4月29日放送の「クラシックTV」(NHK Eテレ)では、大ヒットミュージカル「レ・ミゼラブル」を特集。「レ・ミゼラブル」でテナルディエ夫人を演じる森公美子さんが作品の舞台裏について語り話題を集めました。
(画像:時事)
■森公美子『レ・ミゼラブル』25年間オーディションを受け続けていた!?「来てくれる?って言われて…」
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あすの🎹#クラシックTV🎹は
ミュージカル「#レ・ミゼラブル」特集💫
\#レミゼ で夫婦役を演じる #森公美子 と#斎藤司(#トレンディエンジェル) 登場✨公演キャスト #佐藤隆紀 #上原理生 #屋比久知奈
による歌唱も🔥📺4月29日(木) 22:00~ Eテレ#清塚信也 #鈴木愛理https://t.co/8IlHi6oQvW pic.twitter.com/B192NlsW6B
— NHK MUSIC (@nhk_musicjp) April 28, 2021
今回の番組は、大ヒットミュージカル「レ・ミゼラブル」の特集ということで、スタジオには劇中でテナルディエ夫妻を演じるトレンディエンジェル・斎藤司さんと森公美子さんが登場。
テナルディエ夫人を今年で25年演じ続けている森さんは「ずっとオーディション受け続けるんですよ」と明かし、番組MCの清塚信也さんと鈴木愛理さんを驚かせました。
また、森さんは「だから毎回毎回オーディションなんです。これ…。だから毎回毎回その度ごとに『来てくれる?』って言われて、受けなきゃいけない」と、どんなに実績のある役者でも公演毎にオーディションを受けなければならないと言います。
この話を聞き「流石ですね!」と感嘆の声をあげる清塚さん。一方で、斎藤さんは「レ・ミゼラブル」に出演するきっかけについて「もともとやっぱ僕、真のエンターテイナーになりたいってなったんで…。ミュージカルもね、ずっとやりたいなって気持ちありましたんで」とコメント。
続けて、斎藤さんは「そこで『レミゼ』のオーディションどうやらあるらしいぞという話を小耳に挟んで受けさせて頂いたらとんとん拍子」と振り返ります。
そんな斎藤さんについて、森さんは「斎藤さん意外と努力家で…。人の動きを書いたりメモったりとか」と努力家な一面を紹介。
そのことについて、斎藤さんは「歌だけよけりゃいいわけじゃなくてやっぱ動きながら芝居もいろいろ考えながらやらなきゃいけないから。そこはもう習いながら盗みながらって感じでやらせてもらってます」と努力を惜しまず取り組んでいると語りました。
■山口琇也が「レミゼ」日本語版制作の苦労を語る
「レ・ミゼラブル」が日本で初演された1987年から音楽監督を務めている山口琇也さんは、日本版を制作する上での苦労について、原曲のリズムを変えないよう1音につき1文字しか入れてはいけないという制約があったことが大変だったと言います。
山口さんが「約1年をかけてこれを日本語に岩谷時子先生が作って頂いたんですけども。作業が始まりまして」と話すと、清塚さんは「1年でも足らないんじゃないか」と尋ねます。
すると「いやほんとに足りなかったです」と、苦労をにじませる山口さん。また、清塚さんが「ミュージカルは物語だから歌詞の内容は変えられないし、でも、1音1字の規制がある。これどうやって解決なさったんですか?」と質問します。
山口さんは「もうこれはもういろいろあの手この手を使いましたけれども。で、ただ彼らが言うには本当に欲しいのは母音だと…。その母音が上手くその曲の導入部で上手く使ってくれればそのフレーズは上手くいくぞとという指令ですね」と制約を確認しながら、制作していったそうです。
ここで、例として主人公のジャン・バルジャンが「24601」と囚人番号を読み上げるシーンをVTRで紹介。
山口さんは「『24601』っていうのやっぱり歌いにくいんですよ。でも向こうだと『01』ですから。『o』の母音と『a』の母音がそこにこなくてはいけない。それで1・2・3・4・5・6・7・8・9考えて…。 『o』の母音『5』だと。で『a』の母音にいくところ『3』だぞと、それで決めさせて頂いたんです」と日本語版では数字を「24653」に変更したことを明かしました。
■『レ・ミゼラブル』の裏話に反響
今回の放送について、ネット上では「そうそう日本版だと24601から24653に囚人番号変わってんだよねー!母音を合わせる必要があったから変えたのかぁ、なるほどね」「オリジナル歌詞の母音を大事にしながら1音1語しばりの制限を守って、日本版の和訳をしたという…森公美子さんも、25年毎年オーディション受けてるってすご!!」「今年で『レ・ミゼラブル』出演25回目の森公美子さん。毎回、オーディションを受けてパスして出演されているとか。驚いた」などのコメントが上がっています。
森さんが毎回オーデションを受けて「レ・ミゼラブル」に出演しているというのは驚きですね。
また、英語原詞の母音をそのまま残すため、苦労したというエピソードも興味深く感じた視聴者が多かったようです。
(文:かんだがわのぞみ)