4月27日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)では、モデルのローラさんがゲストとして登場。ローラさんが自身の生い立ちについて語り話題を集めました。
(画像:時事)
■ローラの人間性、明るみに…『徹子の部屋』で壮絶な生い立ち語る
4月27日火曜日のおひるに徹子さんのお部屋に出演するよ〜^o^ 今回は今まであまりお話した事がない事をお話したの。少しでも勇気や元気が出る人がいたら嬉しいなって思って🙏ぜひみてね🌷 pic.twitter.com/mTWFlwXX26
— ROLA (@RolaWorLD) April 26, 2021
今回の番組では、ローラさんの生い立ちについて、黒柳徹子さんが「ローラさんは日本で生まれて、生後すぐバングラデシュにいらして。1歳の時にご両親が離婚なさったんで…。それでお父さんと暮らすようになったの?」と話を振ります。
すると、ローラさんは「私は小さい時に…お母さんがずっといなかったの。お父さんがいて。でも生まれてすぐに離婚してしまって、それで私はバングラデシュに行ったの。でも、私、双子なんだけどもお兄ちゃんと私で。2人で行って…で、親戚の方が私たちを育ててくれたのずっと」と語りました。
続けて、徹子さんから「それでバングラデシュはジャングルに住んだりしたんだって?」と聞かれたローラさんは「そう。あのね、ジャングルみたいな田舎にずっと住んでいて、いっつも木の上で…ひなたぼっこしたり、マンゴーの木だったからマンゴーをそこからパクパク食べたり」とコメント。
また、ローラさんは「お金もすごくない家だったからお風呂が池だったの。緑色の池が私のお風呂だったの」「蛇とか出てくるしたまに虎とかも出てくるような場所で」と当時を振り返ると、徹子さんも「すごいね!」と驚いていました。
■「日本の人たちは受け入れてくれた」日本で過ごした少年期を振り返る
そうした生活を送っていたローラさんですが、5〜6歳の時に来日したそうです。この時、ローラさんのバングラデシュ人の父親は、中国人の女性と再婚したのだとか。
そんなローラさんは「お家の中の言葉はその中国人のお母さんは中国語しか喋れないから、で、ローラはベンガル語しか喋れないから…。お父さんはベンガル語しか喋れなくて日本語ちょっとだけ。だから家の中で日本語喋れる人が誰もいなくて」と振り返ります。
日本の学校に通うことになったローラさんは「でもねすごく感謝しててなんか日本語…。教科書もずっと読めなくて、だから小学生6年生ぐらいまで、日本語も読めないし言葉も喋れないし、塾も通えないし何もできなかったの」と言葉で苦労したそうです。
それでも、ローラさんは「だから知識もないの。実は小学校の知識とかなんか。でもそんな私でもお兄ちゃんでも日本人の人たちは受け入れてくれたの。なんか嫌ないじめもなかったし…。だからすごい感謝してて泣いちゃう」と明るく話しながらも、心なしか、ほんの少し声を震わせました。
■生母と再会した時のローラの心境とは?
生後すぐに離れ離れになった生母についてローラさんは「自分の本当のお母さんに会ったのが26歳の時で…。『あっ』と思って。本当のお母さんだと。でもやっぱり離婚しちゃったから、なんか寂しい気持ちがずっとあったの」と当時の心境を回顧します。
続けて、ローラさんは「私に会ってくれなかったと思って。でもなんかこうやって初めて会って話した時に涙が出てきちゃって。すごい私にそっくりだったの」とコメント。
今では、ローラさんの生母がロサンゼルスのローラさんの家にも遊びにやってくるなど親しくしているとのこと。そのことを踏まえて、ローラさんは「初めて恋愛のお話とかすることもできたしなんか…なんだろうな?なんかお母さんなんだと思って感動した」と語りました。
■ローラ出演の「徹子の部屋」に反響
一方で、厳しかったという中国人の継母についてローラさんは「でも、今思うとね、あのお母さんの本当に厳しさがあったから今の自分がいるんだって思ってて。人生で起きること全てって自分にとって絶対必要なことが必然的に起きてるのかなって思ったの」と今では感謝していると言います。
続けて、ローラさんは「そういうふうに考えると誰のせいにもしたくないし、全部自分の選択で人生はしてるんだなっていうことを気付いたからもうありがとうしか言えない」と言い、徹子さんから「すごいね、あなた。よく分かってるわね。人生がね」と感心されていました。
今回の放送について、ネット上では「ローラが出てて考え方とかすごく良いなと思った」「ローラって凄くいい考え方を持った素敵な女性だなぁって思って、徹子の部屋見て感動してしまった」「ローラとっても素敵だったなぁ。初めて知ったローラの生い立ちだけど。どんなに辛かったとしても、感謝できる人柄が見えて本当にローラ大好きだなって思った。人間性がとっても素敵」などのコメントが上がっています。
複雑な生い立ちを明るく話すローラさんの姿は、視聴者の目には印象的に映ったようです。ローラさんの「全部自分の選択で人生はしてる(人生を歩んでいる)」という言葉などから、ローラさんの人生哲学が垣間見えたのではないでしょうか。
(文:かんだがわのぞみ)