オランダ発の美しい絵本『ふたごのうさぎ』(NHK出版)が発売されました。その魅力をたっぷりご紹介します。
オランダの絵本作家、ダフネ・ロウターの初の絵本『ふたごのうさぎ』(NHK出版)が発売になりました。
あるところに、ふたごのうさぎがくらしていました。ふたりはとても仲良しで、あいぼうのニワトリといつもいっしょです。
主人公のうさぎたちは、作家自身のふたごの子どもがモデルになっています。ページをめくっていくと、ふたりが過ごす時間帯や季節の移り変わりに気がつきます。この絵本をどのように読むかは、読者に託されています。ふたりのやりとりを思い浮かべたり、オジナルストーリーを紡いだり……。絵のなかには遊び心たっぷりのしかけが散りばめられていて、お気に入りアイテムを探しだすのも楽しみも! ページをめくるたびに、読者一人ひとりの『ふたごのうさぎ』の世界が広がります。編集部に寄せられた読者の感想もとても個性的! その一部をご紹介します。
静かで、ワクワクが溢れる
「色合いの美しさと、緻密な構図の絵に魅了される。文字がないことがこんなに静かで、でもワクワクが溢れるものだとは。<リリィ起きてよう!ねぇ!ねぼすけリリィ! >、<ストロー使って飲むのっておとなになった気分がしない?>……なんて、言葉が次々と浮かんでくる。 自分のために手元に置きたい絵本」
雑貨好きのわたしにはたまらない一冊
「描かれたワンシーンには、ふたごのうさぎだけでない、たくさんの物や自然がびっしりと描かれている。 カラフルでごちゃごちゃしたお部屋は、もうたまらなく可愛い。雑貨好きなわたしにはたまらない一冊である。 この本を形容するなら、日常とファンタジーの交錯だ。 この絵本、一見現実離れしているが、よく見ると日常だ。だって、たいていどこの家だって物でごちゃごちゃしているし、子供だって、うさぎの双子のように自由でカオスだ」
脳みそにもよさそう(笑)
「色々なことに気づくことが自由にできる絵本のスタイルって考えたことなかったけれども、素敵なことなのかもしれない。いろいろと想像できるので 脳みそにもよさそう(笑)。なんだか頭の後ろのほうがぴくぴくってしました!」
一人ひとりにとって身近な親しみが
「絵から声が聞こえてきそうで、もしかすると筋書きのある絵本よりも、一人ひとりにとって身近な親しみを持てる絵本になるかもしれない。 絵を見ると瞬間的に勝手にストーリーが思い浮かんでくる。 絵のタッチが優しく、着色は色鮮やかで、心を豊かな気持ちにさせるところも魅力の一つ。絵を眺めていると、とても温かい気持ちになる」
※読者レビューはすべてNetGalleyの本書紹介ページに寄せられたレビューより抜粋。[NetGalley] は出版社が提供する発売前の作品のゲラ・原稿を読みたい読者が、発売前の本のレビューを出版社に直接届けることで、本のプロモーションを応援するサイトです。
著者紹介
ダフネ・ロウター:1975年、オランダ生まれ。幼いころから絵を描くことや写真を撮ることが大好きだった。王立美術大学を卒業後、奨学金を得てスコットランドの大学で学ぶ。卒業後は美術大学で教鞭をとるかたわら、創作活動を行う。2009年、故郷のオランダに帰国。 2014年、もっとも優れたイラストレーターに贈られるイラストレーション賞を、原書出版社(Lemniscaat)より受賞。本書は初の絵本作品となる。本書の主人公のうさぎたちは、作者自身の双子の子どもたち(男の子と女の子)がモデルになっている。
書籍概要
『ふたごのうさぎ』
著者:ダフネ・ロウター
仕様:B4変型判、上製 26ページ(オールカラー)
発行:2018年9月25日
定価:1,404円(本体1,300円)
ISBN:978-4-14-036132-0
出版社:NHK出版
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000361322018.html