12月27日の「Mr.サンデー」(フジテレビ系)では、「全日本フィギュアスケート選手権2020」で優勝した羽生結弦選手に独占インタビューをした模様が放送されました。この中でインタビュアーの三田友梨佳アナウンサーからウォームアップ中に流した涙の理由を聞かれた羽生選手が演技で大切にしていることを明かして話題になりました。
(画像:時事)
■三田友梨佳が羽生結弦の誠実さを絶賛
番組では「全日本フィギュアスケート選手権」で5年ぶり5回目の優勝を果たした羽生結弦選手への独占インタビューが行われました。
VTR振りの前、インタビューを行った三田友梨佳アナウンサーは「圧巻の演技の直後ですね…。お疲れの所お時間を頂いたんですが嫌な顔を一つも見せずに真剣に語ってくださって改めて羽生選手の誠実さというのを感じました」と羽生選手に感謝を伝えます。
そして、VTRでは、お互いに挨拶を済ませるといきなり羽生選手は茶目っ気たっぷりに「結婚生活どうですか?」とインタビュアーの三田アナに逆質問します。
思いもよらない展開に三田アナは笑みをこぼしつつ「はい、毎日幸せに暮らしております。ビックリしちゃった、ありがとうございます」と幸せな結婚生活を羽生選手に報告。
続けて、三田アナは「改めて、優勝おめでとうございます…。特別な大会で、素晴らしい演技で優勝という形で締めくくりました。今、御自身でどう受け止めていらっしゃいますか?」と尋ねます。
羽生選手は「まあ、もちろん緊張もしましたし、自分自身にかけているプレッシャーもものすごく大きいものがありました。そのプレッシャー自体をちゃんとエネルギーに変えて、いい目標を持ってここまで練習してこれたのかなって。(優勝は)それの御褒美なのかなっていうふうに受け止めています」と優勝した実感を率直な言葉で伝えました。
■羽生結弦、試合前の涙なぜ?本人が激白「なんか、僕、よくあることなんですけど…」
インタビューが続く中、三田アナは「一瞬、羽生選手のウォームアップのシーンが映った時に、涙がこぼれているように見えたんですが…。もしお話しすることが可能であれば、聞かせていただけますか?」と羽生選手が本番2時間前に涙を拭う仕草をしていたことについて質問しました。
これに、羽生選手は「泣いてたのか?わかんない」と自分では涙に気づかったことを明かします。
さらに、羽生選手は「なんか、僕、よくあることなんですけど、曲の主人公になりきるっていうことを最近やってて、今日のフリーとか見てて、ちょっとわかるかもしれないんですけど…。感情をちょっと抑えるっていうか、ちょっと客観視して、自分が一番いい時のリズムに合わせていくみたいなことを…そのコーチがいない期間ずっとやってたんですね」とコメント。
続けて、羽生選手は「で、その中で見つけたのがある意味その一つであって…。見つけた中の一つで、その曲の主人公になりきるっていうのをやってて、まあ、特にそこに特別な感情はないんですけど。なんか多分、悲しい曲を聴いてたんだと思うんですよね。そこの曲の波長みたいなものに、合わせようとしていたのかなって思います」と涙の理由を冷静に分析します。
また、羽生選手は「それまで誰かを演じようとしていたんですけど、そうじゃないんだなって思って、『SEIMEI』の時もそうだったと思うんですけど最終的に自分なんですよ。羽生結弦なんです。それを目指せるものはここだっていうふうに思って」と演技をする上で大事にしていることを力説しました。
■羽生結弦のインタビューが話題
今回の独占インタビューについて、ネット上では「三田さん…涙の理由を聞いてくれてありがとうございます。羽生くんの言葉で聞けて嬉しかったです。三田さんしか聞けなかった事でした。感謝いたします」「良いインタビューだった(信頼の三田アナ)そして羽生くんの涙の美しさよ」「やっぱり三田アナ好きだなぁ。本当あなたも誠実の塊みたいなアナウンサーさんだよ」などのコメントが上がっています。
羽生選手が本人も気がつかなかった涙の理由を自分自身で冷静に分析して話してくれるのは貴重だったのではないでしょうか。
聞き上手な三田アナのお陰で充実した内容となり、喜んだファンが多かったようです。
(文:かんだがわのぞみ)