企業アカウントでありながらゆるく自由なツイートをおこなう所謂「軟式」運用が話題の味の素のアカウントの「神対応」が話題になっています。
(画像は味の素公式ページより)
■「油いらないって‼️‼️書いてたじゃん‼️‼️‼️嘘つき」衝撃的な焦げつき餃子が大バズり
油・水なしでパリパリの羽つき餃子が焼けるとする味の素の冷凍食品「新ギョーザ」を調理した人物がTwitterにフライパンで焦げた餃子を公開し、「油いらないって書いてたじゃん 嘘つき」とコメントしたところ、このツイートが大バズり。
焦げついたフライパンにびったり張り付いた無惨な餃子の画像は多くのTwitterユーザーの目に止まることになりました。
ネットではしばしば見本と現物のギャップや、「カンタン」が全然簡単じゃないなどのキャッチコピーと現実のギャップが話題となり面白おかしく「日常あるある」として語られることがあります。
味の素「新ギョーザ」もまるでその一種かのような汚名を着せられる事態に陥りかけたのですが、ここから衝撃の展開をみせます。
このツイートになんと、味の素公式アカウントが反応。
正面からバリバリのカスタマーサービスをみせつけます。
味の素公式のツイートはこちら。
「突然のご連絡を申し訳ありません。
フライパンで弊社のギョーザを焼いたところ、張り付いてしまったとのツイートを拝見いたしました。
弊社は、誰でも失敗なく、羽根つきギョーザが焼き上がる感動をお届けすることを目指しております。大変勝手なお願いでご面倒おかけいたしますが、このたび調理にご使用いただきましたフライパンを、着払いにてご提供いただけないでしょうか?
焦げ付いてしまうフライパンの状態を確認させていただき、研究・開発に活用させていただきたく考えております。」
なんと、この失敗の原因を研究するためフライパンを確認したいと投げかけました。
この真剣な姿勢に他のユーザーも反応。
「この企業姿勢、推せる」「すげぇ」「なかなかここまで出来ないよ」などの声があがり、この神対応によって見事に味の素の評価は爆上げ。
■ツイート主はアカウントを削除?
当のツイート主はというと、この神対応に恐縮しきりで「私が下手くそなだけです」「味の素様は何も悪くございません」と謝る事態に。
原因はツイート主のフライパンにあると主張してみても味の素はさらに食い下がり「例え下手でもフライパンが死んでても焦げ付かない餃子の為に、是非とも提供をお願いします」とツイート主のフライパンに興味津々。「企業努力や製品開発は正に失敗から学ぶのですから」とタフな姿勢を見せます。
ツイート主は「是非とも提供させていただきたく思います」と締め括ったものの、後日このツイートを削除。
アカウントも現在は削除されています。
思ったより大ごとになってしまったことで心境の変化が起きたのかもしれません。
今回の騒動で味の素は圧倒的な対応力を見せつけることになりました。
問題となった味の素「新ギョーザ」ですが、公式ホームページを見てみたところ「新ギョーザ」専用のページを設け「ギョーザのヒミツ」として生産者情報や品質管理の詳細を載せたり、アレンジレシピや焼き方動画、なぜ「水・油なし」でもパリパリの羽根つき餃子が可能なのかのヒミツなどを紹介する力の入れっぷり。
全部で7ページに渡ってこの商品の魅力を詳しく案内しています。
一つの商品にかける情熱を感じることができる騒動となったのではないでしょうか。
(文:豊崎ジーン/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)