平日の夕方4時55分から放送されているテレビ番組「5時に夢中!」(TOKYO MX)。9月12日の放送では、学校教育において命の大切さを教える際、生きた動物を用いることの意義について議論が繰り広げられました。
(画像:時事通信フォト)
■小学校で飼っていたウサギやニワトリへの是非を問う
【5時に夢中!】9月12日(月)
あなたには「記憶に残る誕生日」がありますか?
★マツコ・デラックスさん、若林史江さん、ガウさんへのメッセージもお待ちしております!https://t.co/CVymEQz7ri #gojimu#マツコ・デラックス #若林史江 #ガウ— 5時に夢中!TOKYO MX (@gojimu) September 12, 2022
番組では、幼稚園や小学生の子どもに命の大切さを伝え、他者への思いやりの心を育む「命の教育」に関する話題が取り上げられます。現在はわざわざ生きている動物を使うことについての意義が疑問視されているとのこと。
理由としては、教員が動物飼育のプロではないことから飼育環境が完璧に整っているとは言い難いこと、子どもたちに次々と触られることによる動物たちのストレスなどがあるのだとか。
株式評論家・若林史江さんは自身が小学生だった頃、学校で買っていたウサギやニワトリに愛着が持てなかったそう。「そういう存在として学校に放置されていたというか、嫌々夏休みにみんなが世話をしていた」と当時を振り返り、現在のやり方は命の尊さを学ぶ上で逆効果なのではないかと持論を展開します。
垣花正アナウンサーも「学校で飼っていた動物たちって、『自分たちの、みんなのものだ』っていう意識はあんまり持てなかった気がする」と同調しました。
■マツコ、小学校で動物飼育する"命の教育"を疑問視!「もう違うと思う」
これらの話を受けて、マツコ・デラックスさんは「まあでも自分が子供の頃の、いわゆる『ペット』って言われているものの存在って、犬は外飼いだったし、猫もなんか近所の猫に餌あげてるみたいな飼い方。飼うっていうか、可愛がり方なわけじゃない?」と切り出します。
「その時代の価値観と、今のこの、それこそ保護活動とかも活発になったりさ、色んな種類の動物というものをペットにする人が多くなったこの現在の、あの檻の中で育てられている学校動物に対する見方って、もう違うと思うんだよね」と続け、かつての子どもと現在の子どもが動物に対して抱く"見方"の違いに触れました。
さらに、マツコさんは「その時はあのウサギやニワトリをオブジェと言ったら変だけど、存在について考えもしなかったというか」と話し、「命の教育」という面からはズレていたと感じていたことを明かします。
「でも、今はもうみんな意識が高くなってきて、家でも大切にペットを飼うようになった今、あの飼い方が果たして、時代にフィットしているのかというと、ちょっと考え直してもいい時期には来てると思いますね」と意見を発します。
若林さんも「家族と同じって感覚だからね」と同調しました。
■意味のある飼育とは?マツコ「豚とかを飼って…」
また、大橋未歩アナウンサーが通っていた小学校ではヤギを飼っていたそう。「ある日、校長先生が朝礼に立った時に、顔にでっかい擦り傷ができていたんですよ。あれはヤギのメエちゃんが校長に襲い掛かったんだっていう噂が広まって」と、当時の出来事を振り返ります。
「それ以来、ああいう風にぬいぐるみみたいに可愛がっている動物も、突然牙を剥くことがあるんだなって、すごく印象に残ったんですよね」と話しました。
マツコさんは「それはなんか、あんな日陰でニワトリとかウサギを飼っているよりは意味があるかもね。ヤギとかさ」と語ります。
「あとたまに、豚とかを飼って、出荷させるまでを見せたりするじゃない?そういうのなら、意味はあると思うんだけど。なんか日も当たらないところに動物舎があった気がする。ジメーっとしたところに」と続け、新しいやり方を模索しても良いという意見を出しました。
ネット上では「小学校の頃は飼育委員の経験もあるなぁ」「夏場の暑さが可哀想。夏休み中はどうしてるんだろう?」と疑問を発する声や「あと、たまに学校に迷い込んで来る野良犬とかを使って命の教育をしたらいいんじゃないかな?」などと提言する声も。
命の尊さを学ぶ上で、今の時代に合った方法はどのようなものなのか、考えるきっかけとなる放送でしたね。
(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)