影響が大きかったんで、もう自分の武器が全部出ちゃって。そこから新しいものを作っていかなきゃならなかったんで、多分それですごい大変だったんだと思う」と、当時34歳だった2000年に突然スランプに陥ったことを明かします。

スガシカオさんによると、父親や友人を立て続けに亡くしたこともスランプに拍車をかけた要因であると告白。

「亡くなる時に何考えてたんだろうとか、あいつ生きてたらどんな音楽やってたんだろうとか。ずっとそういう世界に引っ張られて続けちゃって、それで何も書けなくなっちゃった。言葉を紡いで歌詞一行書いても『何この歌詞!?』ってなっちゃうんですよ。こんな歌詞は歌詞じゃねぇーよみたいな。ちょっと力尽きた感があの時あって、もうダメかなっていうぐらいの所まで追い詰められてました」と当時を振り返ります。

■スランプは「レベルアップするチャンス」

スランプに陥ったスガシカオさん。

「一か八か自分の機材とギターを持ってひと夏が終わるぐらい山にいたんですよ。誰にも会わずに仕事は山にいると出来ないので全てキャンセルして、それでも曲が出来なかったらそこでアーティストを終わりにしようとと、そういう覚悟で山ごもりをしたんですね」と語ります。

「夜中とかにも何の動物か分からないような鳴き声がしたりとか、暗くなると色々な恐怖が襲ってきて、だからめっちゃ早寝早起きになりました。そういう治癒力があると思います。山ごもり行くと東京都の接点がなくなるじゃないですか。電話もしてないし誰とも話してないそれが良かったんですよね。自分一人で自然の中にいるだけになるから色んな意味で浄化されたんだと思います」と山での生活を経て心身共にリフレッシュ出来たそう。

「いきなり『これだ!』っていうものをつかめるようになった気がすごくします。あんまり迷わなくなったんですよね。山ごもりの中で何曲も作ってどんどん曲が出来始めた時にこれが作れるんだったらもう大丈夫かな、これで俺も東京帰るぞって思ったんですね」と音楽活動を再開させたそうです。

スガシカオさんは「俺はあの苦難を乗り越えたんだみたいな自信になってて、自分自身の音楽とか考え方とかスケールとかレベルアップしてるんですよ。だからスランプが来ると『レベルアップするチャンスだ』と逆に思えるようになりましたね。(スランプ)前と後ではレベルが全然違う。乗り越えた後は全然違う自分になれた」と明かします。

VTR終了後、スガシカオさんのファンを公言する山田アナが好きな楽曲を聞かれると「オバケエントツ」と回答。

山田アナは「私もね、スガシカオさんにお話を伺った時に気分がちょっと沈んでたんです。けれども、それこそVTRの最後でも仰ってた苦難を乗り越えたという自信、そして、それがレベルアップのチャンスだって仰ったことがものすごく心に響いて励まされた気がしました」と心境を明かしました。

今回の放送にはネット上で「素敵なスガシカオさん素敵な番組でした。アナウンサーもスガマニア」「スガシカオさんにもこんなスランプがあったんだと…ファンですが知らなかったです」などのコメントが。

スガシカオさんのスランプは「レベルアップするチャンス」という言葉が素敵で、色んな人を勇気付ける言葉ですね。

(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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