毎週土曜日22:00~放送のKinKi Kidsの堂本剛さんがパーソナリティを務めるラジオ番組「堂本 剛とFashion & Music Book」(bayfm)。1月25日の放送では、"大切な人のそばにいたい時に、仕事をしなければならない事"に対する正直な心境を語り、切ないと話題になりました。
■ライブ会場で愛犬の手術を決断
今回はリスナーから、"それを言われたら切ないと思う5文字"を募集した企画がありました。その中で、働くお母さんから、5歳の息子さんに毎朝幼稚園に行く時などに言われる『ママしごと?』ていう言葉が切ないという投稿がありました。
「ついついそのまま『今日は仕事休んじゃうずっと一緒にいられるよ』と言えたらどんなにいいかと叶わぬ妄想を描いています。」と投稿を読み終えると、「そうねえ、僕の仕事もそうだなあと思ってさ。それこそ愛犬のねケンシロウがとても大変な時ですよ。手術する時の決断をね迫られたんですよね、ライブ会場で。」と剛さんも共感し自身の体験を話し出します。
「すごく切なかってんけどさ、ライブをやってる間に亡くなってるかもしれないっていう決断だったんですよ。」「『だから決めてあげて下さい』と。『彼にとって最良なのはどっちですか?』と聞いたら、『おそらくこっちだけど断定は出来ない。』これは獣医師を責めてもいけない。でもそういう状況の中にある一番苦しいのは彼だから、ちょっとどうしようかなあってすごい思ったんですけど、僕が決めないと物事が動かないなぁと思って、で、ケンシロウにテレパシーでですね『ライブ終わったら行くから頑張ってて』って言って。それで「こうしてあげて下さい」て決断を出して、で、ライブやってたんですよ。」と、愛犬の手術を自分で決断し、その手術の最中にライブを行っていたことを告白。
ネットでも、「ライブの時に悩んだ状態で歌ってたのか。」 「剛くんの想いは 絶対にケンちゃんに伝わってるよね」「泣ける…」など、プロ根性への驚きと切なさを感じているようでした。
■堂本剛、"仕事と犠牲"について明かした胸中
続けて、「そんな時にあの…なんか自分がね親の気持ちになっててね、僕はこういう仕事をしてるのかぁとなんか色々考えたんですよね。」
「自分の仕事って何なのかなとか、自分の人生て何なのかなとか、それこそジャニーさんの時もそうやったけど、なんかこうこの人の傍にいたい、いてあげたい時にいられない…いてあげれない。でもそれがお前の仕事やからって言われることも多い。でも時代的にそうなんだろうか?て思ってしまうようなとこも出てきちゃうっていうか…」と正直な気持ちを明かします。
「いや、それは仕事やから、お金頂いてるからねって。それは凄く深いところでは確信的に理解出来てるんだけれども『家族なんだよなぁ』とか『お世話になった人なんだよなぁ』とか色んな事考えちゃうよね、人だから、僕もまだまだ単なる人だからね。だからそういうの考えちゃうなと思って。あの経験は苦しかったなぁ、凄く…」と涙ぐんだ声で語りました。
これには、ネットにも「声が泣いてる。聴いてて胸が苦しい」と剛さんの心情に寄り添う声や、「そばにいたいときにいてあげれないのは辛い」「私は仕事早退して家帰ったけど愛犬の最期間に合わなかった 」「大切な人が大変なときに そばにいられないつらさ… 自分が決断しなければならない大変さ 本当にきついよね」と共感する声がたくさんありました。
■堂本剛が望む社会の形とは?
剛さんは「全ての人がね、なんかこう自分の事情ていうものを、もうちょっと仕事と繋げられる社会になればいいなぁなんて。ちょっと思ったりはしたかなあ。」と社会への要望を語りました。
改めて、剛さんを始め、いろんな方がみんなの知らないところで大切な人との時間を犠牲にしていたんだなと思うと切なくなりますね。
仕事にも人にもすべて真摯に向き合っている剛さんだからからこそのお話で、改めて、考えさせられた方も多かったのではないでしょうか?
【番組情報】
堂本 剛とFashion & Music Book
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20200125220000
(文:アイドル担当ライター くま)