7月23日放送の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)に編集者で実業家の箕輪厚介さんが出演。批判が殺到した吉本興業の岡本昭彦社長が記者会見にコメントを求められた箕輪さんは、芸能界特有の圧力問題に鋭く切り込み話題を集めました。
箕輪厚介「ギャラ配分は明示すべき」
この日の「スッキリ」では、「全員クビ発言は冗談」などの発言に批判が殺到した吉本興業の岡本昭彦社長の記者会見について取り上げました。この中で、芸人との間に契約書がなくギャラが低く抑えられていることについて意見を求められた箕輪厚介さん。
ギャラが安いことについては、「吉本スタンスがだからいいことだと思う」とコメント。ただし、芸人と事務所のギャラ配分が5対5と言っているのにそれが守られないということには苦言を呈し、はっきりとギャラの配分を明示すべきだと指摘します。
さらに、箕輪さんは、芸能事務所にビジネス理論が機能していない現実も指摘します。「ギャラが低かったら自分に見合わないからと(所属タレントが)移籍していき、吉本は潰れていくわけで。それを食い止めるため、ギャラを上げていきましょう」と話しました。
箕輪厚介「あまりにも時代錯誤すぎる」芸能界とテレビ局の現状を批判
番組で箕輪さんは「吉本だけの問題じゃなく芸能界全体の問題」と前置きした上で、タレントが所属事務所を離れようとした時に、テレビに出られなくなったり干されたりすることが公然と行われていることに、「芸能界とテレビ局の現状があまりにも時代錯誤すぎる」と批判しています。
今回の一連の問題をきっかけに吉本だけの問題ではなく、「テレビ局とプロダクションのズブズブの関係を断ち切る良いチャンスにしてほしい」と、箕輪さんは強く訴えました。
そして、前日の放送で「トップが変わらないと自身は会社を辞める」と告げた極楽とんぼ・加藤浩次さんの背中を後押しするようなコメントで箕輪さんは持論を結びました。
「新しい地図のことを言ってくれてる」箕輪厚介の持論に共感の声
視聴者は、ネットで「箕輪さんの発言、明らかに新しい地図のことを言ってくれてる。生放送だからカットできない(笑)ほんとに芸能界が変わるいいチャンスだと思う」「箕輪さんの発言、明らかに新しい地図のことを言ってくれてる。生放送だからカットできない」「ほんとに芸能界が変わるいいチャンスだと思う」「箕輪さん凄いなぁ〜言葉がスっと入ってきて頭のいい人なんだと改めて思いました。これを機に本当にメディアが変わったらいい」などのコメントが上がりました。
箕輪さんは、名指しはしませんでしたが、大手事務所を離れた瞬間、地上波から消えた「新しい地図」の3人や、のん(能年玲奈)さんのことを頭に思い浮かべた人も多かったのではないでしょうか。
今が古い体質を変えるチャンスだと発言し、世論を動かしたいとする箕輪さんの強いメッセージは、多くの人の賛同を得たようでした。
(文:かんだがわのぞみ)