2月16日放送の「情熱大陸」(MBS/TBS系)は、講談師の神田松之丞、改め、六代目・神田伯山さんに密着。人気に驕ることなく努力を重ねる伯山さんの姿が話題を集めました。
(画像:時事通信フォト)
神田伯山がコンプラ重視の姿勢に苦言?
明日の情熱大陸は、講談師/松之丞改め、神田伯山。
今年1月に挑んだ「連続物」は長い物語を何日もかけて披露する講談。
のべ10時間にも及ぶ大ネタ。体力的にも精神的にも厳しいが、
彼はこの連続物に最も力を入れている。明日よる11時放送。#情熱大陸 #mbs #tbs #神田伯山 #神田松之丞 #講談師 pic.twitter.com/s6pwZzs0b0— 情熱大陸 (@jounetsu) February 15, 2020
神田松之丞さんは、11日に真打ち昇進と同時に六代目神田伯山を襲名。独演会のチケットは即時完売で、"今最もチケットの取れない講談師"と評される伯山さんはそのトークスキルを活かして、テレビやラジオ番組でも活躍。
移動中の車内で話を聞く場面では、伯山は「変に今、善人を求める傾向があるので、それが好きなら坊主でも応援してろよと思うんですよね。お坊さんはお坊さんで色んな方がいるとは思うんですけど。何をお前達はしょうもないコンプライアンスを掲げて生きているんだってのはちょっと思ったりするんですけど」とコメント。
続けて伯山さんはにんまり笑みを浮かべ「さっきの俺の『坊主を応援してろ』っていうくだりは使ってください本当に、あれ面白いから…ああいうの良いですね」と、先ほどの発言を自画自賛。伯山さんは毒を吐いたかと思いきやユーモアを見せる緩急自在の話術を車内のふとした一瞬でも垣間見せます。
「こんなに頑張ってんのは俺だな」努力への自負語る
芸人仲間の柳亭小痴楽さんは「僕が夜中、酔っ払って帰ってくると隣の部屋から稽古の声や張り扇たたいてる音が聞こえてきた。一旦寝て朝6時7時ぐらいに目が覚めたら隣の部屋からまた稽古の声が聞こえてきてっていうのが2週間ずっと続いて、こっちが病気になるぐらい」と、伯山さんは地方公演で毎日、人知れず努力を重ねていたとのことを明かします。
スタッフが伯山さんの自宅の練習場にお邪魔すると、伯山さんは一言一句違えることなく演目を写してきたノートを取り出します。
ノートを見せながら伯山さんは「100回いったら自然に覚えてるだろうみたいな感じで」と、何度も何度も身体に染み込ませるほど練習をしてきたとコメント。
また、スタッフが「天才と言われることについてどう思ってる?」と尋ねると、伯山さんは「それはメディアが煽ってる感じで言ってることだなってことですね。騙されるやつは騙されるし、分かってる人は分かってるしってことで。でも何かどっかで自負もあって、何て言ったらいいのかなその…。こんなに頑張ってんのは俺だなっていうのは思ってますね、それはもう間違いなく」と、誰にも負けない努力はしてきたことへの自信を語りました。
ストレートに伝わった熱い放送回…「やっぱり凄い」の声
伯山さんが出演した『情熱大陸』にはネット上で、「無尽蔵のパワー。やっぱり凄い。圧倒的な才能、努力、情熱。惚れ惚れする」「『そんなに善人が好きなら坊主だけ応援してろ』って最高にかっこいい」「あっちゅう間に終わった。引き込まれたなー。講談のところは、やはりゾクゾクした。すごい努力のひとや、だいすき」などのコメントが上がっています。
かねてから伯山さんが告知していた「情熱大陸」の密着がオンエアされることになって嬉しかった人は多かったのではないでしょうか。講談に対する思いと情熱がストレートに伝わってくる熱い放送回となったようです。
【番組情報】
#1090 「講談師・松之丞 改め 神田伯山」
https://tver.jp/episode/68422983
(文:かんだがわのぞみ)