【福山雅治】ラジオ歴30年以上の中で阪神淡路や3.11も…「僕は音楽家として思う」今回の“判断”をファンに説明

投稿日:2024/01/08 18:38 更新日:

<記事提供:COCONUTS>

毎週土曜日の22時から放送されているラジオ番組「福山雅治と荘口彰久の『地底人ラジオ』」(渋谷のラジオほか)。

1月6日の放送では、1月3日に急遽収録したものをオンエア。

福山さんが、今エンターテイメントを続けることへの思いを明かしました。

福山雅治

(画像:時事)

■自らステージに登壇し状況説明…福山雅治が地震直後でもライブを決行した理由

番組オープニングは、1月3日に急遽収録したものを放送。

年明け初回放送となる今回は、本来であれば昨年末に収録した内容のみを放送予定でしたが、元日に発生した「令和6年能登半島地震」や、2日に起きた日本航空と海上保安庁の航空機衝突事故を受け、福山さんが今の思いを説明すべく、臨時で収録したものを放送することとなりました。

地震発生当日は、神奈川・Kアリーナ横浜でライブがあった福山さん。開演時間である17時の直前に、能登地方で震度7の大地震が発生しました。

会場もかなり揺れたとのことで、福山さんは状況を鑑み、観客が不安にならないよう、自らステージに登壇し状況を説明。

安全確認がとれたこと、予定通りライブを開催することなどをアナウンスしたことを振り返りました。

開演前にステージに出て状況説明するというのは、福山さんにとって初めてのことだったと言います。

■「僕は音楽家として思うんですね」地震発生直後に予定通りライブを開催することを決定した理由を説明

福山さんは、地震発生直後に予定通りライブを開催することを決定した理由として、次のように語りました。

まずは、音楽について「喜びの声もあれば、悲しみの声もあれば、苦しみの声もあれば、声にならない声もある」「そういった様々な心の声を内包してくれるのが音楽だ、というふうに僕は音楽家として思うんですね」とコメント。

そして「すごくハッピーな気持ちが音楽になるっていうのはあるんだけれど、全ては表裏一体、逆転するっていうのが、ある種の真実だと思う」と、「音楽=楽しい」だけではないと言います。

「幸せの隣にはすぐ不幸せがあって、喜びの向こう側には悲しみや苦しみがあって。っていうのは、人生を積み重ねていくと、そういうもんだよなっていうのって、分かるじゃないですか」

「そういう意味でいうと、今ここで集まってる僕らは音楽をやるために集まっていて、音楽という一つの大きな無限の可能性を持つ器の中に今僕たちはいて、その音楽という大きな器の中で時間を共有するのが僕らの社会生活なんじゃないかという判断で、ライブを開催するという決定をさせていただきました」と、開催を決めた時の思いを説明しました。

■被災したリスナーからは「笑える話、楽しい話が聞きたい」とのメールが多く届いた

震災や航空機事故など痛ましい出来事が続く中、エンターテイメント業界にいる自分がどうあるべきかを考えたという福山さん。

「楽しいことも悲しいことも受け入れてくれるのがエンターテイメント」「自分の置かれた場所で、しっかり自分の仕事をする」という考えに至ったと言います。

また、エンターテイメントを続けることの大切さを「ラジオのリスナーさんから教えてもらった」とも。

実際に、東日本大震災や熊本地震の際は、被災者から「好きな音楽かけてもらうとか、バカ話でもいいし、笑える話でもいいし、楽しい話聞きたいんだ」というメールが数多く届いたと言います。

■ラジオ歴は30年以上、福山雅治だからこその判断にネットでは感動の声

今回の福山さんのオープニングトークに対し、ネット上では…

「オーディエンスの期待膨らむ時間帯の地震に誰もが不安を感じたと思います。LIVEに参加して盛り上がる後ろめたさもありました。だけどましゃが『色々な声があっていい』と言ってくれたから、複雑な思いも含めて受け止めてくれたんだと、救われた想いでLIVEに参加出来ました」

「Kアリーナの登壇と今回のオープニング取り直しといい、いつも私達に寄り添ってくれてるのが分かるから、それだけで泣きそうだよありがとう」

「阪神淡路大震災、中越地震、東日本大震災を乗り越えて来れたのは、いつもそこにましゃのラジオがあって音楽があって、いつも傍に寄り添ってくれていたからです」

などの声が上がっています。

福山さんは1992年からラジオ番組でパーソナリティをつとめ、番組は移り変わりつつもおよそ30年以上「ラジオ×リスナー」という世界に身を置く稀有なアーティスト。

1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災など、ラジオ歴30年以上のキャリアの中で様々な災害が起きた時期を経験してきたことになります。

このような時期に、実際に「リスナー」からどんな声があがり、何が求められているかを生々しく目撃してきた福山さんだからこそ、今回の判断には深い説得力があり、勇気づけられたファンは多かったようです。

【番組情報】
福山雅治と荘口彰久の「地底人ラジオ」
https://audee.jp/voice/show/74915

(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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