2月26日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)に、藤井風さんやiriさんのプロデューサーであるYaffleさんが出演。藤井さんの楽曲『grace』のイントロに用いた驚きの手法を明かす場面がありました。
■藤井風やiriを手掛ける音楽プロデューサーYaffleが楽曲制作のポイントを語る
今夜の #関ジャム は...
【音楽プロデューサーの仕事術🎵】★#水曜日のカンパネラ の #ケンモチヒデフミ、ドラマ主題歌 #Mirage のプロデュースを担当 #STUTS、#藤井風 などの楽曲を手がける #Yaffle が登場✨
★ 大ヒット作品の裏側や独自の楽曲制作法📝
★#SixTONES #京本大我 の歌声が激変⁉️ pic.twitter.com/RfACMtajkD
— 関ジャム完全燃SHOW【公式】(テレビ朝日系) (@kanjam_tvasahi) February 26, 2023
今回は、最新の音楽トレンドを生み出す音楽プロデューサーのSTUTSさん、Yaffleさん、水曜日のカンパネラ・ケンモチヒデフミさんがスタジオに登場。
それぞれの楽曲制作法や仕事術が明かされました。
藤井風さんの楽曲『きらり』やiriさんの楽曲『摩天楼』などさまざまなアーティストの楽曲を手掛けるヒットメーカーYaffleさんは、曲を制作するうえで ストラクチャー(展開やコード進行)ではなくテクスチャー(音色や響き)にこだわっているそう。
というのも、「人間がグッとくる進行とか展開ってある程度パターン化できて、時代感とか新しく前に行くってなったらどうしたらいいか」を考えた時に、「楽器の音色だったり、それをどういう風に使うか」を意識したのだとか。
そして、これらを「匙加減して、どんどん新しい音楽を作って行きたい」と、テクスチャーが制作のポイントであることを明かしました。
■え?知らなかった…藤井風『grace』イントロには秘密があった
そんなYaffleさんが最近、テクスチャー(響き)にこだわって作ったのが、藤井さんの『grace』のイントロだそう。
番組では、イントロに使われた驚きの手法が明らかになりました。
Yaffleさんは、この楽曲のイントロのストラクチャーである、ピアノによるコード進行やギターの基本進行はベーシックなものであると説明します。
しかし、テクスチャーは、小さい魚が集まって一匹の大きな魚として泳ぐシーンが有名な絵本『スイミー』をイメージし、「楽器でもそういう事やりたいな」という閃きから、「合体したら大きい魚に見えるように」と一つの楽器で和音を弾くのではなく、パートを分割し、分割した音を合体させたら一つの和音になるようにしたと明かします。
さらに、楽器のプレイヤーには「キレイに弾くんじゃなくすごく適当にやってください」「皆思い思いバラバラに弾いてください」とオーダーしたとのことでした。
そこで、スタジオでは、まずバラバラ演奏のギターとバイオリンの音を聴き、その後全てが合わさったイントロを聴きます。
完成したイントロはバラバラ演奏からはイメージがつかないほど、なんとも心地良いものに。
これに、スタジオからは「お見事!」の声があがっていました。
■音楽プロデューサーYaffleが明かした藤井風の楽曲『grace』イントロの秘密に反響の声!
あえて、バラバラ演奏を演奏者にお願いしたというYaffleさんに対し、制作の時点で「完成形はどう見えているのか?」と質問が。
これにYaffleさんは、完成形として「全体は、みんなバラバラに動いてるんだけど一個の塊としてやってるってことに生物としての喜びみたいなもの」を表現すること、そして「それをやることにより生物に対する賛歌とかそういうものになればいいな」と思い描いていたと答えました。
このイントロの仕掛けについて、ネット上では、「graceの冒頭が壮大で一気に気持ち高まる感じが好きなんだけど、ヤフさんの解説聞いて納得」「あのgraceのイントロのなんとも言えない包まれるようなグワァと突き上げるような大知の響きのようアレにはそんな秘密があったのか」「graceのイントロの秘密が知れてよかったわ」といった声が。
楽曲の世界観に合ったこのイントロの仕掛けに驚き納得した方が多かったようです。
今回の解説が無ければ、気付くことが無かったかもしれないイントロの仕掛け。
イントロ一つにしても、プロのこだわりが詰まった技法が用いられているなんて驚いてしまいますね。
【番組情報】
関ジャム 完全燃SHOW
https://tver.jp/lp/episodes/ep812b7aa2
(文:ジョブリナ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)