1月20日、漫才コンビ・ナイツの塙宣之さんのYouTubeチャンネル「ナイツ塙の自由時間」では、お笑いコンビ・NON STYLEの石田明さんと「用意」について対談する動画を公開。「用意」し過ぎることの弊害について語り、視聴者から共感を得ています。
(画像:時事)
■トークに「用意」は必要か?
塙さんがゲストと共にお笑いについて語る「笑辞苑」のコーナーでは、ゲストの石田さんと「用意」をテーマに語ります。
「ラジオとかをやるようになって特に感じた」と切り出す塙さん。フリートークで30分話す際は用意が大事とのことですが、ゲストが来たときは「その人の話をすごく聞きたい」と言います。
しかし、用意をし過ぎると「(ゲストの話を聞く)マインドがなくなっちゃう時がある」とのこと。「用意を捨てることで、少し聞き上手になれた」と語ります。
■聞き上手なのは加藤浩次!?その理由は…?
そして「それがすごく上手だなと思う人が、加藤浩次さん」と、お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次さんの名前を挙げる塙さん。
例えば、塙さんが「漫才協会でこういう時があったんですよ」という話をすると、加藤さんは「え、どういう時?」と聞いて話を広げてくれるのだとか。
加藤さんのおかげで塙さんは「なるべく人が話したことを広げるようになった」と、とても勉強になったそうです。
塙さんの話を聞いた石田さんも「若手の頃って、用意してきたものは全部出したかったやん」と自身のことを振り返り「だからもう流れとか関係なしに、用意してきたから全部出し切りたいみたいな」と用意してきたことを聞くというマインドになっていたと言います。
「結果、やっぱそれナチュラルじゃないから、だからもうめちゃくちゃスベる」と、若手ならではの失敗を告白。石田さんは「俺が用意してきたそんなやつより、アイドルが言った『キモい』の方がおもろかったりするわけじゃないですか。流れに沿ってるから」と、その場の流れに乗ることの大切さを語りました。
■ノンスタ石田とナイツ塙の結論は「トークの一夜漬けはやめましょう」
続いて、共演者の情報についてどこまで用意するかの話に。塙さんは石田さんに「役者さんとか、例えば芸人さんとかと一生仕事する時に、その人のやつ見てくる?」と質問します。
石田さんは「見ておいた方がいいなと思う時はするけど、でもあんまりせえへん」と回答。
一方で「でも井上とかはめちゃくちゃする」と、相方の井上裕介さんについて言及。石田さんによると、井上さんは「アメトークとかでさ、『~大好き芸人』みたいな、あるやんか。ああいうなんで、漫画とかだったらイチから読み直してる」とのこと。
塙さんも「背負わなきゃいけないからね!」と納得しますが、石田さん自身は「俺もやっぱそういうのは出来へん」のだそう。「その時点で俺のなかで嘘になってんのよ」と言います。
これには「ものすごい分かる」としみじみ共感する塙さん。
石田さんは「用意はホンマに怖い。危険。危険を孕んでる」と語り、塙さんは「用意はほどほどにっていうことですよね」「トークの一夜漬けはやめましょう」とまとめました。
■2人のお笑い論に視聴者も共感「就活生の面接にも効きそう」
他にも、事前の準備を感じさせないで自然に本番を盛り上げる芸人たちの話など、「用意」をテーマに語り合った塙さんと石田さん。
2人のトークに対し、ネット上では「大人数の前で話をしたりミーティングの司会をする機会が多いので非常にタメになりました」「なんだか就活生の面接にも活きそうな話ですね」「芸人じゃないけど為になるなぁ…もっと見たい!」との声が上がっています。
今回のトークは、お笑いだけでなく一般社会にも通じる貴重な内容となったようですね。
【番組情報】
ナイツ塙の自由時間
https://www.youtube.com/watch?v=XqtcZV65k-Y
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)