10月15日、福山雅治さんがパーソナリティをつとめるラジオ「福山雅治 福のラジオ」(TOKYO FM)では、16日スタートのドラマ『霊媒探偵 城塚翡翠』(日本テレビ系)の主題歌『妖(あやかし)』をラジオ初オンエア。福山さんが楽曲に込めた思いを語り注目を集めています。
(画像:AFP=時事)
■福山雅治、ドラマ『霊媒探偵 城塚翡翠』の考察がスゴイ
『妖』ラジオ初オンエア!な、本日の福のラジオ。
お聴き逃がしの方、もう一度聴きたいという方は、 #radiko タイムフリー📻でどうぞ! https://t.co/owi2NxzcWG#tokyofm #福のラジオ #BROS1991— 福のラジオ (@fukunoradio) October 15, 2022
番組では『妖(あやかし)』のテレビサイズがオンエアされました。
曲が終わると、福山さんは「改めまして、私がこの楽曲に込めた思い、そして、どういう解釈で書いたかということのご説明させてください」と言い、曲の解説に移ります。
『妖(あやかし)』では「物語の主人公である城塚翡翠の自己同一性に対する推察」を表現したという福山さん。ここで言う「自己同一性」とは「自分は一体何者なんであろうか」ということを意味するそう。
ドラマの主人公である城塚翡翠は、類まれなる能力を持ち目の前で起こる謎に対して天才的な力を発揮するキャラクターです。
福山さんは、事前に番組プロデューサーから与えられた資料を深掘りする中で「城塚翡翠には果たしてどんな弱さがあるのかという視点を出発点に、歌世界を紡ぎ始めました」とのこと。
資料には城塚翡翠の弱さや脆さに関するいくつかのヒントが散りばめられており、それは「心の底から人を愛し、人に愛されたいと思っているのではないか。しかしまだ、自身はその愛というものにたどり着いたことがないのではないか」というもの。
福山さんは「彼女(城塚翡翠)がイメージしている愛の到達点」があり、そこには「他者の侵入を許さない結界が張り巡らされているのではないか。それを聖域としているのではないか」と考えたそうです。
■「僕は城塚翡翠が解けない謎を考えたんです」福山雅治が『妖(あやかし)』に込めた意味とは?
そして、城塚翡翠自身「人として足りてないんじゃないか」と感じているのではないかと分析。そこで「何かが欠落した人間」というのは他者の目から見たら「妖」なのではないかと思い至ったそう。
”妖”には「あやしい、この世のものではないもののけ」であると同時に「なまめかしさ、あでやかさ」があり「災いを呼ぶ」といった意味が含まれています。
しかし「自分自身が求める愛というものに出会った時に初めて自分は妖ではなく、やっと人間になれるのでは」と考え、そのような解釈で「城塚翡翠の自己同一性」を楽曲で表現したそうです。
「城塚翡翠にとっての真実の愛というのは謎なんですよね」「端的に言うと、僕は城塚翡翠が解けない謎を考えたんです」と福山さん。謎に対して天才的な能力を発揮する城塚翡翠が「解けない謎って何だろうなって思った時に、それは自分の愛であると。自分が誰かを愛したりとか、愛されたりとか、自分の描く愛の世界っていうのが城塚翡翠にとって最も解けない謎なのではないか」と、城塚翡翠に対する解釈を語りました。
■福山雅治の新曲『妖(あやかし)』にリスナー「全身鳥肌たちました」
番組では他にも、絶賛公開中の映画『沈黙のパレード』についての話や、Twitterで募集したアンケートの結果発表などで盛り上がりました。
今週の放送に対し、ネット上では「『妖』出だしでゾワッてなった。これからラジオやドラマで聴けるの楽しみ!」「自分の愛って、最も難解、生涯の謎、くらいのことかもって思います」「”妖”のっけから全身鳥肌たちましたがな」との声が上がっています。
福山さんの深い解釈が込められた『妖(あやかし)』。毎週ドラマの中で聴けるのも楽しみですね。
【番組情報】
福山雅治 福のラジオ
https://radiko.jp/#!/ts/FMT/20221015140000
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)