AKB48・柏木由紀さんの公式YouTubeチャンネル「ゆきりんワールド」。6月3日に投稿された動画では、10万人に1人と言われる難病を患った事を報告し、話題となりました。
(画像:時事)
■AKB48・柏木由紀"10万人に1人"の難病を告白!脊髄空洞症とは?
6月3日に放送された「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京系)に出演した柏木さん。人間ドックを受診した結果、精密検査を勧められました。
今回の動画では「皆様にご報告があります」と題し、改めて精密検査を受けた結果「脊髄空洞症」と診断された事を報告しました。
日本脊髄外科学会によると、脊髄空洞症は脊髄の中に脳脊髄液と呼ばれる液体が溜まり、脊髄がいわゆる「ちくわ」のような形になってしまう難病です。脊髄は脳の命令を全身に伝える神経線維の束であることから、この部分に空洞ができる事によって手足を中心に感覚障害や運動麻痺と言った症状が現れます。
発見が遅れ、治療せずに放置した場合、約半数の人が20年以内に下肢にも麻痺が及び、車椅子が必要になるとされる国の指定難病で、20歳代から30歳代の発症が多く、発症確率はおよそ10万人に1人、患者数は日本全国に2,500名程とも言われる珍しい病気です。
柏木さんは「こうやってYouTubeも撮ってますし、テレビも出てますし、コンサートとかも出てるし、すごく急いで何かをしなきゃいけない、治療をしなきゃいけないって言う事では(ない)」「ゆっくり(症状が)進行していくって言うもので、すごく一刻を争う事態と言う事ではないですし、命に別状もない」と説明しました。
■柏木由紀「嘘でしょ!」「私!?」病気と知った率直な感想を語る
病気である事を知ったのは5月22~23日に開催された峯岸みなみさんの卒業コンサートやAKB48単独コンサートの1週間ほど前であったという柏木さん。
病気だと知った際の感想は「嘘でしょ!」「私!?」というものだったと明かし「実感がないって言うのはすごく感じて、だからその場では正直、えっ、どういう事?こんなに元気に毎日歌って踊ってて、こんな元気にYouTubeでカップ麺とか食べてる私が脊髄の病気?本当によくわからなくて」と、率直に胸の内を明かしました。
これまでに大きな病気を患った経験もなかったことから、病気であると知った後、3日間程は気分も落ち込んでしまったと言う柏木さん。
しかし、コンサートの本番が近づくにつれ、自身が演出を担当していたこともあり「一旦(気持ちを)切り替えなきゃ」と自らを奮い立たせた結果、コンサートの期間中は「1回も病気のことを思い出さないぐらい元気にやった」と、笑顔を見せました。
7月7~8日にはソロコンサートの開催を予定している柏木さん。今後に関してはスケジュールとも相談し、体調の様子を見ながら、場合によってはまとめて休みを取って、治療に専念することを報告しました。
■柏木由紀、人間ドックで難病発覚…放置すれば車椅子生活「受けてなかったらもっと遅かった」受診呼びかけ
柏木さんは「私の場合、これは早期発見なんですね。結構早めに見つかったから治療して治せるっていうものなんですけど」と語り「1個言えるのは本当に皆さん"人間ドック"!」と強調します。
「なかなか20代で(人間ドックに)行こうとは思わないと思います。私も番組じゃなかったらたぶん(受けていない)」としながらも「受けてなかったら見つかるのもっと遅かったかも」と自身を省み「やっておくに越したことはない」と、人間ドックを受診するよう呼びかけました。
現時点では「むちゃくちゃ元気」だという柏木さん。
「これによってすごく運動を控えなきゃいけないとか、気を付ける事って言うのはそんなになくて。様子を見て治療したいなと思います」と語り「皆さん、すごくびっくりしたり、心配された方もいらっしゃるかもしれませんが、YouTubeも変わらず更新していきます。本当に変わらずに更新していきます」と明るく宣言していました。
■「本当にプロフェッショナル」「元気の源」ファンからの応援コメントが続々!
今回の動画に対し、コメント欄には「難病のことが分かっても笑顔で活動を続けるのゆきりん本当にプロフェッショナルだよ…でも無理しないでね。ゆきりんの身体が1番大事だよ」「『もう少しアイドルやりたい…』って仰ってた時のゆきりんの表情から本音含め、葛藤みたいなものが伝わって少し泣きそうになりました。無理せず好きな事を思う存分やり続けられる事を願ってます」「ゆきりんの笑顔、歌、ダンスが我々の元気の源なので、治療専念するなら安心して治療専念してください」など、多くの励ましや応援のコメントが投稿されていました。
さらに、今回人間ドックの受診を呼びかけ、この動画が「誰かのためになれば」と話していた柏木さんの言葉は視聴者にもしっかり伝わったようで「わたしも健康にもっと気にかけよう」と感じた人も多かったようです。
また、動画の終盤「人生いろんな事があるなと思いましたね、本当に」と語りつつ「もうちょっとアイドルやりたいんで」と心の内を明かし、「この私の病気をね、誰かの何かに繋がればいいなと思っております」と語った柏木さん。難病と診断されても、努めて明るく振舞おうとする姿が印象的でしたね。
今回の動画を通じて、柏木さんの治療がうまくいくことを願うとともに、病気を早期に発見することの大切さを改めて痛感したという方も多いのではないでしょうか。
【番組情報】
ゆきりんワールド
https://www.youtube.com/watch?v=vVCNjqnHObo
(文:こじこじ)