<記事提供:COCONUTS>
毎週土曜日の夜10時から放送されているラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』。
3月23日の放送では、堂本剛さんがリスナーの進む道に対して自身の意見を伝えるとともに、井ノ原快彦さんと電話で話をしたというエピソードが話題を呼びました。
(画像:時事)
■日々変わる周囲の反応…堂本剛は「自分は変わっていない。周りがどんどん変わっていくだけ」
番組には看護師を辞めようと思っているリスナーから1通のメッセージが届きます。
看護師をはじめて14年目だというこのリスナーは、コロナ禍の中でコロナ病棟に3年間勤務していましたが、病棟がなくなって目標を見失ってしまったとのことです。
実際にコロナという病気がなくなったわけではなく、現在も苦しむ方がいる中での世間とのギャップ、ある日は感謝を、ある日は罵声を浴びせられるという矛盾に嫌気が差してしまったと告白。
同じ立場でないとわかってもらえないということも理解しつつ、憧れていた看護師の仕事でこのような感情を抱いてしまっていることを赤裸々に伝えました。
この言葉を聞いた堂本さんは、「自分の今を一生懸命生きていて、コロナもそうだけど、ご自身が変わっていったわけではなくて、周りが変わっていくので、変わらざるを得ないこともあると思うんですけど。でも、基本的には、僕もそうですが自分は変わっていないんですよ。周りがどんどん変わっていくだけで」と自身の見解を伝えます。
「そこをちゃんと見てくれている人は世の中にそんなに多くないですよね。周りが変わっているから、この人も変わっているように見えちゃっている。でも、僕の感覚だと、僕自身は特に変わっていない」と自身の主張を続けた堂本さん。
「何かを思われたり色々なこともあるけれども、だからこそ自分に真っ直ぐ生きなきゃいけないと気付いてもいます」と自身のケースに当てはめながら、リスナーに対しては「もちろん、看護師を辞めようと思っていることは悪くないと思います。ご自身の人生ですから」と伝えました。
■新たなフィールドへ向かう堂本剛、井ノ原快彦と電話したことを告白!2人が交わした言葉とは!?
続けて、堂本さんは「僕自身も、この3月をもって新しいフィールドへと歩いていきますけど…」と、自身のケースに当てはめながら、環境の変化について話を切り出します。
「今までご一緒していただいたすべての方々に良い形でお伝えできる自分でありたいし、そうなっていくように努めなければならないと思っているんですよね」と率直な気持ちを明かした堂本さんは、若い頃から共に時間を過ごしてきた井ノ原快彦さんと、先日電話にて話をしたと明かします。
「剛はフィールドを変えるんだね」という井ノ原さんからの声に対して、「そういう風にさせていただこうと思います。こんな思いがあって、こんな現実を生きているので、このような決断をさせていただきました」と答えたという堂本さん。
元々、会うたびに立ち話などはしていたらしく、堂本さんは「もし、自分が後輩の方々の楽曲を書いてくださいとか、こういうレッスンを受けたいとか、そんなオファーを直々にいただけることがあったとして、そんな時にどうすればいいのかなとか、過去にはそんな立ち話もしていました」と告白。
改めて電話をした際、井ノ原さんは「そういうことは、前に話をしたように変わらないからね。そういう会社にならなきゃいけないし」と声をかけたらしく、堂本さんは「僕自身は新しいフィールドに歩いてはいきますけど、そこで見える景色や体感できるものはいっぱいあるんですよ。それを自分なりにたくさん勉強して、吸収して、それでお声掛けいただくときに万全な自分でというか、頼もしい自分でなきゃいけない」と決意を明かします。
「その時が来たら、素直に『わかりました』と言える、そんな自分に成長しなきゃいけない。後輩の方々から『こういうのやりたい』と言ってもらえれば、それを会社にあげることだってできますし、そんな風にして感謝の気持ちをつなげながら、新しいフィールドに歩いていこうと思っているんです」と語りました。
■堂本剛がリスナーへ送った心からの言葉「自分の心も、たくさん受け止めてあげてほしい」
自身の胸の内を明かした後、堂本さんは相談を持ちかけたリスナーに対して、「だから、自分の心が見えなくなってしまうくらい、いろんな人の思いをたくさん受けてきた人生だと思うんです。これからも、その人生を歩きながらも、さらには自分の心も、いろんな人の思いと同じくらいたくさん受け止めてあげてほしいなと思いました」と伝えます。
「すごく苦しい思いもされたと思います。コロナの時代に、コロナ病棟で3年間働くっていうのは、本当に大変なことです。本当に。今もそんな葛藤の中でお勤めされている方もたくさんいらっしゃるでしょうしね」と、相手の状況を慮った堂本さん。
「でも、こういう思いを胸に、新しいフィールドに歩いていくと決めたのであれば、それでいいと僕は思います」と自身の意見を伝えた堂本さんは、最後に次のような言葉でメッセージを送りました。
「その歩いて行った先には、自分の経験した痛みも傷も喜びも感謝もあるわけですから。無くなるわけではないですからね。是非、それを大切にされて、自分の人生は本当に1度きりですから、人生を大切に丁寧に生きられたらいいのではないかと思います」
ネット上では、リスナーの方に向けた「みんな医療従事者には感謝しかないよ、きっと。お世話になった人は特に」というメッセージが見られたほか、「事情を知らない人に勝手な事を言われるのってとても辛いよなぁ…」という声も見られました。
他にも、「いのっちーー!堂本剛さんが井ノ原快彦さんの話をしている!!」と、堂本さんと井ノ原さんの会話に言及するリスナーも続出していました。
自分の心の痛み、喜び、感謝などは自分にしかわからないといったことを強く感じさせられる内容でした。
堂本さんは相手の立場、心境に立って物事を考えるだけでなく、自分自身が感じた具体的な心の動きも赤裸々に明かしてくれるからこそ、「相談したい」と思えるような存在となっているのでしょう。
井ノ原さんとの会話の中であった、後輩への気遣いからは堂本さんの人間性を強く感じました。
【番組情報】
堂本 剛 とFashion & Music Book
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(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)