12月20日、お笑いコンビ・ロザンのYouTubeチャンネル「ロザンの楽屋」では、宇治原史規さんと菅広文さんが「"金持ちの道楽"論争」について議論する動画を公開。ロザンならではの鋭い視点が注目を集めています。
(画像:AFP=時事)
■前澤氏宇宙旅行の"金持ちの道楽"論争、コメンテーターの意図は?
最近、メディアで「金持ちの道楽」というキーワードが出てきているという宇治原さん。
先日、実業家の前澤友作さんが日本の民間人として初めてISS(国際宇宙ステーション)に降り立ったことを受け、とある情報番組のコメンテーターが「金持ちの道楽を見せられてもなぁ」というようなコメントをしたそうです。
宇治原さんは、前提として、そのコメンテーターは決して前澤さんの宇宙旅行を「行くな」「やめろ」と否定しているわけではないと言います。
コメンテーターの意図としては、厳しい訓練を経て宇宙飛行士になった人と、お金を稼いで宇宙旅行を実現した人をまるで同列であるかのように大きく取り上げることに違和感があるのではないかとのこと。
■「間違った質問を当ててる」ロザン宇治原が問題提起!
しかし、当の前澤さんへのインタビューでは「お金でこういう宇宙旅行するとかいうことに、批判的な声もありますけどどう思いますか?」という質問が。宇治原さんはこのとき、前澤さんが「自分のお金を払って好きなことをするのに、なぜ批判されないといけないのか分からない」と答えていることに注目しました。
宇治原さんは「(最初に金持ちの道楽だと言った人は)そんなこと言ってないんですよ」と指摘。「言ってないことを質問して、返ってこられても」「お金を使って自分の好きなことするの何が悪いんですかって言われても、最初に金持ちの道楽と発した人も『いや別にいいですよ、してくれたら』っていう、何の意味もないやり取りになってしまう」と主張します。
宇治原さんによると「論争の仲介をしている人間がね、間違った質問を当ててる」ということであり、こういうことは多々あるとのこと。
■宇治原、メディアの責任を指摘「盛り上げるだけ盛り上げて…」
宇治原さんの問題提起に対し「(宇宙飛行士と)同じように扱うなってことになってるってことでしょ?じゃ(宇宙旅行が)下なわけ?」と尋ねる菅さん。
宇治原さんが「それはそうなんじゃないですかね」と言うと、菅さんは「俺はそうは思わへんかな」と返します。
そこで、宇治原さんは『初の大西洋単独無着陸飛行に成功した飛行家』と『お金を払って安全な飛行機でゆったりと海外旅行をする人』とを比較し「同じ偉業だ」とするのはどうなのか、という感覚だと説明します。
さらに、宇治原さんはメディア側が「盛り上げるだけ盛り上げて、面白いと思う方向にちょっとこう、引っ張っていってしまってる」と、メディア側の責任について指摘しました。
■"金持ちの道楽"論争に視聴者「気付けて良かった」
他にも「金持ちの道楽」の意味や、日本人の「お金を稼ぐこと」についての捉え方などについて議論した今回の動画。
ネット上では「あまり気にしていなかったので今回気付けて良かったです」「おっしゃる通り、最近よく理解もせずに批判的なことをおっしゃってる方多いですね」「この件について、ちょっと違った角度で考えてみるのもなかなか面白いです」との声が上がっています。
ロザンのおかげで意外な視点に気付かされ、勉強になった視聴者も多いのではないでしょうか。
【番組情報】
ロザンの楽屋
https://www.youtube.com/watch?v=ApbtEh-2yng
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)