人形劇スタイルでゲストが赤裸々に本音を語るNHK Eテレのトーク番組「ねほりんぱほりん」。11月7日のトークテーマは「極道」で元ヤクザの男性・タケシさんがゲストで出演。「女をソープに沈める」や「フィリピンで腕を切り落とせば保険金で3000万入る」など放送コードギリギリのアウトな内容が話題を集めました。
「ねほりんぱほりん」に元極道の男性が登場!
ねほりんぱほりん「元極道」はじまりました!!! #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/aF5VN0jBoy
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年11月7日
顔出しNGの訳ありゲストがブタに、聞き手の山里亮太さんとYOUさんはモグラの人形にふんするNHK Eテレのトーク番組「ねほりんぱほりん」。この日のゲストでは元極道の男性・タケシさんが登場。いきなり「どちらの組だった?」と聞かれると組の名前は伏せますが組長をやっていたことを明かすタケシさん。引き気味の山里さんに対して「イェーイ」とテンションが上がるYouさん。タケシさんは風俗・カジノ・闇金などのあらゆる犯罪に手を染め極道になったとを語ります。続けて極道の世界のお金事情に話がシフトすると「給料はない」の一言に山里さんも思わずビックリ。実は極道の世界は毎月払う上納金(配下の者から徴収する会費)で成り立っている裏事情を赤裸々に語ります。また、タケシさんによると極道は覚醒剤など違法薬物や拳銃の販売、女性をソープに入れる、みかじめ料などが収入源になっているそうです。
”腕を切り落とせば保険金で3000万”の一言に凍りつくスタジオ
【元極道】タケシさん「フィリピン行ったりして、腕を切り落とせば3000万円ぐらい入ってきたりします」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/3LluZQrMIj
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年11月7日
「結局ヤクザは金」と言い切るタケシさんの口からお金を稼げない底辺の極道がお金を稼ぐための裏技が紹介されます。その方法とは、海外保険に入り腕を切り落として保険金をもらうという手法。フィリピンなど海外に渡航して、そこで、本当に腕を切り落として、高級時計を狙われ腕ごと切り落とされたと嘘を報告。そうすると保険金で3000万円が支払われるシステムとのこと。男性はあまりに淡々と語っていますが、これまでノリの良かったYouさんも絶句。山里さんの口からは「裏技がスパイシー過ぎる」というコメントも飛び出します。男性によると極道はプロの犯罪集団とのこと。他にも利用停止になったクレジットカードを使って当時は使えたガソリンスタンドで儲けていたことも男性は語っています。
極道から足を洗い僧侶になった男性!
【元極道】タケシさん「“刑務所の中の刑務所”みたいなところがあるんですよ。厳正独居って言うんですけどね。誰ともしゃべれません。座ってるだけ。立ってもダメ。しゃべらないとね、舌骨の奥の部分って筋肉あるんで、しゃべれなくなってくるんです」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/twLfoCWzVJ
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年11月7日
トークはタケシさんが極道から足を洗った理由へと進みます。「厳正独居」に入ることになったタケシさんはこれまでの人生を振り返ると人として生きれないという思いや、極道としての人生の虚しさ、そして、家族のことを思い浮かべ、極道を辞めることを決意。
【元極道】タケシさん「振り返ると本当にばかばかしいなと。すごい自分が情けなくなる。ヤクザの世界っていうのは、人を殺すっていうことも正しいと思ってますから。いま考えると洗脳なんですよ。ある意味洗脳から解けたというふうにも言えます」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/2vcwBlhqIu
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年11月7日
極道から足を洗うというと指つめのイメージがありますが、今はそんなことはなく、ものを言うのはここでもお金。極道から足を洗うための費用は億単位にもなり、タケシさんは家族に迷惑がかからないように籍を抜き遠くへ“飛ぶ”ことになります。
【元極道】タケシさん「今までの人生の体験とかうまく伝えて。ヤクザから抜けたいんだけどどうしたらいいかとか。けっこういますよ、今の人はね。だからそういった人たちの受け皿というか、そう少しでもなれたらいいかなと」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/ynWambpRWG
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年11月7日
苦労もあり極道から足を洗ったタケシさんの今の職業はこれまでの人生とは真逆の俗世と縁を切った僧侶。足を洗った後も極道からの嫌がらせもあったもののタケシさんは、無事に生活はできているそうです。ちなみに、お寺ではタケシさんが元極道であることは隠さずにオープンにしているとのこと。
【元極道】山ちゃん「お坊さんになられたんですか!」タケシさん「そうですね」山ちゃん「真逆…?」YOUさん「真逆…?真逆か」 #ねほりんぱほりん pic.twitter.com/En3VV6pKkJ
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) 2018年11月7日
極道の衝撃的な世界へのネットの反応
録画しといたねほりんぱほりん「元極道」回見たんだけど、なんか色んなことに思考と言葉が追いつかないから、あとでもっかい見るわ…
— チラシ裏の三月(いずい) (@sanga2paper) 2018年11月8日
最高にディープだと思った話は、上納金が払えなくなったら海外で腕ごと高級時計を奪われた設定にして保険金でまかなう、という話でした。山ちゃんの、裏技がスパイシー過ぎる、というコメントで吹いた。スパイシー過ぎる。ねほりんぱほりん面白いから、見逃さないようにしたいな…。
— コポッケ (@kopokke) 2018年11月7日
【ねほりんぱほりん】
元極道回。極道からなんやかんやで僧侶になったって、漫画みたいだなと思ったけど、現実なんだよな。現実は小説より奇なりってこういうことか…。
もぐら二人のポカーンって絵がかなりジワる。— 甲斐/おーた (@re_near_0126) 2018年11月8日
今回のトークテーマは衝撃的すぎたこともあり「思考と言葉が追いつかない」などの意見がツイートされています。他にも極道から足を洗い僧侶になった人生に対して「現実は小説より奇なり」も上がっています。確かに腕を切り落として保険金をもらうなど1つ1つのエピソードが強烈すぎて、思考停止状態になるっていうのは納得。男性が最後に語ったように「極道になっても良いことは何もない」というセリフがこの日の放送の内容を象徴していて、一般人が足を踏み入れてはダメな世界だということを強烈に印象づけていました。この男性の人生が少しでも反面教師になればこの日の放送も意味あるものになるかもしれませんね。(文:かんだがわのぞみ)