TBS系日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」で、松坂桃李さん演じる別班員・黒須駿。
乃木憂助(堺雅人さん)の“弟分”として第1シーズンから行動をともにし、誰よりも乃木を信頼してきた人物です。
第2シーズンでは、黒須を含む5人の別班員が何者かに拉致され、現在もシンシーに拘束されています。
しかし、編集部が実施した『VIVANT』考察アンケートには、これまでの前提をひっくり返すような説が寄せられました。
「黒須こそ、実は裏切り者なのではないか」
振り返ってみると、黒須をめぐっては説明されていない“違和感”がいくつも残っています。

※以下、第17話までのネタバレを含みます。
■乃木「貨物機」黒須だけプライベートジェットに違和感?
まず気になるのが、第2シーズン第1話にあたる第11話で描かれた、別班員5人の拉致です。
黒須のほか、高田、和田、廣瀬、熊谷の4人も相次いで姿を消しました。
ところが、その輸送方法には違いがありました。
ほかの4人が貨物機で国外へ運ばれた一方、黒須はプライベートジェットで輸送されていたのです。
乃木も4人の輸送方法を確認した際、「貨物機」と口にしています。
同じように拉致された5人なのに、なぜ黒須だけ扱いが違ったのでしょうか。
単に黒須が別の場所で拉致されたため、輸送経路が異なっただけとも考えられます。
しかし、「黒須だけ別」という点は、後々意味を持ってくる可能性もあります。
■「黒須だけプライベートジェットじゃなかった?」
この違和感に反応していたのは、視聴者だけではありません。
第1シーズンの“悪役”たちが第2シーズンを見ながら考察する「VIVANT 悪役会議室」でも、黒須をめぐる裏切り者説が飛び出しました。
その中でワニズ役から、
「黒須だけプライベートジェットじゃなかった?」
という趣旨の指摘が飛び出し、黒須裏切り者説で場が沸く一幕も。
もちろん、出演者による考察がそのまま本編の正解を意味するわけではありません。
それでも、「黒須だけ違う」という描写がわざわざ話題になるほど目立っていたことは、気になるポイントです。
■第17話、ブルーウォーカーの「壁」をなぜ映した?
さらに、第17話でも黒須につながる不可解なカットがありました。
乃木らが太田梨歩、通称ブルーウォーカーの部屋を訪れた場面。
会話の後、カメラはなぜか人物ではなく、部屋の壁に残された傷を印象的に映しました。
この傷は、第1シーズンで黒須が太田の部屋を訪れた際、ナイフを投げたことでできたものとみられます。
単に第1シーズンを思い出させる演出だった可能性もあります。
しかし今回の考察では、もっと踏み込みます。
「あの傷の周辺に、黒須が何かを仕掛けているのではないか」
というのです。
たとえば盗聴器などが仕掛けられていたとすれば、ブルーウォーカーの部屋で交わされる会話を外部から把握することもできます。
そして第17話で乃木たちは、この場所で別班員奪還に関わる重要な情報をやり取りしています。
もし黒須、あるいは黒須につながる何者かに会話が筒抜けになっていたとしたら――。
別班側がどこまで把握し、次に何をしようとしているのかまで、敵側に伝わっている可能性があります。
■黒須に託された「守り刀」はどこへ?
もうひとつ、いまだ大きな謎として残っているのが「乃木家の守り刀」です。
第1シーズンの終盤、乃木は自身にとって極めて大切な守り刀を黒須に託しました。
乃木家のルーツにつながり、ベキとの親子関係を証明する際にも重要な意味を持った品です。
そんな象徴的な守り刀を、なぜ乃木は黒須に預けたのでしょうか。
そして今、その刀は誰が持っているのでしょうか。
第2シーズンが始まってからすでに物語は大きく進んでいますが、「守り刀を黒須に託した意味」については、まだ完全に回収されたとは言い難い状態です。
もし黒須をめぐって今後大きなどんでん返しが用意されているとすれば、この守り刀が再び登場する可能性もありそうです。
■なぜ野崎は「黒須」の名前を出さなかった?
そして第17話で、さらに引っかかるセリフがありました。
潜入捜査がシンシー側にバレた野崎(阿部寛さん)は、自分たちが簡単には殺されない理由として、シンシーが「テント」の情報を欲しがっていることを指摘します。
そのうえで、テントについて最も詳しいのは乃木、その次が自分、そしてドラムだという趣旨の説明をしました。
ここで気になるのが、黒須です。
黒須も乃木とともにテントの本拠地へ入り、ベキやノコルらと直接接触しています。
第1シーズンでは乃木とともにテントに拘束され、その内部を実際に目にしてきた人物です。
それなのに、野崎がテントの情報を持つ人物を挙げる際、黒須の名前は出てきません。
なぜなのでしょうか。
■テントの情報が欲しいなら、黒須から聞けばいい?
そもそもシンシーがテントに関する情報を得ることを目的として、5人の別班員を生かして拘束しているのであれば、黒須はかなり重要な情報源のはずです。
テントの内部を直接見ており、ノコルとも面識がある。
乃木ほどではないとしても、ほかの別班員4人とは持っている情報量が違います。
にもかかわらず、物語では「テントの情報を持つ人物」として野崎やドラムの価値が強調されています。
これは単に野崎が自分とドラムを殺させないため、あえてそう説明しただけかもしれません。
しかし今回の説では、
「シンシーは、黒須からテントの情報を聞き出す必要がないのではないか」
という逆の見方をします。
もし黒須が最初からシンシー側と何らかの形でつながっていたとしたら――。
「なぜ黒須から聞かないのか」という疑問そのものが消えてしまいます。
■黒須は本当に「捕らわれている側」なのか?
もちろん、現時点では黒須が裏切り者だと示す決定的な証拠はありません。
乃木と黒須が第1シーズンから築いてきた強い信頼関係を考えれば、「黒須が裏切る」という説はかなり大胆です。
それでも、
黒須だけプライベートジェットで輸送されたこと。
「悪役会議室」でも指摘された輸送方法の違い。
第17話で突然クローズアップされた、黒須が残した壁の傷。
所在が語られない乃木家の守り刀。
そして、テントを知る人物について語った野崎の口から、黒須の名前が出てこなかったこと。
ひとつひとつは別の理由で説明できる違和感です。
しかし、これらがすべて「黒須」という一人の人物に集まっているのも事実。
誰よりも乃木を信じてきた黒須が、もし物語最大級の“裏切り”を見せるとしたら――。
第1シーズンから続いてきた乃木と黒須の関係そのものが、一気に違った意味を持つことになりそうです。
編集部では、ドラマの今後の展開や伏線について、みなさんの考察を募集しています。
小さな違和感や気づき、思いついた説でも大歓迎です。
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※情報は掲載時点のものです
<調査・文・編集:COCONUTS編集部>
