12月26日放送の「Mr.サンデー」(フジテレビ系)では、俳優の藤原竜也さんがVTRで出演。4月に亡くなった田村正和さんとの思い出について藤原さんが語る場面があり話題を集めました。
(画像:時事通信フォト)
■藤原竜也、驚いた田村正和さんの意外な言葉とは?
2006年1月に放送されたシリーズ完結篇のドラマ「古畑任三郎ファイナル」で田村正和さんと共演していた藤原竜也さん。
田村さんと共演する前の印象について、藤原さんは「全く未知でしたね。どういう方なのか想像もつかなく、あの膨大な量の古畑の台詞を前日、前々日のリハーサルの時点からもう全て肉体化して、自分で喋れるようにしとくっていうのはすごくスター、すごく大御所なんだけれども、実はやはり大変な準備、努力をして(撮影に)入っていると」とコメント。
また、藤原さんが「強烈に覚えているのは」と言って挙げた思い出は、田村さんから「僕は若い時からテレビと映画に出ていて、今そのまま来て舞台をやりたくてもやらずに来てしまったから、僕は羨ましく思うよ」という言葉をかけられたことだと言います。
続けて、藤原さんは「当時、舞台って苦しいもんだと思ってましたから、そうなんだ。苦しいながらも田村さんとかもしっかり見てくれたんだな。言葉かけてくれるんだと思って嬉しかったですけど」と励まされたことを感謝していました。
■藤原竜也、田村正和さんのアドリブの理由を吐露「今思い返せば…」古畑任三郎ファイナル共演を振り返り「温かいものだった」
ドラマで田村さんは、台本にはないアドリブを披露する事もあったそうです。
その事について、藤原さんは「今思い返せば『自由にこの場を表現していいんだよ』というような思いだったかな、田村さんは…と思いますけどね。だから非常にありがたい事だと思うし」と田村さんとの思い出を振り返ります。
続けて、藤原さんは「そういう田村さんの気持ちがなければ僕はこう…ガチガチになって、また違った表現して現場に迷惑かけてたのかもしれないし。本当に優しい田村さんの役者としての僕に対するメッセージが温かいものだったなって思いますけど」と撮影では田村さんに助けられた事を明かします。
ノンフィクションライターの石戸諭さんは「古田畑任三郎」シリーズの中でも藤原さんの出演回がお気に入りとのこと。
VTR終了後、話を振られた石戸さんは「ミステリーファンとしてはこの回、本当に素晴らしくできていて、色んな本格ミステリーからの引用がどこかしこにあって、シリーズの中でもすごいトリックだったと思います」とコメント。
ちなみに「Mr.サンデー」では「古田畑任三郎」シリーズに西園寺守役で出演していた石井正則さんがナレーションを担当。その事について、石戸さんは「今日何より石井さんが読んでくださって、これだけで涙もの!」と感慨深いものがあったようでした。
■石井正則のナレーションに視聴者も感動
今回の放送について、ネット上では「石井さんがナレーションって感慨深い」「たしかに古畑任三郎の藤原竜也回は秀逸だった」「Mr.サンデー観てるんだけど田村正和さんの言葉が突き刺さる!藤原竜也くんのインタビューも良き古畑シリーズ良かったな」などのコメントが上がっています。
「古畑任三郎ファイナル」に出演した際の田村さんとの思い出を語った藤原さん。その話はとても貴重でしたね。
(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)