<記事提供:COCONUTS>
10月19日、KinKi Kidsの公式YouTubeチャンネルで『硝子の少年』のショート動画2本が公開されました。
『硝子の少年』の歌詞が26年の時を経て「今特に刺さる」と話題になっています。
(画像:時事)
■公式からのコメントにファンも「まさにぴったり」
1997年、作詩を松本隆さん、作曲を山下達郎さんが手がけた『硝子の少年』でCDデビューを飾った二人。
MVには10代の堂本剛さんと堂本光一さんの初々しい姿が映っています。
このショート動画のコメント欄には公式から「当時18歳の堂本剛・光一が纏う"危うさ"と"儚さ"をぜひMusic Videoでご覧ください」との言葉が。
この言葉に、ネット上では「危うさと儚さってまさにぴったりな言葉」「この二人に当時『硝子の少年』歌わせたのはすごい」など、公式のコメントにしっくりきたというファンが続出。
さらに「当時18歳、しかもデビュー曲でこの哀愁ある曲。私も若かったから『かっこいい』としか思ってなかったけど、今見るとエモい」「この頃はセンセーショナルなデビュー曲だなって驚いたな」と、10代の彼らを振り返る声もありました。
■26年経っても色褪せない理由……松本隆が語っていた
デビュー前からテレビに出て人気者だった剛さんと光一さん。
作詞家の松本隆さんは、二人をテレビで観て「『あぁ硝子』かと思って」「壊れやすくてでもキラキラしてて綺麗だなと思ってさ『硝子の少年』って浮かんでさ、 ま、詞書いてみようかなと思って作ったらああいう詞でさ」とデビュー前の剛さんと光一さんの印象を語ったことがあります。
(2021年にNHK総合で放送された『MUSIC SPECIAL 松本隆 50年~時代と人をつないだ作詞家~にて。参照記事はこちら https://coconutsjapan.com/johnnys/matsumototakashi-kinkikids-garasunosyonen/63913/ )
さらに松本さんは、この曲について「多分、50歳と60歳になっても歌えると思う」などとデビュー当時から長く歌える曲だと二人に伝えていたそうです。
そして、あれから26年。40代のKinKi Kidsが歌う『硝子の少年』がこちら。
これは個人の感想になりますが、月日を経て今のKinKi Kidsは「危うさ」「儚さ」をどこかに持ちつつも「芯の強さ」と「ぬくもり」が昔よりも増した気がしてなりません。
ネット上でも「10代はガラスのように繊細な二人、今は包み込むような温度と湿度がある」「今でも硝子の少年って言葉が似あう二人だけど見比べると大人になったね。そりゃあ私たちも歳を取るわけだ。一緒に歳を重ねられるって幸せ」などのコメントが綴られています。
■このタイミングでデビュー曲を公開した意味をファン深読み「新しくスタートを切るってことだよね」
何年経っても色褪せない名曲となった『硝子の少年』。歌詞についても改めて注目するファンが増えています。
公式のショート動画にも公開されていますが、歌詞の中に「何かが終わってはじまる」というフレーズが。
ジャニーズ事務所の看板が下ろされ、社名も変更となった今だからこそ、ネット上では「この歌詞がいつもよりよく聴こえた……」「はじまりのメッセージで、新しくスタートを切るってことだよね」「今にぴったりだね。終わってしまったこともあるけど、二人の未来は明るいと信じてるよ」と、このタイミングでデビュー曲が公開された理由を深読みする人も。
ほかにも歌詞を読み解いていくと「痛みがあるから輝く」など、KinKi Kidsのデビュー曲とともにファンも同じ時を過ごしてきたからこそ今「刺さる」内容ばかり。
普通の失恋ソングではなく、人生の教えのようなフレーズが散りばめられているのが『硝子の少年』の魅力ですよね。
デビュー曲にこれほど深いメッセージが詰まっているとは26年前は思いもしなかったという人も多いのではないでしょうか。
アーティストやファンは、さまざまな葛藤を抱えていると思いますが、今回のショート動画については、ついつい『KinKi Kids forever』と声に出したくなるタイミングで胸が熱くなりましたね。
(文:霧島みつき/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)