10月31日、YOSHIKIさんの公式Youtubeチャンネル「Yoshiki」では、8月24日にメンバーシップ限定で配信されたYOSHIKIさんと市川海老蔵さんの対談の様子が、ダイジェスト映像で公開されました。カリスマ的存在である二人による豪華で濃密な内容が話題になっています。
(画像:時事通信フォト)
■YOSHIKI&海老蔵、禁煙トークから人生論へ
冒頭で喫煙の話題になると、海老蔵さんは妻が病気を患った際に、家族への影響を考えて、きっぱりタバコを辞めたと語り始めます。
一方、YOSHIKIさんも以前は喫煙者だったそうですが、15年ほど前に禁煙に成功して以来、全く吸わなくなったのだとか。
両者ともに、徐々に本数を減らしていく方法ではなく、決意すると同時にきっぱりと喫煙を断ち切る"コールドターキー"という手法で禁煙したそうです。
海老蔵さんが「この世界にタバコはない。自分の中に存在しないものと言い聞かせました」と話すと、YOSHIKIさんは「それいいですね〜『僕の辞書にタバコはない』ってことですね!僕も自分の辞書から排除するタイプです。例えば、不可能という言葉も辞書から削除しましたね。そうしたら、可能にするしかないから」と、人生論へと発展させていくのでした。
■YOSHIKI『アメリカでは新人』本音を吐露
これを聞いた海老蔵さんが「YOSHIKIさんは、日本で活躍されたあとに渡米するときにご自身はもちろんカリスマ性や才能があって認められてるわけですけど、周りの人(スタッフ)は変化したんですか?メンバーはそのままだったんですか?」と尋ねます。
するとYOSHIKIさんは「実は昨日か一昨日に、僕の最初の東京ドームでの日本公演から30年が経ったみたいなんですね。その時(30年前)は結構、ガーッと登っていったんですが23年ほど前に渡米した時には、誰も何も(自分のことを)知らないわけですよ」と語ります。
続けて「アメリカのスタッフと日本のスタッフは別(のメンバー)にしたので、急になんか、扱いが…(日本の時と変わった)。その時は『(自分はアメリカでは)新人なんだな』と思いましたよ」と本音を明かしていました。
■海老蔵、YOSHIKIは市川家で言うと「初代」歌舞伎界に例えた名言にファン唸る
続いて「何百年も続いている歌舞伎の世界で生きるとは、どういうことですか?」と尋ねるYOSHIKIさんに対し、海老蔵さんは「私は結構色んなことをしている方なので、自由にやってるように見えるかもしれないですけど、やっぱりすごく厳しい世界ではあると思います」とコメント。
さらに「市川團十郎家というのは、歌舞伎家の中でも一番力のあるお家とされていますけど、年功序列・礼儀作法があってこその歌舞伎界だと思っています」と語りました。
また、YOSHIKIさんが「自分のルーツがどこにあるのか、全然わからない」と発言すると、「市川家で言うと、YOSHIKIさんが初代・市川團十郎なんですよ。例えルーツがはっきりしなかったとしても、YOSHIKIさんは日本でも世界でも評価されているという時点で『初代・YOSHIKI』なんですよね」と熱弁する海老蔵さん。
そして海老蔵さんは、歌舞伎役者の使命について「現代社会の中で薄れゆく日本人の規律を、後世まで伝えていくことだと思う」と語っていました。
■YOSHIKI×海老蔵の対談にファン歓喜
また、海外生活を送るYOSHIKIさんに対し、海老蔵さんが「YOSHIKIさんのように、海外からの目線で歌舞伎を見ると、どのように見えますか?」と質問します。
これに対し、YOSHIKIさんは「僕は、例えば(他の音楽家がしているのと同様に)自分の価値観でベートーヴェンの楽譜を解釈して、ベートーヴェンの曲をロックに編曲したりしているんですね。だから(歌舞伎も含めた)伝統ってある意味、破壊してしまってもいい。もちろん、僕のように伝統を守る気持ちがあってのことですけどね」と持論を展開しました。
貴重な二人の対談に、ネット上では「YOSHIKIさんは、創造と破壊を繰り返してきたパイオニアなので、海老蔵さんが仰った『初代YOSHIKI』は、まさしくそうだと思う!」「ヴィジュアル系の元祖は歌舞伎だもんな。日本を世界に発信し続けるふたりだからこそ、共感できることも多いんだろうと感じました」などの声が上がっていました。
規律を守り伝えるという使命を持った海老蔵さんと、規律を尊重しながらも、それとは相反するロックの世界に飛び込んだYOSHIKIさん。
対照的な二人に見えて、実は共通点も多いことが今回の対談から伝わってきたのではないでしょうか。今後もなにかの形で、二人の共演が見られるといいですね。
【番組情報】
Yoshiki
https://www.youtube.com/watch?v=h9uVvmQBtlA
(文:くる美/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)