11月29日の「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系)では、「松任谷由実特集」と題した企画を放送。ユーミンこと松任谷由実さんの夫でプロデューサーの松任谷正隆さんが名曲「恋人がサンタクロース」制作秘話を明かし話題を集めました。
(画像:時事)
■「あれは分かんなくなってできた偶然…」松任谷正隆、名曲『恋人がサンタクロース』驚きの制作秘話明かす!
今夜の関ジャムは
ユーミンの全てを知る男…夫・音楽Pの松任谷正隆スタジオ初登場‼️★松任谷正隆だから分かるユーミンサウンドの秘密
★15Pにも及ぶ自作企画書…寺岡呼人の音楽的ギモン
★名曲誕生秘話・貴重デモテープ・天才ユーミンの取扱説明書
★ユーミンも撮影協力…自宅スタジオ公開‼️ pic.twitter.com/SMri1FYiyk
— 関ジャム完全燃SHOW(テレビ朝日) (@kanjam_tvasahi) November 29, 2020
今回の番組では、ユーミンファンという寺岡呼人さんが名曲「恋人がサンタクロース」のサビでの独特な転調が生まれた理由を質問しました。
これに対しての松任谷さんは「由実さんが分からなくなったから」と回答。
どういうことなのか尋ねると、松任谷さんは「これはね、由実さんこもって1人でずっとやってるんです。彼女のすごいのは根気強いこと。瞬間的に作るんではなく、すごいもう何日も何日もやるんです。するともう分かんなくなっちゃうわけ。何やってるんだか」とコメント。
続けて、松任谷さんは「あとはものすごく不器用なんですよ。だから本当はこういきたいのに、このコードが分かんない。するとなんか違うところ押さえちゃって、それがなんかこう結果、面白いことになるのがすごく多いんですよ」と偶然、面白いサウンドが生まれることがあることを明かします。
外で作業の様子を見守っている松任谷さんは「君のいきたいのはこれでしょ!」と指摘することもあるそうです。
そのことについて、関ジャニ∞・村上信五さんは「正隆さんはでもその時にすぐに言わないんですね」と問いかけると、松任谷さんは「だから、それやるとつまんないんですよ。と、ああいうコードは出てこない。あれ、僕だったら考えつかないし、あれは分かんなくなってできた偶然…」と偶然の産物として生まれるサウンドを大切にしていることを改めて強調しました。
■松任谷正隆が語るユーミンの取り扱い説明書とは?
続いて「天才ユーミンの取り扱い説明書は?」というテーマになると、松任谷さんは「性格を知る」と答えます。ここで、由実さんの性格について、松任谷さんはゲッターズ飯田さんから「お調子者の大バカ者」と言われた時、「その通りだな」と納得してしまったことを明かします。
また、松任谷さんは由実さんとの関係について「シンガーソングライターに対して、プロデューサーって本当は必要ないじゃないですか。シンガーソングライターなんだから…。だから、プロデューサーとシンガーソングライターの関係って必ずプロデューサーが独裁的でないとできないんですよ」とコメント。
そのことを踏まえて、松任谷さんは「だって普通のプロデューサーだったら、どこかからいい曲を持ってきてこのシンガーに(歌ってもらうって決める)っていうのがプロデューサーの仕事でしょ?普通。でも、シンガーソングライターはそこで完結するじゃないですか。だからまずその…そういう力関係がある。それを成立させるためにはこの人がどういう性格であるかをわかること」と性格を知ることの重要性を訴えました。
今回の放送について、ネット上で「関ジャムのユーミンさんの特集おもしろいな~」「今週の関ジャムはよくぞ話してくれた的なところ多かった。ユーミンのお調子者には爆笑」「いやー、松任谷正隆ゲストの関ジャム、ユーミンの制作裏話がザクザクで面白かった!」などのコメントが上がっています。
「恋人がサンタクロース」の転調は最初から狙ったものではなくて、試行錯誤する中で生まれた偶然の産物というエピソードは意外に感じた人は多かったのではないでしょうか。松任谷さんが語る裏話はどれも面白かったですね。
(文:かんだがわのぞみ)